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必要換気量の計算方法は?状況別で異なる必要換気量の求め方6つを紹介

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公開日時 2022.08.10 最終更新日時 2023.11.16

この記事では、必要換気量の計算方法について主に解説します。

合せて状況別の計算例も紹介するので、ぜひ参考になさってください。

そもそも換気量とは?

換気とは、室内の空気と外界の空気を入れ替えて室内に新鮮な空気を取り入れることです。換気には、室内空気の浄化、酸素の供給、水蒸気や臭気・有毒ガスの除去などの目的があります。

換気量とは、換気によって1時間に室内へと流入する空気の量のことを言います。

換気には、換気量と換気回数が深く関わっています。1時間にどのくらいの量の空気を入れ替えて、その入れ替えを何回行うかが、換気の目安となります。

そもそも換気をする理由について

換気を行う理由には、汚れた空気を外へ出すことで人体への悪影響を防ぐということが挙げられます。

室内に溜まった空気には、ホコリや菌などが存在しています。ハウスダストを吸って体の中に取り込むと、ハウスダストの中にあるダニやノミの死骸によるアレルギーを引き起こす恐れもあります。

室内の菌は室内の湿度が高まると増殖し、風邪や体調悪化の原因となります。また、室内の湿度が高まるとカビも増えます。

昔の家屋は隙間が多かったので特に換気をしなくても自然と空気が入れ替わっていました。しかし現在の建物は気密性が高く密閉されていることが多いので換気が重要となりました。

換気回数と換気量の関係性とは?

必要換気回数とは、その部屋において1時間に必要とされる換気の回数のことを指します。部屋に必要な1時間あたりの換気の回数は、必要換気量を部屋の体積を割って求めることができます。

また、部屋の体積分の空気を1時間に何回室内へと入れるか、という意味でもあります。例えば、100㎥の部屋に200㎥の空気を入れると、換気回数は2回だと言えます。

【状況別】必要換気量の計算方法6つ

部屋に必要な換気量を求める場合、部屋の種類や用途によってその求め方は変わります。

大きく分けて建築基準法で定められた方法、必要換気回数から求める方法、室内の汚染濃度から求める方法などがあります。

次に、必要換気量の計算方法についてそれぞれご紹介します。

※なお、必要換気量の計算方法など換気に関する基礎知識は下記の本でも勉強できますので参考になさってください。

必要換気量の計算方法1:占有面積から計算する

まずは、1人あたりの占有面積から計算する方法です。

この場合、必要換気量(㎥/h)は、20×居室の床面積(㎡)÷1人あたりの占有面積(㎡)で求めることができます。

この式の「20」は、20(㎥/h・人)の意味です。この根拠は、成人男子が静かに座っている場合の二酸化炭素排出量に基づいた必要な換気量を表しています。

必要換気量の計算方法2:シックハウス対策の換気量を計算する

シックハウス対策の換気量の計算方法です。これは、建築基準法で定められた24時間運転の換気量になり、居室系の部屋に義務付けられている換気量です。

必要換気量は、換気回数(回/h)×居室の床面積(㎡)×天井の高さ(m)で求められます。

この換気回数は居室の種類によって違い、住居の居室等であれば0.5以上、それ以外の非住宅系であれば0.3以上が必要になります。

必要換気量の計算方法3:居室以外の部屋の必要換気回数を計算する

居室以外の部屋において、必要換気回数から必要換気量を求める方法です。トイレや更衣室、浴室など、居室以外の使用頻度が多くない部屋や水回りの換気量を計算する時に用いられます。

必要換気量は、毎時必要換気回数(回/h)×部屋の体積(㎥)で求められます。

この必要換気回数の目安は建築設備設計基準によって決められています。例えばトイレや洗面所は1時間あたり5~15回、ロッカーや更衣室は5回、書庫や倉庫は5回、配膳室は8回、浴室は5回などです。

必要換気量の計算方法4:汚染濃度から計算する

室内の汚染濃度から必要換気量を求める方法です。必要換気量は、空気環境を良好な状態のまま保つために必要な最小限の取入外気の量になります。

この場合の必要換気量は、汚染物質発生量(㎥/h)÷(許容汚染物質濃度―外気汚染濃度)で求めることができます。

必要換気量の計算方法5:厨房などの器具から求める方法

電化厨房機器については、換気量の基準が法令で定められているわけではありません。しかし、不快感を除去したり結露を防止したりして良好な室内環境を保つための目安が設けられています。

一般的な家庭用電化厨房については、ミニキッチン用では200㎥/h、一般家庭用では300㎥/hの換気量が目安となっています。

業務用の電化厨房については、必要換気量=30×定格消費電力(kW)で求める、または厨房の換気回数を20回/hにする、という目安があります。

必要換気量の計算方法6:理論廃ガス量から求める場合

理論廃ガス量から必要換気量を求める方法は、台所など火を使用する調理室等の換気設備において使われます。

この場合の必要換気量は、定数×燃料の単位燃料当たりの理論廃ガス量×単位時間当たりの燃料消費量、という式で求めることができます。

この定数は、開放式燃焼器具などの排気フードがない場合は40、レンジフードファン等排気フードⅠ型の場合は30、排気フード型Ⅱの場合は20、マフラー・煙突を使用の場合は2と定められています。

【シーン別】必要換気量の計算例3つ

次は、実際に必要換気量の計算をしてみます。

必要換気量の計算方法は部屋の用途や目的によって違います。居室系か非居室系か、住宅か非住宅なのか、などによって一人あたりの占有面積からの計算やシックハウス対策の換気量計算、換気回数からの計算など計算方法が変わりますので注意しましょう。

必要換気量の計算例1:居室系の場合

居室系の場合、例えば床面積が10㎡で天井の高さが2.5m、人員が2人の住宅の居室での換気量を計算します。

1人あたりの占有率から必要換気量を求めると、(20×10)÷(10÷2)=40(㎥/h)となります。

次に、シックハウス対策での換気量から計算すると、住宅の居室の換気回数は0.5以上なので、0.5×10×2.5=12.5となり、必要換気量は12.5(㎥/h)以上となります。

2つの計算で求めた値を両方満たす数値を、設計換気量として設定します。

必要換気量の計算例2:非居室系の場合

トイレや更衣室など、非居室系の場合は、部屋の換気回数を目安として計算します。

床面積が10㎡で天井の高さが2.5m、常時人がいるわけではない更衣室の場合を例に挙げます。更衣室の換気回数の目安は5なので、5×10×2.5=125となり、必要換気量は125(㎥/h)となります。

必要換気量の計算例3:事務所の場合

事務所の場合は、1人あたりの占有面積の目安が5㎡となっています。

例えば床面積10㎡天井の高さ2.5mの事務所の必要換気量を占有面積から計算すると、20×10÷5=40となり、必要換気量は40(㎥/h)となります。

次に、シックハウス対策での換気量から計算すると、事務所は非住宅なので換気回数は0.3以上となります。0.3×10×2.5=7.5という式になり、必要換気量は7.5(㎥/h)以上となります。

状況に応じて必要換気量の計算方法は変わる

必要換気量の設定は、建物の換気設備を設定する際に必要となります。

換気は、建物にとって重要な設備の一つです。必要換気量を計算するには、部屋の用途や目的によって計算方法が変わります。

換気は、室内の空気を浄化し、酸素を供給し、水蒸気や臭気、有毒ガスなどを除去する大切な役割を担っています。必要換気量の計算方法を理解し、適切に設定できるようにしましょう。

 

必要換気量の計算方法は?

「占有面積から計算する」「シックハウス対策の換気量を計算する」「居室以外の部屋の必要換気回数を計算する」「汚染濃度から計算する」「厨房などの器具から求める方法」「理論廃ガス量から求める場合」の6つの計算方法があります。詳しくはこちらを御覧ください。

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