配管技能士の仕事内容や試験の詳細について解説|4つの試験対策方法とは
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こちらの記事では、配管技能士の仕事内容や試験の詳細についてご紹介いたします。
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目次
配管技能士に必要な技能検定制度とは
配管工になる為の必須資格というものではありませんが、「配管技能士」という資格があります。
配管技能士は、厚生労働省が認定する技能検定制度の一種で、働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度のことです。
技能に対して社会一般の評価を高めて、働く人々の技能と地位の向上を図ることを目的としています。
技能検定の試験は、各都道府県の職業能力開発協会が実施しており、試験に合格すると「配管技能士」と名乗れるようになります。
また、資格を持っていると配管工として備えている技術を客観的に証明でき、仕事の幅を広げることができるなど、キャリアアップにとても有効です。
配管技能士の仕事内容3つ
配管技能士の仕事とは、配管に関する工事をすることです。
住宅や店舗、ビルといった一般的な建築物に関わる工事から、病院などの公共施設や工場(プラント)の工事まで幅広くあり、設置だけでなく点検やメンテナンスもします。
配管工の仕事は社会のインフラ設備を支える重要な仕事といえるでしょう。
ここでは配管技能士の仕事について、「配管」「エアコンの室外機の設置」「衛生機器の設置」と大きく3つに分けて説明していきます。
1:配管の工事
配管技能士の仕事は主に配管の工事です。
配管といっても給排水用、ガス用、冷媒用、消防用、医療用などさまざまな種類があり、異なる知識やスキルが必要となります。
工事を手掛ける場所も住宅や店舗、ビル、病院や工場など多岐にわたり、配管の新設工事は、建物の図面などを参照し、公共配管から屋内設備までの配管ルートを設計して、管径や材質の違う管の中から最適なものを選択して施工します。
工事は新しい配管を設置するだけでなく、古くなって錆びた部分や穴のあいた部分の交換や 詰まった配管を修理したり、安全に使用し続けられるように定期的に点検したり配管のメンテナンスもします。
また洗面化粧台やユニットバス、トイレなどは、配管の工事だけでなく設備の設置工事までを手掛けるのが一般的です。
2:エアコンの室外機の設置
配管技能士の仕事としてエアコン工事は代表的なもので、室外機や配管の設置には専門的な知識が必要になります。
家庭用エアコンの設置は室外機との距離が近いこともあり、比較的シンプルで工事もすぐに終わることが多いですが、業務用となると、エアコンと室外機の距離が離れているだけでなく、設置が難しくなる要素がたくさんあります。
業務用は騒音が大きく熱を発するので屋上に設置することが多く、配管が長くなり設置に時間がかかってしまいます。
また施設に設置する場合は、天井などに多くの配線があり、それらとの兼ね合いを図りつつ配管を設置するので神経を使います。
今ではエアコンは生活に欠かせないものとなっており、家庭用だけでなく業務用もあるため、エアコンの設置だけでも活躍の場は多くあるでしょう。
3:衛生機器の設置
一般住宅のキッチン・バス・トイレ・洗面化粧台など衛生機器の設置にも配管が必要なので、配管技能士の仕事になります。
この場合、機器の設置工事から配管工事まですべて行います。
一般の住宅では、飲料用の上水や浴室とトイレで使用する給排水の配管を手掛けますが、一軒家やマンション、ビルなど使用環境によっては配管の距離が長くなり、他の配線との兼ね合いも考える必要があります。
使用環境や用途などに応じて、適切な設置と配管工事を行うことが大事です。
配管技能士の試験は?
配管技能士の試験は1級から3級まであり、1級は上級技能者、2級は中級技能者、3級は初級技能者とされています。
技能検定試験では資格区分が「建築配管作業」と「プラント配管作業」に分けられていますが、一般的な配管工は「建築配管作業」を受験することが多いです。また「建築配管作業」は、1~3級、「プラント配管作業」は1・2級があります。
ここからは配管技能士の資格区分、学科試験、実技試験、受験資格、受験料について説明していきます。
出典:技能検定のご案内|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
資格区分について
配管技能士の資格区分は、「建築配管作業」と「プラント配管作業」に分かれています。
「建築配管作業」は一般的な配管工事をすることで、「プラント配管作業」は工場などでする配管工事のことです。
一般的な配管工事を扱う配管工は「建築配管作業」を受験します。
「プラント配管作業」は専門性が高く、特殊で高度な知識を必要とするもので、一般的な配管工事を行う人は受験しないものと言われています。
出典:技能検定職種及び等級区分 (都道府県知事の実施する職種)|厚生労働省
建築配管作業検定
配管技能士の資格区分である「建築配管作業」には1~3級があり、試験には学科と実技があります。
1級は上級技能者、2級は中級技能者、3級は初級技能者と位置づけられていて、3級は、初心者で実務経験がなくても、誰でも受験できますが、1・2級は受験するための要件や実務経験が必要となります。
住宅やマンション、店舗、ビルなど建築物の一般的な配管工事を行う場合は、「建築配管作業」を受験しましょう。
出典:配管(建築配管作業)|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
プラント配管作業検定
配管技能士の資格区分である「プラント配管作業」には試験は学科と実技があり、1級は上級技能者、2級は中級技能者と位置づけられていて、受験するためには必要な要件をクリアしていることと、実務経験が必要になります。
プラント配管とは化学工場や食品工場、製鉄所などの工場で使われる配管のことで、一般的な配管工事にはない特殊な物質や薬品を使用するので、危険度が高くなります。
また、圧力計や温度計、配管系統の弁などの機器が設置されている場所で設計するため、高度な技術と知識が求められます。
工場などを専門に配管工事する人は受験するといいでしょう。
出典:配管(プラント配管作業)|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
学科試験
1・2級は真偽式と多肢択一式、3級は真偽のみで行われます。
・施工法一般
・材料
・製図
・関係法規
・安全衛生
・建築配管施工法かプラント配管施工法のうちどちらかを選択
実技試験
建築配管作業
・配管施工図の作成
・型取り
・材料取り
・管の加工
・配管と機器類の取付け
・管施設の調整
・工数見積り
プラント配管作業
・配管施工図の作成
・型取り
・材料取り
・管の加工
・配管と機器類の取付け
・管施設の試験
・工数見積り
実技試験は原則60点以上、学科試験は65点以上が合格基準とされています。
実技試験と学科試験のどちらかのみに合格した場合、以降は不合格となった試験のみを受験し合格すれば技能士となれます。
受験資格
技能検定試験を受けるには、原則として実務経験が必要です。
必要とされる実務経験は以下です。
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・1級 7年以上
・2級 2年以上
・3級 6ヶ月に満たない実務経験でも受験可能(2013年4月より緩和)
上記の年数は職業訓練歴や学歴によって年数が異なります。
出典:「技能検定のご案内」|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
必要な受験料は?
配管技能士試験は、厚生労働省が認定する技能検定制度の1種です。
受験料は検定職種ごとに各都道府県で定められていて、標準金額(令和元年より)は、実技試験18,200円、学科試験3,100円です。
都道府県によって異なるので、受験する都道府県の職業能力開発協会へ問い合わせてみましょう。
また、学生の方の場合、減額される場合があるので、こちらも受験する都道府県の職業能力開発協会へ問い合せてみてください。
出典:受検手数料|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
配管技能士の試験難易度
配管技能士とは、国家資格である技能検定制度の1種です。
給水管・排水管・ガス管、空気清浄装置や冷暖房の換気設備などあらゆる建築物の配管工事の技能を認定する国家資格です。
技能検定試験は各都道府県の職業能力開発協会が実施し、配管技能士試験は、住宅などの一般的な建築物に関する「建築配管作業」と、工場などの設備に関する「プラント配管作業」に資格区分が分かれており、学科試験と実技試験があります。
一般的な配管工は「建築配管作業」を受験します。
配管技能士試験の合格率は公表されていませんが、受験者全体のおおよそ50%と推測されています。
また、配管工として一番基本の資格なので、難易度は低めといわれています。
実技試験は試験の2か月前に出題内容が公開され、筆記試験は過去問題集が出版されているので、しっかり対策をして臨めば、充分に合格できるでしょう。
出典:技能検定のご案内|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
学科試験の難易度
配管技能士試験の学科試験は、1・2級が真偽式と多肢択式の合計50問、3級が真偽式で30問が出題されます。
過去問題集が試験を実施している各都道府県の職業能力開発協会で公表されており、窓口や郵送・FAXでコピーを入手することもできますし、書籍として販売されているものを購入する方法もあります。
施工法一般・材料・製図・関係法規・安全衛生等といった複数の科目から出題され、幅広い範囲を勉強しておく必要があります。
学科試験の合格ラインは100点のうち65点以上となります。
また学科試験は2級管工事施工管理技士の試験を要約したようなものといわれ、先にこの資格を取得しておけば、学科試験の勉強時間を大幅に短縮できるうえ、学科試験の難易度を下げることができるでしょう。
出典:技能検定試験問題公開サイト|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
実技試験の難易度
配管技能士試験の実技試験は、ペーパー試験と作業試験で構成されていて、「建築配管作業」か「プラント配管作業」のどちらかを選択して受験します。
それぞれの試験内容は異なり、どの級を受験するかでも変わるため、事前に必ず確認しましょう。
また、実技試験は試験の2か月前に出題内容が公開されるので、しっかり対策と練習をして臨めば、合格できる可能性も高くなるでしょう。
出典:実施職種・試験概要(実技試験及び学科試験)|能力評価・キャリア形成を通じた職業キャリアの持続的発展 中央職業能力開発協会
配管技能士の試験対策方法4つ
配管技能士1~3級の試験には、筆記と実技があるためそれぞれに対策が必要ですが、過去問を利用するのが一番でしょう。
過去問は、試験問題を作成している中央職業能力開発協会と試験を実施している各都道府県の職業能力開発協会で閲覧や入手することができます。
また、職業能力開発協会が監修してる参考書などをネットや本屋で購入して勉強する方法や、2級管工事施工管理技士を先に取得するという考え方もあります。
1:中央職業能力開発協会の過去問集を活用する
配管技能士の試験対策として、試験問題を作成している中央職業能力開発協会の過去問集を活用する方法があります。
中央職業能力開発協会のホームページから直近数年分の過去問を閲覧することができます。
しかしこのサイトでは閲覧のみとなっており、コピーをすることができません。
実際に問題を解いて使用するにはパソコンやスマホの画面を見ながら解くことになるので、少々不便に感じるでしょう。
2:各県の職業能力開発協会の過去問集を活用する
配管技能士の試験対策として、試験を実施している各都道府県の職業能力開発協会の過去問集を活用する方法があります。
こちらはホームページの閲覧のみではなく、窓口に直接行って申し込んで過去問のコピーを手に入れるか、郵送もしくはFAXで申し込みをして、過去問のコピーを手に入れることができます。
各都道府県によって申し込み方法が違うので、ご希望の都道府県の職業能力開発協会で確認しましょう。
例えば、東京都では1部500円で、郵送で返送を希望する場合は、返信用の切手代も必要となります。
3:参考書を活用する
配管技能士の試験対策として、参考書を利用する方法もあります。
インターネットで検索するといろいろな参考書が出てきますが、中央職業能力開発協会のホームページから問題集を購入することもできます。
また、関連してるリンクのところでもいくつか紹介されているのでチェックしてみましょう。
4:2級管工事施工管理技士を先に取得する
配管技能士とよく似た資格に、2級管工事施工管理技士があります。
管工事施工管理技士は、管工事における施工管理の専門的な国家資格です。
2級管工事施工管理技術検定の第一次検定は、17歳以上であれば誰でも受験できるので、先に受験することもおすすめします。
そして2級管工事施工管理技術検定を持っていて、4年以上の実務経験があれば、配管技能士試験の受験資格を得ることができます。
出典:2級管工事施工管理技術検定|JCTC 一般財団法人 全国建設研修センター
配管技能士は配管に関する高度なスキルがあることが証明できる
配管技能士の資格があれば、配管に関する高度な専門知識と技術があることが証明できます。
水道管や排水管、ガス管などさまざまな配管工事に携われます。
また、「俺の夢」では、豊富な求人があり、配管技能士に関わる仕事を掲載している場合もあります。
ぜひ一度ご応募ください。
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