発破工事とは、その名の通り発破を使った工事のことを指します。
土木工事の際の岩盤掘削などで行われる工事です。
本記事では施工管理技術者なども知っておきたい建設工事の一種である「発破工事」を紹介します。

発破工事とは

発破工事とは、岩盤掘削時などに使われる工事です。
またダム現場や造成現場、コンクリート工事など多くの工事で用いられます。
発破作業は必ず発破技士によって行われます。

また発破作業を行う際には、発破作業が出来るものの中から作業指揮者を選任します。
発破作業員は、発破作業時に保安の心得などについてしっかり教育を受けている必要があります。
発破工事の際には、危険区域をしっかりと定め、区域内への立ち入りを禁止します。

点火は、見張員を置き、全員が退避したことを確認して行われます。
発破作業を行う際には、原則として上部の表土を取り除きます。
電気発破などを行う場合は、逆流電流がないことを確認します。
懐中電灯などを使用する際には、絶縁装置のあるものを使用しましょう。

出典：国土交通省「土木工事安全施工技術指針」

活躍現場

発破工事は岩盤掘削、ダム現場、道路工事、団地造成現場、採石場、鉱山などさまざまな場所で行われます。
現場状況に合わせて火薬庫や火薬類取扱書などの設置が行われます。

工法の種類

発破工事はいくつかの工法があり、現場状況に合わせて使い分けます。

ベンチ発破工法

別名「階段掘り」と呼ばれる工法です。
階段状に切羽を作り、発破を行います。
採石場や大型造成工事、ダム原石山などで主に採用されている方法です。
この方法を使えば、穿孔機械や積み込み機械、運搬機械などを大型化できるので、一度に大量の岩石を処理できます。

盤下げ発破工法

道路工事や小規模な造成工事などで用いられる工法です。
平面上の岩盤を掘り下げる際などに行われることが多いとされます。
また住宅や構造物近辺で行われることの多い制御発破など、さまざまな発破に応用可能な工法とされています。

プレスプリット工法

最終残壁を仕上げる際に行われる工法です。
最終掘削法面予定のラインに沿って穿孔し、爆薬を装薬します。
一定の間隔で穿孔する必要があるので、高度な技術が必要とされます。

さまざまな工事で利用される

発破工事は、造成工事、採石場、ダム工事、鉱山などさまざまな場所で使われる工事です。
岩盤掘削時などの悩みを解決するために行われることが多いです。
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