2021年電気通信工事業界が受けた新型コロナウイルスの影響|今後の課題も解説

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目次
電気通信工事業界とはどんな業界?
電気通信工事業界とは、一般的な電気工事とは少し違っています。
電気工事はビルや工場などの電気工事を行いますが、電気通信工事では「電気通信線路設備工事」や「放送機械設備工事」などのネット回線や電話回線の配線に関わる工事を行います。
その他にも、一般住宅におけるインターネット回線工事アパートやマンションのWi-Fi設置工事、 ネットワーク機器の設定、LANケーブルの配線工事、光ケーブルの工事などもあります。
電気通信工事業界の2021年の市場規模
電気通信工事業界の売り上げは少しずつ増加していましたが、昨今は横ばいとなっています。
リモートワークでネット回線を使用する人が増えており、この影響で公共工事が盛んになっています。リモートワークの必要性も高まっているため、今後は更に需要が高まるでしょう。
電気通信工事業界が受けた新型コロナウイルスの影響とは?
電気通信工事業界でも新型コロナウイルスの影響は多く出ているでしょう。使用する機器や資材の納期遅延で、工期の延期や一時中止と言った工事の停滞が起きています。また、受注数の減少や人材の減少なども起きているのが現状です。
このような問題は建設業界や他の業界でも起きているなど、多方面に影響が出ています。
2021年の電気通信工事業界が抱える4つの課題

電気通信業界は1992年をピークに建設投資が約半分まで落ち込み、少子高齢化とも重なって人材不足・若者の従事者不足となっています。
また、新型コロナウイルスの影響による景気変動や、業務効率の改善なども検討していく必要があります。ここでは、このような電気通信工事業界が抱える4つの課題について紹介します。
出典:電気工事業の現状と課題 (2) 担い手の育成及び確保|一般社団法人 日本電設工業協会
- 新型コロナウイルス等による景気変動
- 従事者の高齢化
- 若手従事者の不足
- 業務効率の悪さ
1:新型コロナウイルス等による景気変動
新型コロナウイルスの影響で、飲食店や宿泊施設の倒産や経営悪化が相次ぎ、そのような施設の改修工事を行っていた電気工事会社は、工事の中止や延期によって経営が悪化しています。
また、公共工事の一時中止や延期の申し出も多くなっており、電気通信工事業界では大きな影響が出ています。
2:従事者の高齢化
国土交通省が出している「建設業及び建設工事従事者の現状」によると、平成22年度の電気工事従事者の平均年齢は45.2歳となっており、10年後には大半が引退という状況になっています。

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そもそも建設業全般が高齢化傾向にあります。建設業全体で約3割が55歳以上、29歳以下は約1割と若年層が少なくなっています。
3:若手従事者の不足
建設業全体では元々若手従事者が不足しており、新型コロナウイルスの影響で更に人材が減少傾向にあります。そのため、国土交通省では建設業の働き方の抜本的な改善に向けた取り組みを行っております。
働きやすい環境を整え、若手従事者を確保していくことが喫緊の課題となっています。
4:業務効率の悪さ
業界全体での業務効率の悪さも課題の1つです。元々の業務効率の悪さに加え、人材不足の問題もあり、長時間労働になりやすくなっています。また、工期を守るために残業が多くなるなどの問題もあります。
そのため、今後はITインフラ整備やデジタル化を図り、業務効率を良くしていくことが必要です。
2021年の電気通信工事業界の変化とは
東京五輪の開催決定から建設需要が増え、それに伴い電気通信工事業界も需要が増加しています。昨今は新型コロナウイルスの影響で伸び悩んでいますが、リモートワークも普及してきているため、一般住宅の回線工事も増えてくるでしょう。
そのため、2021年以降も一定の需要はあるでしょう。
電気通信工事業界の今後の景気回復は見込める?
電気通信工事業界が市場拡大を見込んでいるのが古くなったビルや工場のリニューアル工事です。バブル期に建てられたものが多く、老朽化のため一斉に改修時期を迎えています。また、5Gなどの次世代の通信網の整備や新通信キャリアの無線基地工事も出てきています。
電気通信工事業界としては、これらに力を注ぐことで景気回復の可能性があるでしょう。
新型コロナウイルスに伴うIT化の促進で期待されること
電気通信工事業界だけではなく、建設業全般ではIT化の促進に伴い、人材不足の解決と業務の効率化が期待されています。例えば、遠隔からの業務指示やタブレットを用いた進捗の確認などです。これにより、現場での修正や情報の共有がスムーズに行われるでしょう。
また、IT化による生産性の向上も見込めます。
電気通信工事業界の今後の変化に期待しよう
電気通信は、今の私たちの生活において必要不可欠です。この先、電気通信を使用した取り組みは増えていくでしょう。
そして、東日本大震災後の復興工事や東京五輪開催決定に伴う建設工事の影響で仕事が急激に増え、新しい人材を採用しようとする動きも出てきています。
今後、電気通信工事業界は新技術の登場などにより、更に変化していくことが期待できるでしょう。
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