【2024年度】電気工事施工管理技士の受験資格は?試験内容も解説


最短30秒で予約!転職のプロに相談しよう
施工管理として今より良い条件で働きたい方は、夢真にお任せください!
電気工事施工管理技士の受験資格は、1級と2級でそれぞれ異なります。
第一次検定では必要な年齢、第二次検定は実務経験年数を満たしているかを確認する必要があります。また、2024年(令和6年度)4月1日には受験資格が変更され、旧受験資格から新受験資格が適用されました。
旧受験資格で重要視されていた学歴による実務経験年数が撤廃され、より受験しやすくなったと言えます。ただし、経過措置として、2028年までは新と旧どちらの受験資格も適用できるため、自身の受験しやすいほうを選ぶことが可能です。
この記事では、電気工事施工管理技士の受験資格や旧受験資格との違い、試験内容などを詳しく解説します。

『電気工事施工管理技士』のあなたに
電気工事施工管理技士の求人・転職情報をチェック ▼
また、電気工事施工管理技士の転職ノウハウや
転職市場動向などは下記記事をどうぞ。
目次
電気工事施工管理技士とは
電気工事施工管理技士とは、電気工事の施工に関する専門知識と技能をもつ資格者のことで、建設業法や電気工事に関する専門知識と技能の有無を証明できる国家資格です。
電気工事施工管理技士の主な仕事は、電気工事の施工計画の作成や工程・安全・品質の管理など、電気工事における監督業務を行います。
業務のなかには、電気工事施工管理技士の資格を保有している人でなければできない業務もあります。
1級・2級電気工事施工管理技士に関する詳しい内容は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
※関連記事:1級・2級電気工事施工管理技士の難易度・合格率は?受験資格・勉強方法を解説
電気工事施工管理技士の種類
施工管理の主な仕事は、基本的に四大管理(工程管理・安全管理・品質管理・原価管理)ですが、電気工事施工管理技士には、1級と2級の2種類に分かれています。1級と2級では、建設現場での立場や対応できる工事規模が異なるため、それぞれの違いをしっかり把握しておきましょう。
1級電気工事施工管理技士
1級電気工事施工管理技士は、建設現場における主任技術者または監理技術者として業務にあたれます。
建設現場では、主任技術者または監理技術者の配置が必要不可欠で、請負代金の総額が4,500万円以上(建築一式工事は7,000万円以上)の大規模工事では、監理技術者の配置が義務付けられています。
しかし、1級電気工事施工管理技士の資格があれば、大規模な工事も請け負うことも可能になるでしょう。さらに、監理技術者は、現場での権限も大きいため、通常の施工管理者よりも幅広い業務も担当できるようになります。
また、1級電気工事施工管理技士になることで、特定建設業の許可を受けるために必要な「専任の技術者」にもなれるため、資格取得のメリットは大きいといえるでしょう。
1級電気工事施工管理技士のより詳しい特徴や仕事内容は、以下の記事が参考になります。ぜび、併せてご覧ください。
※関連記事:1級電気工事施工管理技士とは?試験の概要や指定学科5つを紹介
なお、1級電気工事施工管理技士の資格を取得すると年収はどれくらいを見込めて、実際にどんな業務があるのか?は求人で確認してみてください。下記ページに当サイトで扱っている求人情報を公開していますのでご覧ください。
2級電気工事施工管理技士
2級電気工事施工管理技士の資格を取得すると、主任技術者として、請負代金の総額が4,500万円未満の工事に携われます。また、一般建設業の許可を受けるために必要な「専任の技術者」としても認められます。
主任技術者は、元請・下請に関わらず監理技術者が必要な工事以外はすべての工事で配置義務があるため、2級電気工事施工管理技士は重要な存在です。
2級電気工事施工管理技士のより詳しい特徴や仕事内容は、以下の記事を参考にしてください。
※関連記事:2級電気工事施工管理技士の仕事内容5選|取得するメリット8選と受験ポイント
なお、2級電気工事施工管理技士の資格を取得することで、どのような仕事があるのかは実際の求人情報を見てみるとイメージしやすいと思います。下記ページをご覧ください。
電気工事施工管理技士の資格は2024年から大幅に変更
電気工事施工管理技士の資格試験は、2024年4月1日から受験資格が改正されました。
具体的な変更点は、次の表の通りです。
変更点 | 変更後の内容 |
第一次検定の受験資格改正 | ・1級は、19歳以上(受検年度末時点)であれば受検可能 ・2級は、17歳以上(受検年度末時点)であれば受検可能(級受験資格から変更なし) |
第二次検定の受験に必要な実務経験年数 | ・学歴による必要な実務経験を廃止 ・1級第一次検定合格後に一定期間の実務経験を経て受検可能または、2級第二次検定合格後に一定期間の実務経験を経て受験可能 |
試験問題の見直し | 1級と2級ともに、第一次検定において、電気工学の基礎知識を確認するための設問を含めるなどの検定問題の充実を図る |
出典:令和6年度以降の技術検定制度概要(改正概要)|国土交通省
【2024年最新】電気工事施工管理技士の受験資格
電気工事施工管理技士の2024年最新の受験資格を解説します。
第一次検定は年齢をクリアしているか、第二次検定は、第一次検定合格後の実務経験年数をクリアしているかを確認しましょう。
1.級電気工事施工管理技士の受験資格について
1級電気工事施工管理技士の受験資格は、次の表の通りです。
第一次検定 | 第二次検定 | ||
年度末時点で満19歳以上となる者 | 1級第一次検定合格者 | 1級第一次検定合格者、および2級第二次検定合格者 | 1級第一次検定の受験予定、および2級第二次検定合格者 |
・1級第一次検定合格後に、実務経験を5年以上有している ・1級第一次検定合格後、特定実務経験(※1)1年以上を含む実務経験3年以上を有している ・1級第一次検定合格後、監理技術者補佐(※2)として実務経験1年以上を有している | ・2級第二次検定合格後、実務経験5年以上を有している ・2級第二次検定合格後、特定実務経験を1年含む、実務経験3年以上を有している | ・2級第二次検定合格後、実務経験5年以上を有している ・2級第二次検定合格後、特定実務経験を1年含む、実務経験3年以上を有している |
出典:令和6年度 1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金

ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
※1:建設業法の適用を受ける請負金額4,500万円(建築一式工事については7,000万円)以上の建設工事であって、監理技術者・主任技術者の指導の下、または自ら監理技術者・主任技術者として行った施工管理の実務経験のこと
※2:建設業法第26条第3項に定める監理技術者を補佐する者のこと
実務経験と認められる工事や業務は細かく決められていますので「受験の手引」を確認してください。
2.級電気工事施工管理技士の受験資格について
2級電気工事施工管理技士の受験資格は、次の表の通りです。
第一次検定 | 第二次検定 |
年度末時点で満17歳以上となる者 | ・2級第一次検定に合格後、実務経験を3年以上有している ・1級第一次検定に合格後、実務経験を1年以上有している |
出典:令和6年度 2級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金
実務経験と認められる工事や業務は細かく決められていますので「受験の手引」を確認してみてください。
2024年から2028年の間は経過措置期間
電気工事施工管理技士の資格は、2024年4月1日からは新しい受験資格が適用されていますが、経過措置として2028年までは第二次検定において、旧受験資格と新受験資格を選択可能です。
また、卒業した学校が指定学科に該当しているかどうかでも必要な実務経験年数が異なります。確認したい方は、「旧受験資格における指定学科」をご確認ください。
1級と2級の旧受験資格を簡単にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
【1級の旧受験資格】
学歴 | 必要な実務経験年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
大学 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校 | 卒業後5年以上 | 卒業後7年6ヶ月以上 |
高等学校・中等教育学校 | 卒業後10年以上 | 卒業後11年6ヶ月以上 |
そのほか | 通算15年以上 |
出典:令和6年度 1級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金
【2級の旧受験資格】
学歴 | 必要な実務経験年数 | |
指定学科 | 指定学科以外 | |
大学 | 卒業後1年以上 | 卒業後1年6ヶ月以上 |
短期大学・高等専門学校 | 卒業後2年以上 | 卒業後3年以上 |
高等学校・中等教育学校 | 卒業後3年以上 | 卒業後4年6ヶ月以上 |
そのほか | 通算8年以上 |
出典:令和6年度 2級 電気工事施工管理技術検定のご案内|一般財団法人 建設業振興基金
電気工事施工管理技士の試験内容
電気工事施工管理技士の1級と2級それぞれの試験内容を解説するので、ぜひ参考にしてください。
1級電気工事施工管理技士
1級電気工事施工管理技士の試験内容は、次の表の通りです。
出題範囲 | 第一次検定:電気工学、電気設備、設計・契約関係、施工管理法、法規 第二次検定:施工管理法、電気設備全般、法規 |
試験時間 | 第一次検定:午前2時間30分、午後2時間 第二次検定:3時間 |
解答方式 | 第一次検定:四肢択一、五肢択一 第二次検定:五肢択一、記述 |
出題数 | 第一次検定:92問(回答数60問) 第二次検定:5問 |
合格基準 | 第一次検定:全体の得点が60%以上 かつ、施工管理法の得点が50%以上 第二次検定:全体の得点が60%以上 |
出典:1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定のみ受検申請専用 受検の手引|一般財団法人 建設業振興基金
2級電気工事施工管理技士
2級電気工事施工管理技士の試験内容は、次の表の通りです。
出題範囲 | 第一次検定:電気工学、電気設備、設計・契約関係、施工管理法、法規 第二次検定:施工管理法、電気設備全般、法規 |
試験時間 | 第一次検定:午前2時間30分 第二次検定:午後2時間 |
解答方式 | 第一次検定:四肢択一 第二次検定:記述 |
出題数 | 第一次検定:64問(解答数40問) 第二次検定:5問 |
合格基準 | 全体の得点が60%以上 |
出典:2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定のみ受検申請専用 受検の手引|一般財団法人 建設業振興基金
電気工事施工管理技士の受験資格に関してよくある質問
最後に、電気工事施工管理技士の受験資格に関してよくある質問と回答について紹介します。
- 電気工事施工管理技士の資格は実務経験がないと取得できないのですか?
- 実務経験を満たしている場合はいきなり1級を受けられるのですか?
- 試験を受ける際に所有していると有利になる資格はあるのですか?
受験資格の疑問を解消してから、試験を受けましょう。
電気工事施工管理技士の資格は実務経験がないと取得できないのですか?
第一次検定に関しては、実務経験の有無に関わらず受験可能です。ただし、受験年の年度末時点で、1級は満19歳、2級は満17歳を満たす必要があります。
また、第二次検定は、第一次検定合格後から一定期間の実務経験がないと受験できません。
実務経験を満たしている場合はいきなり1級を受けられるのですか?
満19歳以上であれば、1級の第一次検定から受験可能です。第一次検定合格後に5年間の実務経験を経て、第二次検定を受験できます。
試験を受ける際に所有していると有利になる資格はあるのですか?
第一種電気工事士の資格を保有しており「第一種電気工事士免状」があれば、学歴に関わらず受験が可能です。
経過措置として、2028年までは旧受験資格を適用できるため、上記の資格を有している方は有利になるでしょう。
受験資格を満たして電気工事施工管理技士の資格取得を目指そう
電気工事施工管理技士を目指すには、年齢と実務経験という受験資格を満たす必要があります。
また、2024年4月1日からは新しい受験資格が適用されています。ただし、経過措置として2028年までは第二次検定において、旧受験資格と新受験資格を選択可能です。
受験資格を比較して、自身が受験しやすいほうを見極めて、資格取得を目指してみましょう。
なお、電気施工管理の仕事をお探しの方や電気工事施工管理技士の資格を活かして転職されたい方は、当サイト「施工管理求人サーチ」の求人を見てみてください。
「施工管理求人サーチ」は、当社・株式会社夢真が運営する、電気工事などの施工管理に特化した転職サイト。全国に常時約8,000件の求人を保有し、あなたのスキルや資格、経験や希望の勤務地や年収、働き方の条件などをこまかくヒアリングしマッチング度の高い案件をご紹介できます。
施工管理技術者のことを一番に考えた手厚いサポート体制をご用意していますので、まずは当サイトの求人案件を見てみてくださいね。

『電気工事施工管理技士』のあなたに
電気工事施工管理技士の求人・転職情報をチェック ▼
また、電気工事施工管理技士の転職ノウハウや
転職市場動向などは下記記事をどうぞ。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人

編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト