現場監督が安全靴を選ぶときのポイント5選|規格とおすすめ工事現場・建設向け安全靴3選

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土木・建設業の方、現場監督の方におすすめの安全靴について解説します。
- 安全靴を選ぶときのポイント
- 工事現場や建設現場におすすめの安全靴
- 安全靴の規格
上記3つについて解説します。
目次
現場監督の安全靴
建設現場などで作業する場合は、様々な材料の上を歩いたり重たいものが足に落ちてくる可能性など危険から足を防ぐために安全靴を履くことが重要です。現場監督は特に作業員の安全を守り率先して安全対策に取り組む姿を見せるためにも安全靴を履いて作業します。
最近では安全靴も様々なメーカーから販売されており、デザインの優れた靴や機能性に優れた靴など多くの種類が販売されています。
フォーマルなものがおすすめ
安全靴にはスニーカータイプのものや先芯の種類が違ったり、マジックテープ靴と紐靴など好みに応じて選べるようにラインナップされています。現場監督は現場全体の安全対策に気を配り作業員の士気を高めるためにも、フォーマルな安全靴を着用することをおすすめします。
奇抜なデザインや材質の安全靴よりも、統一感があり安心感のあるフォーマルタイプは、安全靴の着用が一目で分かりやすく作業員に対しての意識付けにもなります。
現場で履いてよい安全靴の見える化
厚生労働省は建設現場の安全対策の一環として、「見える安全活動コンクール」を開催しました。そのコンクールに「現場で履いてよい安全靴の見える化」というテーマで応募した企業があります。
その企業は、作業員が履いている安全靴のうち、特によい安全靴と特に悪い安全靴を撮影した写真を一覧できるポスターにして現場に張り付けました。
「マジックテープの半長靴」「安全短靴+脚絆」「安全靴の上からさらに鉄板」「紐タイプの半長靴」「安全長靴」などが特によい事例として挙がりました。
安全靴でオシャレを考える場合、この「特によい事例」の基準は最低限クリアする必要があるでしょう。
現場監督におすすめの安全靴を選ぶポイント5選
基本的に安全靴の選び方は作業に内容に応じて選ぶことが重要です。
大きな重機や重量物を運ぶ作業ではつま先部分の甲プロテクタが強いタイプを選ぶ必要があり、電気を扱う作業ではJIS規格の静電靴や帯電防止性能付きの靴を選ばなければなりません。
ここでは現場監督におすすめの安全靴を選ぶポイントを5つピックアップして紹介します。メーカーや性能、履き心地など足に合った靴で安全性も確保できる安全靴を選びましょう。
1:スポーツメーカーから選ぶ
最初におすすめしたいのは、有名大手スポーツメーカーが出している安全靴です。ミズノ、プーマ、アシックスなどがスニーカー風の安全靴を発売しています。
これなら自宅から現場までの通勤途上に履いても、周囲から安全靴とは思われないでしょう。
2:信頼性のある安全靴メーカーから選ぶ
現場監督の安全靴の選び方として2つ目は、伝統と信頼がある安全靴メーカーから選ぶ方法です。シモンやミドリ安全、ドンケルなど老舗の安全靴メーカーは、長年に渡り警察や消防、自衛隊などで採用されてきた実績と信頼があるのが特徴です。
各種作業内容に応じて特化されたり安全性を追求して作られた安全靴も揃っており、危険な作業現場などではデザイン性よりも信頼のおける安全靴メーカーのモデルから選ぶことをおすすめします。
3:履き心地で選ぶ
現場監督の安全靴の選び方として3つ目は、履き心地で選ぶ方法です。安全靴は安全性を第一に考えて作られているため頑丈で分厚いもの多いです。そのため、長時間履き続けると蒸れや臭いが気になることも事実です。
安全靴を選ぶ時に、実際に履いてみてインソールの状態や履き心地を確認してから購入しましょう。場合によっては別売りインソールを買って使うと、履き心地も高めることが可能です。
安全靴を選ぶ時には自分の足にピッタリフィットするサイズを選ぶことが履き心地を大きく左右します。自分の足に合う安全靴かどうかの見極めは、立った状態で靴を履いてフィット感をチェックし靴紐を締めずに足を前に移動させ踵に人差し指が入ることを確認します。
続いて靴紐を結んで親指の付け根までしっかりと安全靴の先芯で覆われていることを確認して、実際に歩いて圧迫感を感じる部分がないかチェックします。
4:靴底の素材で選ぶ
現場監督の安全靴の選び方として4つ目は、靴底の素材で選ぶ方法です。ソールと呼ばれる靴底は安全面においても大切な部分なので、素材ごとの特徴を知った上で選ぶことが大切です。
天然ゴムは車のタイヤにも使用されている素材で、弾性や耐摩擦性、耐寒性に優れていますが熱と油に弱いので溶接現場には適しません。合成ゴムは耐熱性や耐油性に優れており、樹脂製のEVAは非常に軽くて耐水性がありますが熱に弱い欠点があります。
5:現場に適した機能性で選ぶ
現場監督の安全靴の選び方として5つ目は、現場に適した機能性で選ぶ方法です。疲れにくさを重視する場合は軽量化に特化した安全靴がおすすめで、一般的なスニーカー重量約350gに対して265gと軽量化された靴もあります。
涼しさや蒸れにくさを重視するならメッシュ等の通気性が高い素材を使った安全靴がおすすめですが、水を扱う現場には向きません。脱ぎ履きのしやすさを重視するなら簡単に履けるタイプが良いでしょう。
現場監督に選ばれる安全靴の機能として、脱ぎやすさや履きやすさは重要なポイントです。内装業などの仕事では屋内と屋外を行き来するため、安全靴のフィット感と共に脱ぎ履きのしやすさが重要です。
靴紐を結ぶ手間が不要なスリッポンタイプの安全靴なら、外と中の行き来でも手間取らず作業がスムーズです。踵部分を踏んでスリッパのようにできる安全靴も販売されており、作業内容に応じて安全靴の性能を選択できます。
購入時にチェックすべき安全靴の性能5選

安全靴を選ぶ際のポイントを説明してきましたが、ここからは購入する際にチェックしておくべき安全靴の性能について詳しく説明します。現場で使用する安全靴は通気性や耐水性など作業に応じて要求される性能が違うので、各性能について理解しておくことが大切です。
作業内容に合わせて安全靴に求められる性能を知って、素材とともにチェックすることをおすすめします。現場監督は素材ごとの特性を理解しておくことが大切です。
1:通気性
現場監督が購入時にチェックすべき安全靴の性能として、1つ目は通気性に優れた靴であることです。作業中の靴の中は蒸れやすく水虫や臭いの原因もなるので、メッシュ素材で通気性の良い安全靴を選ぶと良いでしょう。
通気性が良いと足が疲れにくく快適に作業を進められますが、水を扱う現場では浸水する心配があるので注意が必要です。サイド部分にもメッシュを使ったり強度が強いメッシュを使ったモデルが販売されています。
通気性を保つため、保護性能は通常の安全靴よりも若干劣ることは構造上否めません。そのため、安全規格をちゃんと合格している安全靴を選びましょう。
2:耐水性
現場監督が購入時にチェックすべき安全靴の性能として、2つ目は耐水性に優れた靴であることです。水を使った作業を行なう場合は防水機能が必須ですが、防水タイプの安全靴には3つのタイプがあり作業内容に合わせて選びます。
足首の高い位置まで守ってくれるハイカットタイプは、捻挫などの怪我防止になり防寒対策にも役立ちます。正し脱ぎ履きすることが不便なため、長時間の外作業時に履くことがおすすめです。
ブーツタイプは、さらに丈が長く膝下まで守れる構造です。似たデザインの地下足袋タイプは、高所での作業が多い場合に履くとよいでしょう。
スニーカータイプは一般的な作業向けです。デザイン性もバリエーションが豊富で、建設業以外でも、通勤時などに愛用している方も多いほどです。
また水がある場での作業は滑りやすいため、滑り止め加工がされているかもチェックしましょう。

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3:静電靴・帯電防止性能付き
現場監督が購入時にチェックすべき安全靴の性能として、3つ目は静電靴や帯電防止性能付きの靴であることです。静電靴とは人体に帯電した静電気を靴から放電するように加工された特殊な安全靴で、石油や印刷などの可燃性物質がある場所などで作業する時は必須です。
火災が発生するリスクがある作業や取り扱う製品が静電気によって破損する恐れがある場合にも静電靴または帯電防止性能付きの安全靴の着用が義務付けられます。
静電靴も作業環境によって履き替えるとよいでしょう。たとえば、高所から物が落ちてくるなどの怪我のリスクがある現場では、先芯がしっかりと作られた重量タイプの静電靴を選びましょう。
4:甲プロテクタが強い
現場監督が購入時にチェックすべき安全靴の性能として、4つ目は甲プロテクタが強い靴であることです。安全靴は甲に物が落ちても怪我しないようにプロテクタが入っていますが、この甲プロテクタの強さを見て購入しましょう。
足甲部への衝撃を緩和する性能が100Jの衝撃エネルギーを与えても25mm以上の空間を確保できるだけの耐衝撃性を持った安全靴なら安心です。JIS規格の記載とともにチェックしましょう。
5:耐油性
現場監督が購入時にチェックすべき安全靴の性能として、5つ目は耐油性に優れた靴であることです。耐油性とは油脂類が靴に長時間付着しても劣化しにくく性能を維持する耐久性があるという意味です。この場合の油とは、ただの油ではなく、様々な物質が入り混じった液体を指します。
耐油性に優れた素材として代表的な合成ゴムは、脂がゴムの分子に入って耐久性が落ちる欠点を解消しています。
耐油性とは、油による劣化を防ぐための靴であり、滑りにくいよう加工された靴ではない点に注意しましょう。
建設現場・工事現場におすすめの安全靴3選
上記を踏まえておすすめの安全靴を5つ紹介します。
建設現場・工事現場で働く方、現場監督の方はぜひご参考になさってください。
アシックス 安全靴/作業靴 ウィンジョブ BOA搭載シリーズ

BOAテクノロジー社が開発した「BOA®フィットシステム」という機構を採用しており、ダイヤルを回すことで自分の足にフィットさせることができます。
履きやすいく、かつ脱ぎやすいのが特徴。デザインもカラーリングも様々なものがあります。
シモン 安全作業靴

国産安全靴の専門メーカーのシモン製品もおすすめです。
上記でも紹介したように国産の安全靴といえばシモンというほど有名で、高品質かつシンプルなものが多く、用途に合わせた機能性も豊富です。
スニーカータイプなら4000円弱、ブーツタイプなら10,000円程度のものまで、高品質な割に比較的求めやすい価格であるのもポイントです。
ミドリ安全 JIS安全靴

シモンと並び有名なのがミドリ安全です。ミドリ安全は安全靴及び、ワーキングウェアについては国内トップシェアで、豊富なラインナップが特徴です。
JIS規格の安全靴はもちろん、耐滑、耐油・耐薬品、高所作業用などの用途や現場に応じた「JIS特殊安全靴」という独自の製品も取り扱っています。
安全靴の規格
現場監督が安全靴の違いを簡単に判断できる規格として、JIS規格とJSAA規格という2つの規格があります。大きな違いは、JIS規格とJSAA規格を定めている団体の違いがあります。
安全靴の靴底や中敷きにはJIS規格に合格していることを表すJISマークが必ず付いています。一方のJASS規格はベロ裏に、形式認定合格マークと種別が明記されています。
日本工業規格(JIS)
安全靴とはJIS(日本工業規格)によって定められた性能を満足する靴にのみ付けられる名称です。JIS T 8102(安全靴)により、「着用者の足を保護するための靴」と定められています。
素材の種類や防護性能といった基準を満たしたものでJIS認可工場で生産され性能試験に合格したものが初めて安全靴と呼べます。安全靴の着用指示がある場合は、JIS規格に合格した靴を履く必要があります。
JIS規格による安全靴の区分は、材料区分によるクラスⅠ(革製)とクラスⅡ(総ゴム製、総高分子製)の分類の他に作業区分による耐衝撃性能に応じた超重作業用、重作業用、普通作業用、軽作業用の4種類に区分されます。
作業内容に応じた区分は、耐踏抜き性、踵部の衝撃エネルギー吸収性、足甲プロテクタの耐衝撃性、耐滑性、耐水性、耐切創性、電気絶縁特性、靴底の高温熱伝導性、靴底の低温熱伝導性などに分類されます
出典:日本安全靴工業会
公益社団法人日本保安用品協会(JSAA)
安全靴の他に先芯が入った靴があり、プロテクティブスニーカー・プロテクティブブーツと呼ばれています。JSAAは、公益社団法人日本保安用品協会によって定められている規格です。
JIS規格で定められた安全靴よりも耐久性は低めですが、比較的軽量でデザイン性に富んでおり軽作業を中心に使用されている靴です。先ほど紹介したマークの違いで両者を区別するので、購入前にどちらか確認しましょう。
JSAA規格に合格している靴は正式な安全靴という定義からは外れますが、厳しい審査をクリアして認定されているため規格の安全度に大きな違いはありません。作業区分は普通作業用と軽作業用の2つに分かれています。
甲被の種類は革製・ゴム製のほか人口皮革製、合成皮革製、編物製、プラスチック製があり、安全靴に比べて素材の自由度があるので多様なデザインが可能です。一般の販売店ではマークを確かめてから購入しましょう。
出典:日本保安用品協会
現場監督が率先して現場のルールに合った安全靴を選ぼう
工場内の現場や工事現場、倉庫作業など様々な職場で使用される安全靴は、人気のスポーツメーカーや歴史のある安全靴メーカーなどから多様なタイプのものが販売されています。作業に応じて素材や性能などを選ぶことで、より安全に快適に作業ができます。
特に現場監督は作業の安全性を考えて最適な安全靴のルールを決めたり、率先して安全意識を示していくことが求められます。安全靴の特徴や選び方を理解した上で、自分に合った安全靴を購入しましょう。
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