【施工管理技士53人にアンケート】施工管理の仕事とは?年収/転職/仕事選びの事情


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- 施工管理技士として働いている人の年収はどれくらいなんだろう?
- どんな現場で仕事をしているんだろう?
- 経験した現場の数はどれくらいなんだろう?
こんな「施工管理技士に関する疑問」に答えるために、現役の施工管理技士の方53人に、当社が独自にアンケート調査を実施し、その内容をまとめました。
結論、
- 30代男性を中心に、平均年収は約530万円
- 集合住宅・工場・プラントで働くひとが多い
- 年収UPを目指し転職する人が多く、63%が年収UPに成功
という結果となりました。
この記事では、上記結果の元となった回答・データを公開すると共に、施工管理技士の方が働きながら感じている実際のご意見も掲載しています。
これから施工管理技士の資格取得を目指す方も、現役ではたらく方も、ぜひ参考になさってください。
目次
現役施工管理技士53名へのアンケート概要
本アンケートでは、20代から70代以上の現役施工管理技術士へ、経験年数や現在の年収、仕事内容、転職したことがあるかなどをアンケート調査しました。
- 対象者:施工管理技士の資格を保有する現役技術者
- 調査媒体:クラウドワークス
- 実施期間:1週間(2022年1月)
- 調査人数:53名
※注:本アンケートは当社が運営する「俺の夢」に所属する技術者の方へのインタビューではありません。
アンケートの結果から、施工管理技術士は男性の割合が多く経験年数が長い人が多いことが分かりました。
また、現在の会社で長く勤務している人や、2社目に転職して年収UPしている人が多いことも見受けられます。
以後から、データ別に詳しく解説していきます。
施工管理技士は「30代男性」が中心で平均年収は「約530万円」
現役の施工管理技術士には、30代の男性が多いことが分かりました。
全体の平均年収は約530万円となり、30代に絞って見てみると400万~500万円未満と回答した人の割合が約30%と、最も多い結果が出ました。
年齢は30代が多い
現役の施工管理技術士は、年齢別にみると以下の通りです。
- 20代:7名
- 30代:27名
- 40代:10名
- 50代:7名
- 60代:1名
- 70代以上:1名
この結果から分かるように働き盛りの30代が多く、次いで40代、20代が多い傾向にあります。
施工管理の仕事は、現場の管理から施工計画や工程表作成などのデスクワークまで多岐にわたり、体力的にもとてもハードなため、体力のある世代が活躍していることが窺えます。
性別:男性が7割
現役施工管理技術士の男女比は以下の通りです。
- 男性:41名
- 女性:12名
アンケート結果から男性が77%、女性が23%となっています。
厚生労働省による建設業における女性就業者の比率は、平成26年の時点で14.9%となっていることからも分かるように、女性の比率は増加傾向にありますが、依然として男性の割合が高い業界と言えるでしょう。
出典:建設労働者を取り巻く状況について|厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000090621.pdf
経験年数:10~20年が多い
現役施工管理技術士の経験年数は以下の通りです。
- 1年未満:1名
- 1〜5年未満:8名
- 5年〜10年未満:15名
- 10年〜20年未満:21名
- 20年以上:8名
経験年数が10年〜20年未満の人が最も多く、次いで5年〜10年未満が多いことから、施工管理技術士の仕事を長く続けている人が多い傾向が見受けられます。
10年〜20年未満の経験年数があると答えた人の年収は、600万〜700万円未満が38%と最も多いです。
労働形態:1年以上の長期契約が最多
現役施工管理技術士の労働形態は以下の通りです。
- 1年以上の長期契約:51名
- 3ヶ月などの短期契約:2名
1年以上の長期契約で働いている人の割合が圧倒的に多く、それらの人は経験年数も長い傾向にあることが分かりました。
施工管理技士の仕事は現場を指導・監督することであり、現場が大きくなれば工期も長くなる傾向にあるため、短期契約よりも長期契約が多くなると言えるでしょう。
年収:400万円~500万円が多い
現役施工管理技術士の年収は以下の通りです。
- 300万未満:4名
- 300万~400万円未満:9名
- 400万~500万円未満:14名
- 500万~600万円未満:9名
- 600万~700万円未満:9名
- 700万~800万円未満:4名
- 800万~900万円未満:2名
- 900万以上:2名
年収が400万~500万円未満の人が最も多く、全体的に見ても年収は高い傾向にあることが分かります。
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査においても、全国平均で619.8万円と高く、施工管理技術士の仕事は年収が高い傾向にあると言えるでしょう。
出典:職業情報提供サイト(日本版O-NET)|厚生労働省
参照:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Search/Result?keyword=%E5%BB%BA%E7%AF%89%E6%96%BD%E5%B7%A5%E7%AE%A1%E7%90%86%E6%8A%80%E8%A1%93%E8%80%85
都道府県別の割合:東京、大阪が多い
仕事をしている都道府県の割合は以下の通りです。
- 東京を中心とした関東エリア:37%
- 大阪を中心とした関西エリア:23%
- 福岡を中心とした九州エリア:13%
- 東北エリア:6%
- その他:21%
アンケート結果から関東エリアが37%と最も多く、その中でも東京が約半数ということが分かりました。
また、1県だけで仕事をしている人よりも近郊エリアのいくつかの県で仕事をしている人の方が多いことから、現場の場所の範囲が広いということが言えるでしょう。
働く環境:業種は建築、現場は集合住宅や工場・プラント工事が目立つ
施工管理技士が携わっている業種は以下の通りです。
- 建築:37%
- 土木:18%
- 電気:15%
- 内装:3%
- 設備:16%
- プラント:2%
- 造園:2%
- その他:7%
建築の施工・工事に携わっている人が最多(37%)で、次いで土木という結果になりました。
また、1業種だけでなく建築と土木、電気と設備、設備とプラントなど、複数の業種を経験している人もおり、施工管理技士が携われる業種は多岐にわたると言えるでしょう。
主な現場はマンション・アパート等集合住宅や工場・プラント工事
施工管理技士が経験した主な現場は以下の通りです。
- オフィス、事務所ビル:14%
- 店舗、商業施設:11%
- 宿泊施設:7%
- 学校、公共施設:14%
- マンション、アパート等集合住宅:18%
- 戸建住宅:8%
- 工場、プラント工事:15%
- その他:3%
アンケート結果から、マンション・アパート等集合住宅に携わった経験のある人が最多で、次いで工場・プラント工事となりました。
マンション市場の需要が続いていることからも、マンション・アパート等集合住宅の建設現場が多いと言えるでしょう。
携わったことのある建物の構造はRC造やSRC造が多い
施工管理技士が携わったことのある建物の構造は、以下の通りです。
- 木造:13%
- S造:14%
- RC造:38%
- SRC造:22%
- その他:13%
アンケート結果からRC造が最多の38%で、次いでSRC造が22%ということが分かりました。

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前述の主な現場の調査結果で、マンション・アパート等集合住宅が最多ということから、集合住宅で採用されるRC造やSRC造が多くなったということが言えるでしょう。
施工管理技士の転職事情:転職理由は「年収UP」が最多、63%が年収UP
現役で施工管理技士をしている人の中で転職した人は多くいます。
転職理由としては年収UPしたいからというものが多く、実際に転職して年収が上がった人も多いということが分かりました。
転職社数は2社が最多
現役で施工管理技士をしている人の転職社数は、以下の通りです。
- 1社(現在の会社のみ):9名
- 2社:18名
- 3社:7名
- 4社以上:7名
1度転職したことがある人が最多で、次いで転職せず現在の会社に勤め続けている人が多いという結果になりました。
1度転職したことがある人は、30代で経験年数が10年~20年未満の人が多いということも見て取れます。
転職して年収UPした人は63%
実際に転職して、年収の変化がどうだったのか調査した結果は以下の通りです。
- 上がった:20名
- 下がった:3名
- 変わらない:8名
- 回答無し:1名
年収が上がったと回答した人が最も多く、63%に達しました。
変わらないや下がったと回答した人の転職理由には、労働時間の短縮・休みを取りたいからというものがほとんどで、年収よりも労働環境の変化を求めて転職したと言えるでしょう。
転職した主な理由は年収UPしたいから
施工管理技士の転職した主な理由は以下の通りです。
- 年収UPしたいから:15名
- 労働時間の短縮・休みを取りたいから:10名
- 人間関係の改善:6名
- 失業したから:1名
アンケート結果から、年収UPしたいから転職したという人が最多でした。この理由で転職した人は全員、実際に年収がUPしたと回答しています。
次に多い理由が、労働時間の短縮・休みを取りたいからでした。
仕事を選ぶ際に重視するのは年収・報酬
施工管理技士が仕事を選ぶ際に重視することは、以下の通りです。
- 年収、報酬:30%
- 労働時間や休日の多さ:24%
- 自宅の近くであること:10%
- 自分の得意な種類の仕事であること:25%
- 人間関係の良さ:11%
年収・報酬を重視するという人が最多で、次いで自分の得意な種類の仕事であることという結果になりました。
前述の通り、施工管理技士は仕事量が多く拘束時間が長いため、業務内容に見合った年収や報酬を求めていると言えるでしょう。
その他・施工管理技士に聞いた本音:やりがいとつらいこと
施工管理技士の仕事のやりがいとつらいことを聞いてみたところ、感じていることに共通点があることが見えてきました。いくつか紹介します。
仕事のやりがいは「完成したときの達成感」という回答が最多
施工管理技士の仕事でやりがいを感じたことについて、多くの人が、「何もないところに建物が建っていき、完成したときの達成感を味わえること」と答えました。
また、地図に残ったり何十年と多くの人に利用される建物をつくることが誇らしいと答えた人も多くいました。
施工管理技士の仕事をすることでマネジメント力が養われたり、さまざまな業者の人と協力してものづくりすることでコミュニケーション力がついたりすることも、メリットとしてあげている人もいます。

20代女性
無事故・工期内で顧客の求める品質規格を満足する施工を完了できたときです。様々な業者の方と協力してモノづくりをするので達成感があります。

30代男性
一から建物を建てて、建物が完成すること。それが公共施設だと何十年と残るので自分の誇りや自慢になること。工場や施設だと、そこに来るお客さんが利用していると携われて良かったと思う。
つらいことで多い回答は「仕事量が多く拘束時間が長い」
施工管理技士の仕事でつらいと感じたことのうち、圧倒的に多かったのが「仕事量が多く拘束時間が長く、体力的にも精神的にもつらい」ということでした。
また、工事事故を起こさないための安全管理や近隣への対応等、責任が重いという回答も多く見受けられました。
立場としては、施主と下請け業者との板挟み合ったり、職人に当たりが強い人が多かったりするため精神的につらいという意見も多くあります。

50代男性
責任が重く、精神的な負担が多い。天候などの条件に左右され、調整に苦労する。よっぽど効率的に進めないと心身ともに負担が大きくなる。

40代男性
「施主や監督官の気まぐれに付き合わなければならない点、理不尽な要求に対し答えを用意し形にしなければならない事」
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現役施工管理技士に対するさまざまな調査結果をお伝えしましたが、いかがでしたか?
転職して年収UPしている人が多いことを知って転職してみたくなった
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