給排水工事に必要な資格とは?基礎知識10選|資格を取得した者のメリット3つ
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目次
給水装置工事主任技術者とは
給水装置工事主任技術者は、給水設備工事の構造の確認や技術上の管理・指導などを行います。
この資格を取得するには実務経験が必要なため、専門知識と実務経験どちらもあることが証明できます。
また指定給水装置の工事事業者は事業所ごとに1人以上の主任技術者を置かなければならないため、給水装置工事主任技術者の需要は高いといえます。
水道事業者や水道会社、建設会社などが主な就職先です。
転職の際にもこの資格があれば、選択肢が増えるでしょう。
給排水工事とは
給排水工事とは、水道管を家の内部や水道メーター、公共マスの間に配置する作業のことを言います。
ちなみに、公共マスとは下水道と家の排水設備をつないだものの中で、一番下水道管の近くに設置されているマスのことを言います。
料理をするときや手を洗うとき、お風呂に入るときなど、生活の中では様々な場面で汚水の排水を行うために、上水道官と下水道管が家の水道管とつながっていなければなりません。
上水道管と下水道管は、一般的には家と接している道路の下に通されていることが多いのですが、この時道路の下を通る上下水道管と家の水道管をつなぐ作業として屋外給排水工事があります。
給排水工事は場合によって、家の中と上下水道管をつなぐ作業だけでなく、散水栓も含めた屋外の給水とつなぐ工事が必要なこともあります。
給排水工事に必要な資格の基礎知識10選
給排水工事を行うためには、試験に合格して給水装置工事主任技術者の資格を得る必要があります。
それだけではなく、給排水工事には受験資格がありますので、基礎知識とそれ以外に必要な資格に関して紹介します。
給排水工事を行う技術者になるための試験を突破するためには、把握しておかなければならない基礎知識は幅広いものになってきますので勉強する機関や範囲は全て記載することはできませんが、まずは以下の10項目を紹介します。
給水装置工事主任技術者試験の概要3つ
給水装置工事主任技術者の資格を取得するには、厚生労働大臣から指定された試験機関で行われる試験に合格する必要があります。
受験資格は、「給水装置工事に関する実務経験が3年以上あること」です。
給水装置工事主任技術者試験の概要1:試験日程
試験の日程については、5月25日の10時から申込書作成システムが稼働開始し(財団ホームページ上)、同日に受付開始となります。
7月3日には、申込書作成システムの稼働が終了し、受付締め切りとなります。(当日の消印は有効となります。)
この稼働システムは非常に受付がシビアとなっているので注意が必要です。
10月5日に受験票が発送され、試験日は10月25日となります。合格発表は約1か月後の11月30日となりますので、申し込みと受験日に関してはしっかりチェックすることが大切です。
給水装置工事主任技術者試験の概要2:試験科目
1.公衆衛生概論
水道水の汚染などによる公衆衛生問題に関する知識を有している
水道の基本的な事柄に関する知識がある
2.水道行政
水道行政に関する知識を有している
給水装置工事に必要な法令や供給規定に関する知識を有している
3.給水装置の概要
給水管や給水用具、給水装置の工事方法などに関する知識があるか
4.給水装置の構造及び性能
給水管や給水用具が備えているべき基準に関する知識があるか
給水装置工事が適正に施工されているかの判断ができる知識があるか
5.給水装置工事法
給水装置工事の適正な施工ができる知識があるか
6.給水装置施工管理法
給水装置工事の工程管理や品質管理、安全管理に関する知識があるか
7.給水装置計画論
給水装置の計画策定に必要な知識や技術があるか
8.給水装置工事事務論
工事従事者を指導・監督できる知識があるか
建設業法や労働安全衛生法などの関する知識があるか
給水装置工事主任技術者試験の概要3:受験の流れ
1.申し込み
給水工事技術振興財団のホームページの「申込書作成システム」から情報を入力します。
2.申し込み書類の印刷・記入
ホームページで入力後「受験申請書類印刷ボタン」を押し、受験申請書類を印刷し、必要事項を記入します。
3.受験手数料の振込
受験手数料を指定口座に振り込みます。
4.提出書類を揃える
受験願書、実務従事証明書、顔写真などの提出書類を揃えます。
5.申し込み書類の郵送
簡易書留で申し込み書類を郵送します。
給水装置工事主任技術者試験の必要書類4つ
給排水工事の資格を取得する試験を受けるために、書類の不備が解消しない場合は試験を受けることができなくなります。
勉強して試験をいざ受けようと思っている時に、試験を受けられないということになってしまっては元も子もありません。
そのようなことがないよう、試験を受けるための必要書類はきちんと確認しましょう。
こちらの項目では、受験の際に必要な必要書類をまとめていますので、必ずチェックしてください。
給水装置工事主任技術者試験の必要書類1:受験願書
試験を受ける準備の過程で、システムの入力が済んだ後には、申込書を印刷して記入していきます。
フリクションなど消せるボールペンを使用せず、間違えないように慎重に記入していくようにしてください。
中には指定の資格を持っているか持っていないかで、記入が変わる場所もあります。
自分がどの資格を取得していてどのように記載しなければならないのかを確認しておけば、記載をしなくてもいい場所も存在しますので、手間を省くこともできます。
記載する注意事項をしっかり読んで、受験願書を作成するようにしてください。
給水装置工事主任技術者試験の必要書類2:実務従事証明書
実務従事証明書に関しては、平成29年度と平成30年度、もしくは令和元年度試験の受験票交付を受けた方に限り提出を省略することができます。
こちらは原則必要です。
もし、省略を希望している場合には、令和2年度試験の受験申請書類作成をするときに、システム上に平成29年度か平成30年度、もしくは令和元年の受験番号を記入するようにしてください。
この際受験番号は「受験票」か「試験結果通知書」に記載されています。
受験番号が不明の場合には実務従事証明書を省略することができないので、再度提出となります。
余計な手間を増やさないように、必要書類に関しては入念な確認してください。
給水装置工事主任技術者試験の必要書類3:証明写真
6か月以内に撮影したものを使用し、デジタルカメラで撮影しているものを使用する場合には、写真専用紙を必ず使用してください。
裏面には撮影年月日と名前を記載し、無背景のものを使用します。
顔の判別がしやすいように、顔が小さすぎず大きすぎないようにちょうどいいサイズで撮ることが大切です。
顔が小さすぎると判別することが難しくなってしまうため、肩から下が写っている程度の大きさが望ましいです。
また、顔が編集によって細くなってしまったり、暗くなってしまっているものも、正しい証明写真とはいえません。
これも、顔を判別しにくくなる要素の一つになってしまいます。
自分の顔が明白に写り、ちょうどいい明るさと形に調整してください。
的確な写真が撮れているのか今一度確認し、証明写真として望ましいものを用意しましょう。
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給水装置工事主任技術者試験の必要書類4:払込確認用紙
手数料を払った後には、窓口から「振替払込請求書兼受領証」を返却されます。
こちらかゆうちょ銀行ATM「ご利用明細書」の原本を払込確認用紙に貼り付けてください。
必要事項は必ずボールペンで的確に記載するようにしましょう。
貼り付けた後は場所がずれたり剥がれたりしないか入念にチェックするようにしてください。
貼り付けたものが落ちてしまうケースもあります。
必要な書類が少しでもかけていると受験できなくなってしまう可能性があるため、こちらの項目も重要なものとなります。
給水装置工事主任技術者試験の注意事項3つ
給水装置工事主任技術者試験を申し込むにあたっては、提出書類等注意事項があります。
申し込み方法が違うと受験ができなくなってしまう危険もありますので、慎重にチェックしましょう。
給排水工事を行うことのできる技術者になるためには、手続きに時間がかかります。
このような、申し込みの段階で余計な手間をかけないようにするためには、あらかじめ注意事項を確認しておくことが大事です。
ポイントは必ず抑えましょう。
では試験を受けるにあたっての注意事項に関して、こちらに3点ご用意しましたので、準備の際にご覧になってください。
給水装置工事主任技術者試験の注意事項1:受験願書はどこから入手する?
受験願書は、システムを入力し終わった後に、一式をWEBから印刷します。
この際、受験願書以外にも実務従事証明書、顔写真管工事施工管理技士合格証明書写し、受験手数料払込後に受け取った振替払込請求書兼受領書又はご利用明細票など、人によって用意するものが変わることもあります。
一つでも必要なものがないと、受験が受けられなくなる可能性があります。
苦労して学習しても試験を受けられない状況にならないよう、提出書類に関して必ず確認することが大事です。
給水装置工事主任技術者試験の注意事項2:実務経験に含まれないものとは?
中には、実務経験に該当しない業務があります。
工事現場への物品の搬入や雑務、メーター健診のみの業務、また浄水場や排水池等「水道施設」のみとなる建設工事については、給水装置工事とはみなされず実務経験には含まれないとされています。
受験資格に該当しない場合、処分を受けてしまうことがありますので注意してください。
給水装置工事主任技術者試験の注意事項3:受験願書に虚偽があると?
受験資格に該当しなかったり、事実と異なる申請を行ったことが分かった場合、水道法に抵触することとなります。
記載しているものが事実でないと判明したら受験の取り消しだけでなく、証明を行った社名入りで氏名を公表するなど処分を受ける場合があります。
特に証明印も注意が必要です。正しい情報で申請して、試験を確実に受けられるようにしましょう。
そのために必要事項は必ずすべて記載し、書き間違えがあった時は証明で使用するものと同じものを使用するなど、記載されているものにそって記入ができているのか自分で判断せず確認しましょう。
給水装置に関する専門知識を有した者のメリット3つ
給水装置工事主任技術者は国家資格となりますので、決して簡単にとれる資格ではありませんが、メリットがあります。そのメリットとはどのようなものがあるのでしょうか。
それでは以下では給水装置工事主任技術者の資格を取ることによるメリットを3点紹介します。給排水工事はそれだけ難しい工事です。
給排水工事を行うことのできる資格のメリットを、把握しておくことによって、より学習するモチベーションも上がりますし、将来的な働き方を予想しておけば、より給排水工事など実務の中で資格を生かすための勉強をしていくことができるでしょう。
専門知識を有した者のメリット1:給水装置工事主任技術者として活躍できる
給水装置工事主任技術者の資格を持っていることによって、給水装置工事主任技術者として活躍することができます。
技術的な管理だけでなく、指導や監督も行うことができるので簡単な仕事ではありませんが、国家資格を活かして全国各都市でやりがいのある給排水工事を含んだ仕事を行うことができるでしょう。
このように給排水工事のような、誰でもできるわけではない仕事を任せてもらえるようになることで業務の幅も広がり、自分のスキルをさらに磨くことのできる環境を手に入れることができます。
専門知識を有した者のメリット2:「指定給水装置工事事業者」の指定に必須
水道工事事業者が給水装置の新設・改造・修繕など、工事を行う場合には「指定給水装置工事事業者」の指定を受けなければなりません。
指定を受ける側としては申請が必要となります。
国家資格である給水装置工事主任技術者の資格を持っていることは、こういった場面でもメリットとなります。
専門知識を有した者のメリット3:管工事の専任技術者・主任技術者になれる
給水装置工事主任技術者として1年以上の実務経験があると、一般建設業の中で管工事の専任技術者・主任技術者として働くことが可能になるのです。
給排水工事のようなものは誰でもできる仕事ではないことから、必要とされやすく人材として価値を高める事が出来るので、転職や再就職をするときにおいても有利になります。
いざという時にスキルを証明するとのできる証明を持っていることは、大きな武器です。
給排水工事の時に必要な専門性の高い技術や知識を持っている証明になることから、収入アップも期待出来るでしょう。
給排水工事に必要な資格の基礎知識を理解しよう
いかがでしょうか。給排水工事を行うために必要な給水装置工事主任技術者の資格は、突破できる確率が低くはないものの難関資格となっているため、試験を突破することは決して簡単なことではありません。
しかし、給排水工事のような難しい仕事程やりがいがあり、人からも求められて必要とされます。
今、給水装置工事主任技術者試験を受験しようと考えている方は給排水工事の基礎知識を理解することが大事です。
また、給排水工事と一口に言っても、建物の種類や構造などによってどのような工事をするのか決定されるため様々です。
資格を取得していざ業務に携わっても簡単な仕事ではないため苦労することも多いですが、その分将来的に見た収入面でもスキルアップしていけることでしょう。
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給水装置工事主任技術者は、給水設備工事の構造の確認や技術上の管理・指導などを行います。
この資格を取得するには実務経験が必要なため、専門知識と実務経験どちらもあることが証明できます。
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