施工管理に求められるスキル【必須スキル&今後求められるデジタルスキル】スキルアップ法も解説


最短30秒で予約!転職のプロに相談しよう
施工管理として今より良い条件で働きたい方は、夢真にお任せください!
この記事では施工管理に求められるスキルとその身に着け方について詳しく解説します。
施工管理の仕事には、現場を円滑に進めるための専門知識だけでなく、コミュニケーション力やマネジメント力など多様なスキルが求められます。
この記事を書く当社・株式会社夢真は施工管理技術者の在籍数が業界No.1の6516名(2024年6月末時点、詳しくはこちら)。

また、年間2000名以上の未経験者の方を採用し、現場で必要とされるスキルや資格を身につけた施工管理技術者を育成しています。

これらの実績をもとに施工管理に求められるスキルを解説しますのでぜひご参考になさってください。

監修:株式会社夢真
施工管理技術者・CADオペレーターなどの人材派遣・転職支援45年以上のパイオニア。2025年1月 ホワイト企業認定「ゴールド」取得。取引先顧客者数1908社。
目次
施工管理に必須の基本スキル6選
まずは施工管理として働くために必須となる基本スキルをご紹介します。
- コミュニケーション力
- 問題解決力
- 図面・仕様書の理解
- リーダーシップ
- 観察力
- 段取り力
コミュニケーション力
まずはコミュニケーション力です。施工管理は色々な関係者と仕事をします。そのため関係者と円滑にコミュニケーションをする力が不可欠です。
設計者や職人、発注者と細かく打ち合わせを重ねたり、普段からコミュニケーションを取ることで、認識のズレやトラブルを未然に防げ、スムーズに仕事をまわすことができます。現場の進行や安全管理は情報伝達の正確さに左右されるため、実際、密なコミュニケーションを心がけることで工期遅延を防ぎ、計画通りの工事を実現できます。
問題解決力
次に問題解決力です。現場では予期せぬトラブルが日常的に発生します。豪雨や強風などの悪天候で工事ができないこともあれば、資材が時間通りに届かない、指定した場所に届かないなどは特にありがちです。こんなときにも冷静に状況を分析し、最適な対応策を即座に指示する力が求められます。
この際に迅速な判断、そして指示や行動をすることが安全確保や工期短縮に直結しますので、問題解決力を磨くことで、現場全体の信頼を得られ、良い成果を出すこともできるでしょう。
図面・仕様書の理解
施工管理における基礎知識ともいえる「図面・仕様書」を理解できる能力もまた必須スキルです。
図面や仕様書は現場作業の正確な進行と品質確保の根幹をなすものです。図面や仕様書を正確に読み取ることで、設計意図や工程、使用材料、寸法などを把握し、施工計画を立案・監督をすることができます。この理解力が不足すると、職人への指示や判断を誤り、現場でのミスやトラブルにつながります。
図面・仕様書の読解力があれば工事のミスを減らし、コスト削減や工程管理の精度向上にもつながりますので、図面・仕様書の理解は施工管理のあらゆる業務の土台となるスキルです。
リーダーシップ
リーダーシップをとれる力も欠かせません。
施工管理にとってのリーダーシップとは現場の全員が力を発揮できる環境を作ることです。
単に指示を出すだけでなく、現場にいるメンバーの意見を否定せずに聞いたり、作業の意味や目的を丁寧に伝えることが重要です。また、リーダーである自分が現場で起こることは自分の責任として捉え、ルールや目標を明確に共有したり、メンバー同士が助け合う文化を作ったり等することで信頼関係とチームワークが生まれます。
こうした環境を作るリーダーシップ力は施工管理という仕事をうまく進行できるかどうかに直結するといえるのです。
観察力
現場の安全確保や品質管理、トラブルの未然防止に直結する「観察力」も施工管理に欠かせない基礎スキルです。
現場は作業の進捗や天候、仕様変更などいろいろな要因で日々状況が変化します。それにいち早く気づき、すぐに対応できるようにするため、作業員(職人)の動きや資材の配置、天候や周囲の環境など、細かな変化を見逃さずに察知することが重要です。
たとえば、足場の緩みや資材の置き方が乱雑になっていては事故や品質不良にも繋がりかねません。これらを未然に防ぐためにも施工管理技術者は観察力が欠かせません。
段取り力
最後に「段取り力」です。施工管理にとって「段取り力」は現場を効率的かつ安全に進行させるための基盤となるスキルです。
現在の作業の状況から先読みし、必要な人員・資材・重機の手配や作業スペースの調整を事前に行うことができれば、作業の無駄や待ち時間が減り、工期を守りつつ、かつ品質確保が実現できます。
逆に段取りが不十分だと、職人同士の作業が重なりトラブルや遅延が発生しやすく、現場全体の信頼や生産性が大きく損なわれます。
「段取り八分、仕事二分」と言われるように、事前準備が仕事の8割を決めるとも言われ、施工管理者の最重要スキルの一つです。
2025年最新・これから施工管理で求められるデジタルスキル
ここまで解説してきたのはこれまでの施工管理に求められる基本スキルですが、近年はこれに加えて「デジタルスキル」が必要不可欠になるでしょう。
ここではその理由・背景と具体的にどんなスキルが必要になるのか、どうすれば身につくのかを解説します。
今後、施工管理にデジタルスキルが必須となる背景
施工管理にデジタルスキルが必須となる理由は、建設業界が深刻な人手不足や生産性向上の課題に直面し、DX(デジタルトランスフォーメーション)が急速に進んでいるためです。
日本建設業連合会の調査「建設業の現状」によれば、2024年の建設業就業者数は477万人で、これはピーク時である1997年の685万人の焼く70%程度で、この25年以上ずっと減少の一途を辿っています。
※出典:建設業就業者数の推移 4. 建設労働 | 建設業の現状 | 日本建設業連合会
こんな背景から、国土交通省は2025年度から直轄工事でICT施工を標準化し業務効率化を測っています。そのため現在の建設現場においてはBIM/CIMやクラウド、AI、IoTなどのデジタル技術の活用が続々と進んでいて、これに対応できる人材も求められています。
このように今やデジタルスキルは生き残りと成長のために不可欠な能力となっているのです。
BIM/CIMのスキル
BIM(Building Information Modeling)/CIM(Construction Information Modeling)は3Dモデルを活用した設計・施工管理技術です。
上記でも触れたように、国土交通省が2025年からBIM/CIMの原則適用を進めている関係上、今や大規模プロジェクトでは標準となっています。
BIM/CIMを導入すれば、設計段階での干渉チェック、工程シミュレーション、関係者間の情報共有、クライアントへの説明などで効果を発揮し、設計・施工・維持管理まで一貫したデータ活用ができ、設計ミスや手戻りを大幅に削減できます。
国交省・自治体主催の講習会、企業の研修やeラーニングで実務を通じて習得していきましょう。
クラウド型工程管理・現場管理ツールの活用力
クラウド型工程管理ツールは「Autodesk Construction Cloud」「SPIDERPLUS」などのクラウド型管理ソフトのこと、他には「ANDPAD」のような現場用アプリを指します。
工程管理、品質管理、写真・報告書作成、電子納品、進捗共有などあらゆる場面で役立つもので、現場と事務所、関係者間の情報共有をリアルタイムで行えるため、迅速な意思決定やトラブル対応が可能です。

ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
各ソフトにはツールの公式チュートリアルやYoutubeの解説動画がありますし、何よりも現場で実際に使う(OJT)ことで身につけられるでしょう。
IoT・AIデバイスの活用力
IoT・AIを使った次世代デバイスも建設現場で続々と導入が進んでいます。
身近なものではドローンで、GPSと連動したドローンを活用して地形測量や進捗管理が普及していますし、IoT・AIを活用して現場の温度・湿度・振動・騒音・CO2濃度などを24時間リアルタイムで計測するセンサーなども登場しています。人手不足や安全管理強化のため、IoTやAIによる自動監視・分析が不可欠となっているのです。
メーカー主催の勉強会、現場での実践を通じて習得していきましょう。
データ活用・分析力
ここまで紹介してきたツールで収集した膨大なデータを活用・分析する力も求められます。
どんなに最新の技術を導入したところでそれを使うのは人間の役目です。現場で収集した膨大なデータを活用し、工程遅延の予測や品質・コスト管理の精度を高めるためにデータ活用・分析力も必須なのです。
研修やYoutubeなどの動画で学んでいきましょう。
デジタルコミュニケーションツール活用力
Slack、Teams、Zoomなどのビジネスチャットやオンライン会議ツールもひととおり使えるようになっておくとなおいいでしょう。
近年の建設現場は多拠点・多職種間でのやり取りが増えてきました。そのため、各拠点・担当者間での迅速な情報共有や連絡もまた求められるようになってきたため、効率的にやり取りのできるビジネスチャットやオンライン会議ツールが役立つのです。
これらのツールはスマホやタブレットに標準アプリとして入っていることも多いため、日常業務の中で積極的に利用していけば自然と身につくはずです。
施工管理におすすめのスキルアップ法
ここまで紹介してきたスキルをより高めたり、身につけたりする方法の例をご紹介します。多彩な手段がありますが、具体的には、以下の方法が効果的です。
資格取得の勉強をする
施工管理にとって定番であり必須の資格といえる1級・2級施工管理技士の資格取得を目指すことで、体系的に知識やスキルを身につけられ、かつキャリアアップも実現できます。
試験勉強では、施工計画、安全管理、品質管理、原価管理など現場で必要な幅広い専門知識を網羅的に学びますので、上記で紹介した必須スキル全般が身につきます。
さらに資格を取得すれば、主任技術者や監理技術者として現場を統括できるようになりますので、より大規模な現場で状況の変化や新しい課題にも柔軟に対応できる力が身につきますので、マネジメント力も磨かれます。
こうした知識と経験の積み重ねが、施工管理者としての総合的なスキルアップにつながるのです。
VR・AR・シミュレーターによる実践的トレーニングを受ける
VR・ARなどを使った仮想現場体験は、危険作業や特殊作業を安全に繰り返し練習できるため、未経験の方・経験が浅い方にもおすすめです。
たとえば、VRゴーグルを使ったシミュレーションは仮想空間上で重機操作や高所作業、危険箇所の確認を体験できるため、実際の現場で起こりうる事故やトラブルを安全に疑似体験できます。たとえば大手ゼネコンの大成建設ではVRを使った重機の遠隔操作訓練を導入し、現場にいなくても実際の操作感覚を身につけられる仕組みを構築しています。
ARは、タブレットやスマートグラスを使い現場の映像に設計データや配管情報を重ねて表示する技術があり、施工状況の確認やミスの早期発見のトレーニングが可能です。
オンライン研修・動画教材を使う
最後に、ここまで何回かご紹介していますがオンライン研修や動画教材での学習もおすすめです。
近年は様々な分野で動画やeラーニング、スマホアプリといった学習手段が増えており、それは建設や施工管理においても同様です。
各ツールを制作しているメーカーが準備しているもの、スクールなどが提供するもの、YoutubeやUdmeyなど専門家が動画を使って解説しているものなど多数ありますので、色々試してみて自分に合ったものを選んで効率的に学習をすすめていきましょう。
施工管理に必要なスキルを身につける上でよくある疑問
ここまでご紹介してきたスキルを身に着けようと考えたときにこんな疑問はありませんか?
最後に、施工管理に必要なスキルを身につける上で出てくることの多い疑問とその答えをご紹介します。
施工管理のスキルは未経験でも身につく?
未経験からでも施工管理のスキルは十分身につけられます。
未経験者を対象にした研修はここまで紹介してきたように充実していますし、現場でのOJT、実際の業務をこなしたり、資格取得の勉強など、他にもスキルを身につけるためのスダンはたくさんあります。学生時代の部活動やアルバイトでのリーダー経験も活かすことができるでしょう。
スキルが身につくとどんなメリットがある?
プロジェクトの効率化やトラブルの未然防止、年収アップやキャリアアップにつながります。スキルや経験を身に着け、さらに資格取得もすれば信頼される施工管理技術者になることができ、より大きな現場や役職を任されるチャンスも広がります。
どんな人が施工管理に向いている?
多くの関係者と協力しながら業務を進めるため、協調性やリーダーシップ、柔軟な対応力がある人が向いています。また、計画的に物事を進める力や、トラブル時に冷静に対処できる人も適性があります。
施工管理の仕事は女性でもできる?
もちろん可能です。建設業は男性中心の職業というイメージがありますが、近年は女性の施工管理者も増えており、性別に関係なく活躍できる職種です。コミュニケーション力やきめ細やかな気配りが現場で高く評価されることも多いです。
女性の施工管理技術者が活躍している例など詳細は下記記事にまとめていますので合わせてお読みください。
※関連記事:未経験・女性でも施工管理になれる!メリット・デメリット・注意点と女性が活躍している事例と企業まで解説
施工管理に資格は必要ですか?
施工管理は弁護士や医師のように特別な資格がなくてもなれる職種で、資格は必要ありません。ですがキャリアアップや年収UPのためには国家資格である「施工管理技士」の取得が求められます。資格取得には実務経験が必要ですが、まずは現場で経験を積むことが第一歩です。
施工管理に必要なスキルを身に着けて就職やキャリアアップを目指そう
施工管理としてキャリアアップを目指す人も、未経験でこれから施工管理を目指す人もスキルを身につけたり高めたりすることは一番の近道です。
いま自分に足りないスキルはどれなのか、そのためにどんな学習方法が自分には向いているのかを探りながら、着実にスキルアップしていきましょう。
なお、このサイトを運営する当社・株式会社夢真は施工管理の経験者向けにも、未経験・新卒の方向けにも施工管理の求人案件をご紹介しています。
未経験の方には現場を想定した充実した研修や資格取得支援を行っており、経験者の方にはこれまでのスキルや経験、希望をこまかくヒアリングした上で最適な案件をご紹介し転職後の支援まで充実したサービスを提供しています。
経験者の方でも、未経験・新卒の方でもスキルを身に着けたい・スキルアップしたい方は当社にお任せください。

経験者の方も、未経験の方もまずは無料相談!
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人

編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト