サブコンの現場代理人というお仕事とは
建設業界は多重下請け構造になっており、建設現場では異なる企業に所属する人が一緒に働いています。
建設業界で働くには、それぞれの企業の立ち位置や役割などを把握しておかなければなりません。
ここでは、サブコンの現場代理人という仕事について解説していきます。
サブコンとは
建設業界において、ゼネコンが元請けとなり必要な工事を施主から全部直接請け負います。
これに対してサブコンは、工事のうちの一部をゼネコンから請け負う業者です。
ゼネコンが総合建設会社なのに対して、サブコンは特定の工種に関する専門工事会社だと捉えておくといいでしょう。
サブコンは主に電気設備や機械設備に関する仕事を行います。
杭基礎工事や鳶工事などを行うサブコンもあります。
大工やとび職などの職人もサブコンに所属する従業員であることが多いです。
ゼネコンがそれぞれの分野のサブコンに工事を振り分けるようにして発注します。
そして、サブコンがさらに仕事の一部を下請けに出したり、下請けから孫請けに出されたりすることも多いです。
ゼネコンを頂点とするピラミッド型の建設業界の中で、サブコンはゼネコンの1つ下という位置づけになっています。
主な仕事内容
ゼネコンにもサブコンにも現場監督がいます。
いずれも現場代理人と呼ばれることも多いです。
ゼネコンの現場監督は2、3人で1つの現場を担当することが多いですが、サブコンの現場監督は1人で複数の現場を担当するのが一般的です。
そのため、常に1つの現場にいるということはあまりありません。
自分が担当する現場を回りながら仕事をしています。
自分が不在のときでも現場で仕事が進むように職人達に指示を出さなければならないため、かなり大変な仕事です。
また、トラブルが発生したときなどに呼び出されることもあります。
現場で職人達の監督をする仕事の他に、ゼネコンとの打ち合わせなども多く、かなり忙しいです。
しかし、1人で複数の現場を担当するという性質上、自由な側面もあります。
また、工事の予算配分を決定するなど、自分で裁量できる幅も広いです。
大きな金額のお金を自分の判断で動かせることにやりがいを感じる人も多いです。
下請け業者を決める際にも、現場監督の判断で行えます。
下請け業者の社長と交渉するときなども、かなりやりがいを感じられるでしょう。
業界内の需要
東京オリンピックが終わっても森ビルなどの超高層ビル工事、リニア中央新幹線、大阪万博等工事は絶えることなく続きます。
サブコンは自由度が高く、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
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