【釘隠し解説②】知っていると差が出る!日本家屋によくある釘隠しの種類について!
古来より無骨な釘頭を隠すために使用されてきた釘隠し。
そんな釘隠しは様々な素材や形のものが存在します。
日本家屋、寺院、城などに施された釘隠しにはどんなものがあるのでしょうか。
代表的な釘隠しの素材や形など、釘隠しの種類についてご紹介します。
釘隠しの種類・形
釘隠しは日本家屋や寺院などで使われていた装飾品で、様々な種類が存在します。
一番古いものが「六葉形」のものといわれ、奈良時代の寺院や門扉などで見られます。
六葉はその名の通り、 6つの葉の形を象っており、その間には伝統的な模様の猪目が施されています。
他にも、菊紋(善導寺)、富士(曼殊院)、蝙蝠(日野宿本陣)、三菱葵紋(円通寺客殿)などが確認されています。
美しい花や家紋、めでたい動物、霊峰富士山などが当時の人気であったようです。
また有名なのが鹿児島県の仙巌園にある「桜島大根」を模した釘隠しです。
鹿児島県の特産品である桜島大根を、高級陶器である白薩摩で作っており、当時としてもとても珍しい釘隠しです。
白薩摩に本来ない鮮やかな赤色が特徴で、これは藩主のお祝いのために入れたのではないかとされています。
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釘隠しの種類・素材
釘隠しの素材にも様々なものが使われており、主に木・鉄・銅・鋼・などで作られています。
珍しいものでは七宝焼で作られているものもあります。
七宝焼は金属の上に、ガラス質の釉薬を焼き付けて作る工芸品です。
美しい色合いが特徴で、「大徳寺孤篷庵」や「西本願寺」などで見ることができます。
また上記の白薩摩で作られた桜島大根のように、陶器で作られた釘隠しも存在します。
陶器や七宝などで作られたものは見た目にも美しく、工芸品としての価値も認められておりコレクションしている方もいるほどです。
陶器のものも、バリエーションが多く、野菜や動物などをモチーフとしたものが多く作られています。
現在でも金物店などで釘隠しが作られており、本体が真鍮、仕上げに本金メッキなどを使って美しく仕上げられています。
見ているだけで楽しい釘隠し
釘隠しは、木・鋼・鉄・銅など様々な素材で作られており、その形にもいろいろなものがあります。
当初は実用品として使用されていましたが、陶器や七宝でも作られるようになり、より装飾性が増したとされています。
地方によっても特色があり、特に仙巌園の桜島大根の釘隠しは一見の価値ありです。
有名な日本家屋や城などを訪れた際は、釘隠しに注目して見てみるのも面白いのではないでしょうか。
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