アスファルト防水とはどんな工法?メリット3つとデメリットもあわせて紹介

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アスファルト防水とは?
アスファルト防水は、防水工事として昔から行われている信頼性の高い工事方法です。溶かした液状のアスファルトとアスファルトシートを組み合わせて防水層を作ります。防水性能を上げるため、重ねていき2層以上積み重ねていくことが一般的です。
アスファルト防水工事の良い点として、水密性が高く耐久性も良くなり、しかも施行の不具合も出にくい方法であることが挙げられます。ただしアスファルトを溶かすため、臭いが出てしまいます。
アスファルト防水の3種類の工法

アスファルト防水工事には3種類の工法があります。まずは、アスファルトを高温で溶かして使う昔からよく使われてきた熱工法です。その後、熱工法のデメリットを解消するために他の工法が考案されました。
熱工法以外に常温工法やトーチ工法が考案されていて、アスファルト防水工事の熱工法での臭いを出さない工法として使われています。この工法により、臭いを出さない以外に火災発生のリスクも抑えることができます。
アスファルト防水の種類1:常温工法
アスファルト防水工事の種類として、まず常温工法と言われる熱を使わずに防水層を作る冷工法があります。ルーフィングシートというシートに、粘着剤としてゴムアスファルトをコーティングして、改質アスファルトシートを作り下地に張り付けていきます。
この工法では改質アスファルトシートを重ねていくため、熱をかけないので臭いや煙が出にくく、環境や周囲に良い防水工事となります。屋根の防水工事に用いられることが多い工法です。
アスファルト防水の種類2:熱工法
アスファルト防水工事の種類として、熱工法があります。この熱工法は加熱して溶かしたアスファルトを使い、2枚以上のアスファルトルーフィングシートを積み重ねていく工法です。
通常アスファルト防水工法と言えば、このアスファルト熱工法防水を指します。
この熱工法は昔から日本で行われている防水工事で、溶融釜でアスファルトを溶かして使いますが、100年以上の歴史を持つ信頼性の高い工法で、工事時間が短時間で済む工法です。
アスファルト防水の種類3:トーチ工法
アスファルト防水工事の種類として、トーチ工法という工法があります。熱工法では釜でアスファルトを高温溶解させるために、臭いや火災の危険性などの問題がありました。しかし、このトーチ工法は、トーチバーナーを使い溶着させる工法です。
合成繊維の不燃布などの両面にアスファルトをコーティングしたシートを使用して、トーチで溶着させていきます。臭いや煙が少なく安全な工法で、水も漏れにくく防水性の高い工法です。
アスファルト防水をするメリット3つ
昔から行われてきたアスファルト防水をするメリットは3つほどあります。まずアスファルト防水工事による防水工事を行う工期は短くて済みますので、梅雨などの雨の多い時期でも合間に施工することができます。
また、アスファルトは水を通しにくい素材であるので効果的な防水工事であることと、アスファルトが長持ちする素材でもあるので、アスファルト防水工事は耐用年数が長いというメリットがあります。
アスファルト防水をするメリット1:工期が短くなる
アスファルト防水工事によるメリットとして、工期が短く済むことがあります。アスファルト防水工事は、熱工法をはじめどの工法でも工期は7日から10日程度と短期間で防水工事を完了することが出来ます。
短期間で防水工事を完了したいときには、とてもおすすめの工法となります。そのため、雨が続きそうな時期に雨の日の合間を狙って防水工事を行う場合には、アスファルト防水工事が特に適しています。
アスファルト防水をするメリット2:水を通しにくい
アスファルト防水工事をするメリットには、水密性が高いので水を通しにくいという点があります。使われるアスファルト自体が石油製品のため、水密性が高く水を通しにくいので、高い信頼性を求めて防水工事を行う場合に向いている防水工事です。
熱工法で工事を行うことで特に高い防水効果が期待できますが、工事のときに悪臭が発生してしまうのが難点です。
アスファルト防水をするメリット3:耐用年数が長くなる
アスファルト防水工事をするメリットには、耐用年数が長い点があります。アスファルト防水工事は15年以上の耐用年数を持っていて、他の防水工事が10年から15年の耐用年数しかないのに比べて長持ちする防水工事です。

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アスファルト防水工事に使うアスファルトは安定した物質で経年変化に強いので、防水性能が落ちにくくなっています。アスファルト防水工事の中でも、耐用年数が特に長いのは熱工法となっています。
アスファルト防水をするデメリット3つ

アスファルト防水工事には水密性が高いなどのメリットがある一方で、デメリットもあります。
アスファルト防水工事の中でも、熱工法はアスファルトを溶かして使うので臭いの問題は避けられません。また、アスファルト防水工事は熱を使う場合が多く、火災には注意が必要になりますし、施工管理からすると経験豊富な業者を選択する必要があります。
アスファルト防水をするデメリット1:臭いがする場合がある
アスファルト防水をするデメリットとして、臭いが発生する場合があります。熱工法はアスファルトを溶融してシートに積み重ねていくので、溶けたアスファルトの臭いが強く出てしまいます。
アスファルトが溶けた時に出る臭いはかなり強いので、工事をしている周辺住宅から苦情が出る可能性が高く、また作業者にも悪影響が出てしまいます。ただし、最近では臭いの出ない工法もあるので、状況に合わせて工法を選択することができます。
アスファルト防水をするデメリット2:火災の危険性がある
アスファルト防水工事をするデメリットとには、火災の危険性も考慮する必要があります。アスファルト防水工事は熱で溶かすことや、トーチの火を使う場合がありますので、可燃物のそばで工事を行うと火災を起こしてしまう危険があります。
火災の危険があるため、近くに住宅や建物、木材などがある場合は工事に当たり、細心の注意が必要で、特に木造の建物が密集している地域では、火災を起こさないようにする必要があります。
アスファルト防水をするデメリット3:施工の難易度が高い
アスファルト防水工事をするデメリットとして、施工の難易度が高いことがあります。アスファルト防水工事は屋根の形や広さによっては、行う工法に制限が出る場合もあり、経験豊富な業者を選ぶ必要があります。
また、アスファルト防水工事は、熱工法の場合は溶かすアスファルトの温度管理が必要であることや、トーチ工法での火災の危険や溶け具合の確認など、施工時の管理が防水性能に影響を及ぼしてしまいます。
アスファルト防水以外の防水方法
アスファルト防水工事以外にも、防水工事を行う方法はあります。アスファルト防水工事は防水性の高い工事ですが、防水性をさほど要求しなければウレタン塗膜防水工事が使えます。ウレタン塗膜防水工事は簡易的な防水工事ですが、どんな形状の場所でも使える利点があります。
また、防水性のあるシートを屋根に張る方法もありますが、アスファルト防水工事に比べると防水性能は劣ってしまいます。
ウレタン樹脂を塗る方法
防水工事として、ウレタン樹脂を塗る工事方法があります。このウレタン防水工事は、ウレタン樹脂を塗ることで防水を行う工法で、塗る場所が広くても大丈夫で、塗る形状にもこだわらない点がメリットになっています。
ただし、耐久性はアスファルト防水には及ばず、この後に説明するシート防水にも届きません。そのため、簡易的な防水処理には向いていますが、長期的に防水をしっかり行うには向いていませんし、乾燥にも時間がかかります。
シートを屋根に張る方法
防水工事として、シートを屋根などに張る工事方法もあります。シート防水工事はその名の通り、防水性のあるシートを屋根などに張ることで防水を行う防水工法で、最も簡単で価格も安く済みます。
シート防水工事は、防水効果がアスファルト防水よりも劣ります。そのため、家の屋根の防水に使う場合でも、防水シートの上にさらに屋根を作ることが多くなっています。確実に防水を行う場合には、防水シート工事だけでは効果的でありません。
アスファルト防水について知ろう
アスファルト防水工事は昔から行われてきた防水工事です。昔は熱工法だけが行われてきたので施工時に悪臭がする工事でしたが、他の防水工事方法に比べて高い防水効果が得られる防水工事です。
アスファルト防水工事は、熱を加えない工法や張り合わせの際にトーチで加熱する工法が加わり、防水する場所や形に合わせて適した工法を選択することが出来ます。アスファルト防水工事は耐久性があり、防水性能も高い工事となっています。
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