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【工事検査を徹底攻略④】検査書類の整理のコツ

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公開日時 2023.04.02 最終更新日時 2023.04.02

公共工事では国民の税金をもとに発注が行われるので、建設業者の責任ある作業が求められます。
そのため工事の完成後には工事検査を行い、施工過程で必要となった様々な書類を提出しなければいけません。
今回は、工事検査に必要となる検査書類について、その種類や整理のコツをご紹介します。

工事検査に必要な書類とは

工事検査に必要な書類とは

工事検査は、工事の請負契約がきちんと守られているか、完成時の建物が質の高い安全なものであるかを確かめるために必要なものです。
発注者である国の機関や地方自治体、また特殊法人などが検査を行います。
その際に必要となるのが、工事に関するあらゆる情報が記載されている検査書類です。
工事検査では現場での確認だけではなく、この書類をもとに検査を受けることになります。

工事検査に必要となる書類には、非常に多くの種類があります。
まずは基本的に設計に必要となる書類で、工事設計書や請負契約書、工程表、施工計画書などです。
また「場代理人及び主任技術者指名届」や「作業主任者、有資格者一覧表」など、作業員を把握するための書類も必要となります。

その他にも土砂の適正処理や再生資源利用、地域貢献、創意工夫に関する書類も備えておかなければいけません。
これらの書類は複数存在する検査項目に対応するため、検査項目もあわせて確認しておくことが大切です。

検査書類を整理するコツ

検査書類は多岐にわたり、工事が終わった後に一度に備えようとすると莫大な時間がかかります。
そもそも工事検査は、発注者の承認を得るためだけではなく、建設自体の安全性や質を高めるためにも大切なものです。
そのため工事検査に必要となる書類は、建設時からその都度確認し備えておくことが、建設の安全なプロセスを支えるためにも役立ちます。

実は日頃からの書類管理も、工事検査の項目に含まれています。
工事検査では書類を適切に作成して管理していることや、日頃から出来形や品質管理を行っていることが問われるのです。

検査書類を検査が近づいてきたころから準備するのではなく、その作業ごとに品質管理や写真管理を行っておきます。
後回しにすると検査当日になって不備が見つかったり、書類が揃っていなかったりと問題も引き起こします。
検査に不備が生じると、補修などによってさらに納期が遅れてしまう場合もあるので注意しましょう。

日常からの検査書類の整理が大切

工事検査に提出しなければいけない書類は非常に多く、忙しい現場監督にとっては非常に負担になるでしょう。
しかし日常の細かい作業をおろそかにせずに、少しずつ書類を整理しておけば、検査に臨めるだけではなく建設工事自体の質も高めることができます。
書類に残すことによって工事の内容を素早く把握できるなど、自分のためにもなるので面倒がらずにしっかりと行いましょう。

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