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公害防止管理者の難易度・合格率は?受験資格や勉強方法を解説

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公開日時 2023.03.29 最終更新日時 2023.03.29

公害防止管理者とは、公害が発生する可能性のある工場・施設に対して検査を行い、公害を防止する国家資格です。

公害防止管理者として働くため試験を受けようとしている方の中には、自分でも資格を取得できるのか不安になっている方もいるでしょう。

本記事では、公害防止管理者の難易度・合格率について解説した上で、効率的に合格するための勉強方法を紹介します。

公害防止管理者に合格できるか不安な方や、自分に受験資格があるか把握できていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

公害防止管理者とは

公害防止管理者とは、工場や施設から公害が発生することを防ぐために、大気・水質・騒音・振動などの検査を行える国家資格です。

公害防止管理者は「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」の制定とともに登場した職種です。

1960年代に全国的に公害が問題になったため、環境を保全するために1971年に「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」が制定されました。

以下の「1のいずれか」かつ「2のいずれか」に該当する工場・施設は公害を発生する可能性があるため、公害防止管理者を配置することが義務付けられています。

1:事業内容・製造業
・電気供給業
・ガス供給業
・熱供給業
2:施設・ばい煙発生施設
・特定粉じん発生施設
・一般粉じん発生施設
・汚水等発生施設
・騒音発生施設
・振動発生施設
・ダイオキシン類発生施設

公害防止管理者として働く場合、上記の事業内容を行っている施設に勤めることになります。

参考:特定工場における公害防止組織の整備に関する法律|e-Gov法令検索

公害防止管理者資格の種類

公害防止管理者は、資格の種類によって対応できる施設の規模・区分が異なります。

資格の種類ごとに対応できる施設について、以下の表にまとめました。

公害防止管理者資格の種類対応できる公害発生施設の区分
大気関係第1種大気関係有害物質(カドミウムや塩化水素など)を発生する施設で、排出ガス量が1時間あたり4万立方メートル以上の工場に設置されるもの
大気関係第2種大気関係有害物質を発生する施設で、排出ガス量が1時間当たり4万立方メートル未満の工場に設置されるもの
大気関係第3種ばい煙を発生する施設で、排出ガス量が1時間あたり4万立方メートル以上の工場に設置されるもの
大気関係第4種ばい煙を発生する施設で、排出ガス量が1時間あたり4万立方メートル未満の工場に設置されるもの
水質関係第1種水質関係有害物質を排出する施設で、排出水量が1日当たり1万立方メートル以上の工場に設置されるもの
水質関係第2種・水質関係有害物質を排出する施設で、排出水量が1日当たり1万立方メートル未満の工場に設置されるもの
・特定地下浸透水を浸透させている工場に設置されるもの
水質関係第3種汚水等排出施設で、排出水量が1日当たり1万立方メートル以上の工場に設置されるもの
水質関係第4種汚水等排出施設で、排出水量が1日当たり1千立方メートル以上1万立方メートル未満の工場に設置されるもの
騒音・振動関係・製造プレス(呼び加圧能力が980キロニュートン以上のもの)
・鍛造機(落下部分の重量1トン以上のハンマー)
・液圧プレス(矯正プレスを除くものとし、呼び加圧能力が2941キロニュートン以上のもの)
特定粉じん関係特定粉じん(石綿)を発生する施設
一般粉じん関係一般粉じん(石綿以外のもの)を発生する施設
ダイオキシン類関係ダイオキシン類を発生する施設
主任管理者排出ガス量が1時間当たり4万立方メートル以上のばい煙発生施設を設置しており、かつ、排出水量が1日当たり1万立方メートル以上の汚水等排出施設を設置している工場

参考:公害発生施設の区分 公害防止管理者等の種類|一般社団法人産業環境管理協会

上記の表のように、資格の種類によって対応できる施設が異なり、主任管理者の資格を取得すれば大規模な施設の検査を行えます。

公害防止管理者の難易度・合格率

公害防止管理者の試験の合格率について、以下の表にまとめました。

2022年度2021年度2020年度
大気関係第1種28.0%26.2%23.6%
大気関係第2種28.2%25.9%21.0%
大気関係第3種18.4%18.8%19.4%
大気関係第4種19.2%15.8%17.8%
水質関係第1種27.2%38.5%30.4%
水質関係第2種13.5%21.5%17.9%
水質関係第3種31.3%32.0%33.2%
水質関係第4種18.5%22.5%20.7%
騒音・振動関係23.9%18.8%27.2%
特定粉じん関係34.4%30.1%34.9%
一般粉じん関係21.5%23.5%28.7%
ダイオキシン類関係49.7%42.2%40.2%
主任管理者26.7%27.1%30.8%
25.3%28.9%26.0%

参考:2022年度公害防止管理者等国家試験結果|一般社団法人産業環境管理協会

参考:2021年度公害防止管理者等国家試験結果|一般社団法人産業環境管理協会

参考:2020年度公害防止管理者等国家試験結果|一般社団法人産業環境管理協会

公害防止管理者の合格率は25〜28%ほどであり、受験者の4人に1人ほどが合格している計算になります。

参考までに、施工管理の中でもっとも難しいと言われる資格の「一級建築士」の合格率は10%ほどです。

一級建築士と比べて、公害防止管理者は合格しやすい資格ですが、しっかりと対策する必要があります。

公害防止管理者の試験概要

公害防止管理者の試験概要について、以下の4つのポイントごとに解説します。

  • 受験資格
  • 試験内容
  • 受験料
  • 試験日程

公害防止管理者の受験資格があるかわからない方や、試験対策のために試験内容を知りたい方は参考にしてみてください。

受験資格

公害防止管理者資格を取得する方法ごとに受験資格を、以下の表にまとめました。

公害防止管理者資格を取得する方法受験資格
国家試験に合格する誰でも受験可能
公害防止管理者等資格認定講習を受講し、修了試験に合格する資格や学歴、実務経験が必要

公害防止管理者資格を取得する場合、資格や学歴に関係なく誰でも受験できる国家資格に挑戦することをおすすめします。

講習を受講して公害防止管理者資格を取得するためには、以下のいずれかの資格が必要です。

【講習の受講資格】

  • 技術士
  • 環境計量士(計量士)
  • 保安技術管理者
  • 副保安技術管理者
  • 保安監督員
  • 鉱害防止係員
  • 薬剤師
  • エネルギー管理士(熱管理士を含む)
  • 甲種・乙種ガス主任技術者
  • 特級ボイラー技士
  • 一級ボイラー技士
  • 第一種・第二種電気主任技術者
  • 第一種・第二種ボイラー・タービン主任技術者
  • 第一種作業環境測定士
  • 公害防止管理者
  • 衛生工学衛生管理者
  • 毒物劇物取扱責任者
  • 採石業務管理者
  • 生物由来製品製造管理者
  • 再生医療等製品製造管理者

公害防止管理者の講座を受けるためには、上記の国家資格を保有している必要があり、保有していない方は公害防止管理者の試験を受けることを検討してみてください。

参考:2022度公害防止管理者等資格認定講習案内書|一般社団法人産業環境管理協会

試験内容

公害防止管理者の試験内容について、資格の種類ごとに以下の表にまとめました。

試験区分試験科目(出題数)
大気関係第1種・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・大気特論(15問)
・ばいじん・粉じん特論(15問)
・大気有害物質特論(10問)
・大規模大気特論(10問)
大気関係第2種・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・大気特論(15問)
・ばいじん・粉じん特論(15問)
・大気有害物質特論(10問)
大気関係第3種・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・大気特論(15問)
・ばいじん・粉じん特論(15問)
・大規模大気特論(10問)
大気関係第4種・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・大気特論(15問)
・ばいじん・粉じん特論(15問)
水質関係第1種・公害総論(15問)
・水質概論(10問)
・汚水処理特論(25問)
・水質有害物質特論(15問)
・大規模水質特論(10問)
水質関係第2種・公害総論(15問)
・水質概論(10問)
・汚水処理特論(25問)
・水質有害物質特論(15問)
水質関係第3種・公害総論(15問)
・水質概論(10問)
・汚水処理特論(25問)
・大規模水質特論(10問)
水質関係第4種・公害総論(15問)
・水質概論(10問)
・汚水処理特論(25問)
騒音・振動関係・公害総論(15問)
・騒音・振動概論(25問)
・騒音・新道特論(30問)
特定粉じん関係・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・ばいじん・粉じん特論(15問)
一般粉じん関係・公害総論(15問)
・大気概論(10問)
・ばいじん・一般粉じん特論(10問)
ダイオキシン類関係・公害総論(15問)
・ダイオキシン類概論(15問)
・ダイオキシン類特論(25問)
主任管理者・公害総論(15問)
・大気・水質概論(10問)
・大気関係技術概論(20問)
・水質関係技術特論(20問)

参考:国家試験 / 国家試験実施要領|国家試験・資格認定講習|公害防止管理者|一般社団法人産業環境管理協会

対応できる工場・施設が大規模な資格区分ほど、試験範囲が広く、出題数も多くなります。

取得したい試験区分に合わせて、対応する試験科目の対策を行いましょう。

受験料

公害防止管理者は以下の表のように、試験区分ごとに受験料が異なります。

受験料試験区分
8,700円・大気関係第1種
・大気関係第3種
・水質関係第1種
・水質関係第3種
・ダイオキシン類関係
・主任管理者
8,200円・大気関係第2種
・大気関係第4種
・水質関係第2種
・水質関係第4種
・騒音・振動関係
・特定粉じん関係
・一般粉じん関係

参考:国家試験 / 国家試験実施要領|国家試験・資格認定講習|公害防止管理者|一般社団法人産業環境管理協会

資格区分ごとに受験料が異なるため、受験しようとしている試験区分に合わせて受験料を用意しましょう。

試験日程

公害防止管理者の試験日程は、例年以下のスケジュール・会場で実施されています。

申し込み7月上旬~下旬
試験日10月第1日曜
合格発表12月中旬
試験会場・札幌市
・仙台市
・首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県)
・名古屋市
・大阪市
・広島市
・高松市
・福岡市
・那覇市

2022年度の公害防止管理者の試験がすでに終了しているため、受験したい方は2023年度の試験日程の発表を待ちましょう。

公害防止管理者の勉強方法

公害防止管理者の試験に効率的に合格するための勉強方法は、以下の2つです。

  • 過去問を何度も解く
  • 通信講座を活用する

それぞれの勉強方法について以下より解説するので、公害防止管理者の試験勉強をこれから始める方や、うまく勉強を進められていない方は参考にしてみてください。

過去問を何度も解く

公害防止管理者の過去問を何度も解くことによって、試験に出題される重要な知識を効率的に学習できます。

間違えた問題は解説を丁寧に読み込んだ上で、再度解きなおせるように印をつけておくことをおすすめします。

公害防止管理者の過去問は、一般財団法人産業環境管理協会の公式サイトから閲覧できるので、受験したい試験区分の過去問をチェックしてみてください。

通信講座を活用する

公害防止管理者の試験対策を効率的に行いたい方には、通信講座を活用することもおすすめです。

通信講座であれば、試験に精通したプロの講師が試験によく出題される内容を重点的に指導してくれます。

たとえば、一般社団法人産業環境管理協会SATが、公害防止管理者の通信講座を提供しています。

勉強時間をあまり取れない方や、独学で試験対策することに慣れていない方は、通信講座を活用してみてください。

公害防止管理者の難易度に関するよくある質問

公害防止管理者の難易度に関してよくある以下の4つの質問に対して回答します。

  • 公害防止管理者の過去問はどこから閲覧できますか?
  • 公害防止管理者資格の難易度ランキングを教えてくれますか?
  • 公害防止管理者の一発合格率はどのくらいですか?
  • 公害防止管理者の資格取得が役に立つというのは本当ですか?

それぞれの質問に対して以下より解説するので、過去問を活用したい方や、一発合格を狙いたい方は参考にしてみてください。

公害防止管理者の過去問はどこから閲覧できますか?

公害防止管理者の過去問は、一般財団法人産業環境管理協会の公式サイトから閲覧できます。

過去3年分の試験が試験科目ごとに掲載されているため、過去問を中心に試験対策を行えます。

公害防止管理者資格の難易度ランキングを教えてくれますか?

公害防止管理者資格の難易度について、易しい順に以下の表にまとめました。

試験区分2022年度・合格率
ダイオキシン類関係49.7%
特定粉じん関係34.4%
水質関係第3種31.3%
大気関係第2種28.2%
大気関係第1種28.0%
水質関係第1種27.2%
主任管理者26.7%
騒音・振動関係23.9%
一般粉じん関係21.5%
大気関係第4種19.2%
水質関係第4種18.5%
大気関係第3種18.4%
水質関係第2種13.5%

参考:2022年度公害防止管理者等国家試験結果|一般社団法人産業環境管理協会

もっとも難易度の易しい「ダイオキシン類関係」の合格率は49.7%であり、約2人に1人ほど合格しています。

一方でもっとも難易度の高い「水質関係第2種」の合格率は13.5%であり、受験を検討している方はしっかりと対策する必要があります。

公害防止管理者の一発合格率はどのくらいですか?

公害防止管理者の一発合格について、以下の表にまとめました。

試験区分2022年度・一発合格率(免除申請なし)
大気関係第1種5.2%
大気関係第2種2.7%
大気関係第3種2.8%
大気関係第4種4.0%
水質関係第1種10.7%
水質関係第2種3.1%
水質関係第3種8.2%
水質関係第4種7.0%
騒音・振動関係6.2%
特定粉じん関係6.1%
一般粉じん関係6.7%
ダイオキシン類関係13.0%
主任管理者0.0%

参考:2022年度公害防止管理者等国家試験結果|一般社団法人産業環境管理協会

公害防止管理者の試験を一発で合格している方は非常に少なく、主任管理者を一発で合格している方はひとりもいません。

一発合格を狙っている方は、過去問を何度も解きなおして効率的に学習を進めましょう。

公害防止管理者の資格取得が役に立つというのは本当ですか?

公害防止管理者の資格を取得することには以下の2点のメリットがあるため、資格取得は役立つと言えます。

  • 資格手当がもらえる
  • 転職に有利になる(化学工場、電気・ガス・熱供給事業、食品関連企業、自動車関連企業など)

企業によっては公害防止管理者の資格取得者に対して資格手当を支払っているため、給料が上がる可能性があります。

また公害防止管理者の資格を保有していると、転職活動の面接で評価してもらえるため、転職したい方は資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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公害防止管理者とは、公害につながる恐れのある工場・施設に対して検査を行える国家資格であり、資格の種類によって対応できる施設が異なります。

公害防止管理者の合格率は資格によって異なり、もっとも合格率の高い資格は合格率49.7%の「ダイオキシン類関係」です。

これから公害防止管理者になりたい方には、過去問を何度も解きなおして効率的に学習することをおすすめします。

なお、公害防止管理者として就職・転職したい方は、当社・株式会社夢真が運営する建設関連に特化した求人・転職サイト「俺の夢」をぜひチェックしてみてください。

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公害防止管理者の難易度順は?

試験別で見ると2022年度は、合格率が高い順に「ダイオキシン類関係:49.7%」、次いで「特定粉じん関係:34.4%」、「水質関係第3種:31.3%」です。
全体でみると公害防止管理者の合格率は25〜28%ほどであり、受験者の4人に1人ほどが合格している計算になります。

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