パーティクルボードとはなに?パーティクルボードを使用するメリット7つ

最短30秒で予約!転職のプロに相談しよう
施工管理として今より良い条件で働きたい方は、夢真にお任せください!
目次
パーティクルボードとは何?
パーティクルボードとは、木材の小片を接着剤などと混合し、熱と圧力をかけて成型した板のことで、簡単に言うと木材の加工した木質材料です。
木質材料の特徴としては、木材の節目などを除去して再度加工して板にするため、強度などの物性を一定にできることや環境にやさしいということがあります。
パーティクルボードとは、木材の端材や廃材を有効利用して作製しているので、エコロジーな材料と言えるでしょう。
パーティクルボードの使用用途とは
パーティクルボードは、実は身近なところでいろいろ利用されています。パーティクルボードとは、軽くて丈夫で安いので、壁材の素材や家具素材としてよく利用されています。
使用する木片の大きさや接着剤の種類を変更することで、強度などが変更できるので用途によって使い分けされています。
ここでは、壁材の素材や家具素材として使用されているパーティクルボードについて詳しく見ていきましょう。
パーティクルボードの使用用途とは1:壁材の素材として使用
パーティクルボードは、壁材の内張や木の特徴を活かしそのまま壁材として使用されています。
木材を細かく粉砕してそれを接着剤で固めているので、空気もたくさん含まれており遮音効果や断熱効果があるため壁材の素材として最適です。
パーティクルボードの質感を利用し、そのままデザインとして見せて使用することも多々あるようです。
パーティクルボードの使用用途とは2:家具素材として使用
パーティクルボードは、軽くて丈夫で安いと言う特徴を活かし、家具素材としても使用されています。
パーティクルボードは割れにくく反りがでにくいので、加工しやすいと言うメリットがあります。一方で、水や湿気に弱く湿度の高いところでは膨張してしまい寸法が変化してしまうデメリットがあります。一度寸法が変化してしまうと修理が難しくなるので注意が必要です。
パーティクルボードのタイプ3つ
パーティクルボードとは、「3層」、「単層」、「多層」の3つのタイプがあります。
使う木材の小片の大きさによってタイプが分かれています。それぞれのタイプごとに特徴があるのです。使用するときは、用途によって最適なものを選択して使い分けましょう。
それでは3つのタイプについて詳しく見ていきましょう。
パーティクルボードのタイプ1:3層
パーティクルボードの「3層」タイプとは、その名の通り3層になっています。
1層目と3層目は比較的細かい小片が使用されており、2層目は粗い小片が使用されているのです。表面を細かい小片で固めることで、強い板にすることができます。
3層タイプのパーティクルボードは一番利用頻度が高く一般的です。使用用途に合わせて使い分けてください。
パーティクルボードのタイプ2:単層
パーティクルボードの「単層」タイプとは、その名の通り単層から出来ています。
同じ大きさの小片だけ使用して作られているのが単層タイプのパーティクルボードの特徴です。すべて同じ大きさの小片が使用されているので、作り方も簡単で強度も均一です。しかし、3層や多層に比べて密度が高くなるため重くなる欠点があります。
パーティクルボードのタイプ3:多層
パーティクルボードの「多層」タイプは、その名の通り多くの層から出来ています。
層の区別はなく内側に行くほど大きな小片を使用し、外側に行くほど小さな小片を使用して作られているのです。
表面を細かい小片で緻密にして内側を粗くするというこの技術は、密度を下げて軽くて強くするために行われている手法です。また表面をフラットにすることで、二次加工性をよくするというねらいもあります。
パーティクルボードを使用するメリット7つ

パーティクルボードとは、木材を粉砕した小片を接着剤を使って熱をかけて圧着する方法で作られています。
パーティクルボードには、環境にやさしい、厚さを自由に変えられる、安価、遮音性が高い、大きさが自由に変えられる、断熱性が高い、反りや割れが少ない、以上7つのメリットがあります。
ここでは7つのメリットについて詳しく見ていきましょう。
パーティクルボードを使用するメリット1:環境にやさしい
パーティクルボードを使用するメリットの一つに環境にやさしいことがあります。
木材は持続的に再生可能な資源です。パーティクルボードは廃材や使い終わった合板や間伐材などを利用して作られています。
木材をリユースして作られたパーティクルボードは、環境にやさしい材料であると言えるでしょう。
パーティクルボードを使用するメリット2:厚さを自由に変えられる
パーティクルボードを使用するメリットとして、厚さを自由に変えられることがあります。パーティクルボードを作製するときに使う材料の量を多くしたり少なくしたりすることで厚さを変えることが可能です。
しかし、JISで定められた規格をクリアする必要がありますので、標準品の厚みは10,12,15,18,20,25,40mmの7仕様となっています。
パーティクルボードを使用するメリット3:安価で手に入る
パーティクルボードを使用するメリットとして、天然板より安価で手に入るということがあります。
パーティクルボードは、廃材や低品質の木材を再利用して作られているため、材料費を安く抑えることが可能です。
材料費が安く加工も容易なため、安価で販売することができます。だから安価で手に入れることが出来るのです。
パーティクルボードを使用するメリット4:遮音性が高い
パーティクルボードを使用するメリットとして、遮音性が高いことがあります。
遮音するためには、音が通りにくい材料を使う必要があります。パーティクルボードは小片を接着剤で固めて作られているので、木材の小片と小片の間に無数の小さな空間があります。

ゼネコンの求人、たくさんあります
業界最大級の求人数の中から、
年収にも働きやすさにもこだわった
「ゼネコン」の求人をどうぞ。
※転職成功率を上げたい人、コンサルタントに最適な求人を紹介してほしい人は2件以上の応募がおすすめです!
無数の小さな空間があることで音を通しづらくなり、音を遮ることが可能となるのです。
パーティクルボードを使用するメリット5:大きさを自由に変えられる
パーティクルボードを使用するメリットとして、大きさを自由に変えられることがあります。
パーティクルボードは小片を集めて作っているので、小片の量を調節することで大きさを自由に変えることが可能です。
JISで定められた規格は、幅×長さが900mm×1820mm、910mm×1820mm、910mm×2420mm、910mm×2730mm、1210mm×2420mm、1210mm×2730mmの6仕様です。
パーティクルボードを使用するメリット6:断熱性が高い
パーティクルボードを使用するメリットとして、断熱性が高いことがあります。
断熱とは、熱がモノや空気を通して伝わるのを防ぐことです。パーティクルボードのように小さな無数の空間があるものは空気が含まれているため、その分、熱を通しづらい性質があります。
パーティクルボードは木材材料をして作られており、さらに小片の集まりで空間が増える傾向にあるため、熱を伝える力が低くなり断熱性が高くなるのです。
パーティクルボードを使用するメリット7:反りや割れが少ない
パーティクルボードを使用するメリットとして、反りや割れが少ないことがあります。
反りや割れが少ないと言うことは、寸法に狂いが出にくいと言うことなので、家具などの材料として使用すると使い勝手が良いでしょう。
パーティクルボードを使用するデメリット6つ
パーティクルボードを使用するとなるとデメリットもいくつかあります。
パーティクルボードを使用する場合のデメリットとは、切断面が粗い、水や湿気に弱い、釘やネジが効きにくい、長時間の負荷でたわむ、強度が低い、劣化しやすいなどがあげられます。
ここでは6つのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
パーティクルボードを使用するデメリット1:切断面が粗い
パーティクルボードの切断面は粗いというデメリットがあります。
パーティクルボードは木材を粉砕した小片を熱で圧縮して固めて板状にした後、前後に合板などを貼って木の板にしています。そのためパーティクルボードの切断面は、固めた木材の小片の粗さがそのまま見えてしまいます。
見方によってはおしゃれにも見えなくはありませんが、断面だけ見ると違和感を覚える人もいるでしょう。
パーティクルボードを使用するデメリット2:水や湿気に弱い
パーティクルボートは、水や湿気に弱いというデメリットがあります。
木材は、一般的に吸湿しやすいという特徴があります。その木材を破砕して再度加工しているパーティクルボードは吸湿しやすくなっているといっても過言ではありません。
吸湿してしまうと寸法が正しく合わせづらくなるため家具素材として使用する場合は、両面に単板や合板などの同じ板を張り付けて処理しましょう。
パーティクルボードを使用するデメリット3:釘やネジが効きにくい
パーティクルボードは釘やネジが効きにくいというデメリットがあります。
一般的に木材は釘やネジを使って接合することが可能です。しかしパーティクルボードは、木材を粉砕した小片から作られているため隙間も多く釘やネジが効きにくいのです。
パーティクルボードに釘やネジを使う場合は工夫が必要です。
パーティクルボードを使用するデメリット4:長時間の負荷でたわみが出る
パーティクルボードに長時間負荷をかけるとたわんでしまうデメリットがあります。
一般的に木材は、木の繊維が通っているからたわみづらいと言われています。しかし、パーティクルボードは木材を砕いて小片を加工して作られているため木の繊維が通っていません。そのため一定の場所に長時間負荷がかかると元に戻りづらくなってたわんでしまいます。
パーティクルボードを使用するデメリット5:強度が低い
パーティクルボードは強度が低いというデメリットがあります。
一般的に木材は強度が高いのですが、パーティクルボードは木材を砕いて小片を加工して作られているので、空間が増えて強度が弱くなっています。
しかし、パーティクルボードを作製するときに使用している接着剤を工夫することで強度を強くすることも可能です。また壁の内芯など強度が必要ない場所もあります。用途によって使い分けしましょう。
パーティクルボードを使用するデメリット6:劣化しやすい
パーティクルボードは水や湿気に弱いため、劣化しやすいデメリットがあります。
一般的に木材は劣化しづらいです。しかし、パーティクルボードは木材を破砕して小片から作られているため劣化しやすくなっています。
使用している接着剤の種類で劣化しやすさが変わります。主に使用される接着剤は、ユリア樹脂接着剤、ユリア・メラミン共縮合樹脂接着剤、フェノール樹脂接着剤の3タイプがあり、その耐水性は異なります。
パーティクルボードを加工する際の注意点
パーティクルボードを家具に使用するときは、両面に同じ材質の単板や合板などを張り付ける必要があります。
なぜなら、パーティクルボードは木材を粉砕した小片を固めて作っているため、水や湿気に弱いため劣化やたわみが生じたり、強度が弱いなどのデメリットがあります。そのため、水や湿気を防ぐために単板や合板を張り付ける必要があるのです。
パーティクルボードを活用してみよう!
パーティクルボードは、廃材や間伐材を粉砕して小片を接着剤と混ぜて熱と圧力をかけて板状に成形したものです。
作製方法や使う接着剤の種類などで強度が変わってきます。
パーティクルボードは、環境にやさしく、厚みや大きさを自由に変更でき、安価で、遮音性や断熱性が高いというメリットがあり、家具や壁材として使用されています。一方で、いろいろなデメリットもあります。
うまくメリットを活かしてパーティクルボードを活用しましょう。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人

編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト