アクリル板とガラス板の違い7つ|施工管理で活躍する建具の知識を解説

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こちらの記事では、アクリル板とガラス板の違いについてご紹介いたします。
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目次
施工管理者がアクリル板とガラス板の知識を付ける必要性
工事現場では、様々な場面でアクリル板を使用する機会があります。
そのため施工管理者には、当然アクリル版に関する知識も求められます。
では皆さんは、アクリル板とガラス板の違いやアクリル版の種類などを正しく把握していると自信を持って答えられるでしょうか。
今回はアクリル板の種類の紹介とガラスとの違いを解説するので、是非これを機に知識を整理しておきましょう。
アクリル板の種類と特徴
アクリル板とは、アクリル樹脂で作られた透明な板材のことを指します。
店舗では看板や装飾に、住宅では障子などによく使用されています。
ちなみに、アクリル板は製造工程によって「押出板」と「キャスト板」の2種類に分かれています。
まずは、それぞれの特徴からみていきましょう。
押出板
「押出板」は、粘土状にしたアクリル樹脂を押し出し機で押し出して製造されます。「キャスト板」に比べると分子量が粗いため、切断すると粘りやすいという性質を持っています。
板の形のまま使用するのに向いていますが、硬度が低くヒビが入りやすいという欠点もあります。
キャスト板
「キャスト板」は、2枚のガラスの間にアクリル樹脂を流し込んで製造されるアクリル板です。接着の溶剤に対して溶けにくいので、加工に適しています。
表面に彫刻や切削加工をしたい場合にもキャスト板を用います。また「押出板」に比べて硬度が高いので、ヒビが入りにくいという特徴もあります。
アクリル板とガラス板の違い7つ
アクリル板とガラスには、透明の板という共通項があります。
そのため、同じような用途で使われることも多いです。
しかし、当然ですが両者の間には性能やメリット・デメリットなど、様々な違いがあります。
ガラス板とアクリル板の違いも把握しておきましょう。
1:価格
同じ厚み、同じサイズでは、ガラス板よりもアクリル板の方が、1.5倍以上値段が高くなる傾向があります。
また、透明アクリル板やガラス色のアクリル板の場合には、さらに値段が上がります。
一方、アクリル板に比べて安価なガラス板ですが、強化ガラス板の場合には、一般的なガラス板よりも値段が上がります。
しかし、強化ガラス板であっても、アクリル板に比べると値段を安く抑えることができます。
2:耐久性
アクリル板、ガラス板ともに耐久性の高い素材ですが、どちらが耐久性が高いかといえばガラス板です。
ガラス板は、窓ガラスなどでも使われるように、太陽光や風雨による変性もなく、温度変化による影響も受けにくい性質があります。
一方、アクリル板は、温度変化に弱いので、特に温度が高い場所での使用には向きません。
しかし、自在に形を変えやすいプラスチック樹脂類の中では、アクリルの耐久性は優れています。
アクリルの中でも、ポリメタクリル酸メチル樹脂から成るアクリルガラスは、水族館の水槽などに利用されており、ガラスの10~15倍の耐久性があるといわれています。
3:傷の付きやすさ
アクリル板は硬度が低いものもあり、表面に傷が付きやすいのが特徴です。
また、傷が付きやすいため、製造当初の透明度を維持しにくいというのもデメリットです。
一方、ガラスはアクリルよりも硬度が高いので、アクリル板に比べて傷が付きにくいというのがメリットです。
傷が付きにくいため、テーブルトップや窓ガラスといった、人の手が触れやすく傷がつきやすい場所に使われることが多いのもガラス板の特徴です。

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4:加工のしやすさ
アクリル板は熱で変形しやすいという特性上、加工しやすく、切断する以外にも、曲面や複雑な形にも対応できる加工性の高さがメリットです。
また、穴をあけるといった加工もしやすい素材です。
一方のガラス板は、割れやすく、専用のガラスカッターで切断することはできますが、ガラス面を曲げるなどの加工はできず、加工が難しい素材です。
穴あけなどの複雑な加工や、割れると危険な部位では使用できないというデメリットがあります。
5:重さ
同じ厚みやサイズであれば、ガラス板よりもアクリル板の方が軽量です。
アクリル板はガラス板の約半分の重さしかありませんので、あまり重いものを設置できない場合には、アクリル板を検討するのもおすすめです。
一方ガラス板は、重さがありますが、透明度の高さや、コスト面の安さ、太陽光や風雨で変性しないといった耐久性の高さといったメリットもありますので、利用する場所によって選ぶことが重要です。
6:燃えやすさ
ガラスは燃えにくいというのは体感している方が多いと思いますが、ガラスは不燃素材といって燃えない素材です。
一方のプラスチック等の樹脂類の中でも酸素指数が低く、燃えやすいのがアクリルです。
火気の可能性がある場所や、配管や電気系統の近くでは、アクリルよりも酸素指数が高く燃えにくい素材を使いましょう。
また、アクリルとガラスでは耐熱温度が異なります。
そして、同じガラスの中でも、特に耐熱性に優れているのが強化ガラスです。
各素材の耐熱温度は、アクリルは80℃、通常のガラスは110℃、耐熱ガラスは200℃です。
7:適した使用箇所
アクリル板とガラス板は特性が異なります。
それぞれの板を使うメリットとデメリットを知って、適した箇所に使用しなければ、事故や破損にも繋がりかねません。
アクリル板は、加工性が高く軽量というメリットがありますが、太陽光や風雨、高温や傷などに弱いため、こうした影響を受けにくい箇所での使用が向きます。
一方、ガラス板は、加工が難しく重量がありますが、太陽光や風雨、高温や傷には強いので、窓ガラスや外での使用にも向きます。
しかし、割れやすいという特徴もありますので、危険性の高い場所での使用は控える必要があります。
アクリル板とガラス板はそれぞれ代用できる?

アクリル板とガラス板のどちらも使用できる箇所もありますが、基本的にはアクリル板とガラス板は特徴が異なるため、代用はしにくいものです。
本記事で紹介した、それぞれの素材の特性や向き不向きを把握して、適材適所に使い分けをすることが大切です。
また、機能面や条件面を確認し、どちらの素材を用いても問題がない場合には、耐久性やコストなどの面を考慮して総合的に選ぶようにしましょう。
アクリル板とガラス板の素材の知識が施工管理の幅を広げる
今回はアクリル板の種類の説明と、ガラスとの特徴の違いを紹介してきました。
一見するとどちらも同じ透明の板ですが、それぞれ全く異なる強みを持っています。
素材への理解を深めて常により良い選択ができる施工管理者を目指しましょう。
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