土木工事と建築工事の違いは?それぞれの特徴と役割について
2020年のオリンピック、パラリンピック及び、震災などの復興作業による影響を受け、建設業界の需要は、非常に高くなっています。
また、建設業においては、土木工事や建築工事といった、たくさんの種類の工事があります。
ところで、この両者の工事は、どのような違いがあるのかご存知でしょうか?一般の人にとっては、恐らくその違いは全く見当がつかないと思います。
そこでは今回は、土木工事と建築工事の違いについて解説したいと思います。
土木工事と建築工事の違いとは
この2つの工事ですが、実は広義な意味においては、どちらも設計図に基づいて建造物を作る作業となります。
しかし、現場で働く作業員の間では、全く違うものであるという認識もあるようです。
よく、現場の認識としては、「土木工事は地面の下」で、「建設工事は地面の上」を、それぞれが担当領域として工事を行うことになっているようです。
具体的な工事の内容として、土木工事の場合には、道路や鉄道、トンネルやダム、橋などといった公共事業が多いです。
いっぽう、建築工事は、住宅やマンションなどの建造物を作ることが多いです。
したがって、山河や森林などに、社会環境を整備していくのが「土木工事」で、その上に人の暮らすスペースを作るのが「建築工事」といえるでしょう。
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境界線が曖昧な点も
土木工事と建築工事の中には、境界線が曖昧な部分もあります。
例えば、基礎工事の一つである「杭基礎」ですが、こちらは一見すると建造物を支える杭を地面の下に打ち込む工事のため「土木工事」とカテゴライズされそうなイメージです。
しかし、実際は一概にそうならず、杭の目的が建造物用であれば「建築工事」となり、橋梁用であれば「土木工事」となります。
つまり、杭の目的に応じて、工事のカテゴリーが変わるのです。
また、地下街の工事など、土木と建築の両方のレイヤーをまたぐ工事が行われることもよくあります。
今後は新しいカテゴリーが登場?!
今回説明したように、土木工事と建築工事の境界線については、確固としたルールがないため、かなり曖昧な部分があることが分かったかと思います。
そのため、土木か建築かどちらの業者が現場を仕切るのか、不明瞭になることもあります。
しかし、社会環境の変化に伴い、工事も多様化しています。
今後は、土木や建築といった縦割りの工事ではなく、もっと柔軟に対応できる工事の登場が期待されます。
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