プレコンとは?プレコンを利用するメリット6つとデメリットを解説

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この記事では、プレキャストコンクリートについて説明いたします。
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プレコン(プレキャストコンクリート)とは?
プレコン(プレキャストコンクリート)とは工場内で打設されたコンクリートやプレキャストコンクリートを使用した建築手法を指します。
プレコンはPC、PCaとも呼ばれるもので、繰り返し使用できる鋼の型枠を使用して工場で打設することから、天候や気温などに左右されずに高品質のコンクリートの作成が可能です。
この記事では工場内で打設されたプレキャストコンクリートについてご紹介していきます。
現場打ち工法との違い
現場打ち工法では木製の型枠を作成する必要があります。
現場で型枠を作成してコンクリート打設することを現場打ち工法と言いますが、現場打ち工法では建物に合わせて型枠を作成するのが一般的です。また、コンクリート打設中に天候が崩れると雨でコンクリートの強度が落ちるなどのデメリットがあります。
一方、プレコンは天気に左右されないだけでなく型枠を何度も使用できるため、現場打ち工法よりもコストが削減できます。
プレコンを利用するメリット6つ
プレコンを利用することにはさまざまなメリットがあります。
プレコンは工場内で製造されたコンクリートを現場で組み立て、設置する工法です。建築構造に「PC造」というものがありますが、これはプレキャストコンクリート造のことで中高層集合住宅建設などに多用されています。
ここではプレコンを利用するメリット6つをご紹介しますので、どのようなメリットがあるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
プレコンを利用するメリット1:天気に左右されない
プレコンは天気に左右されずにいつでも品質の良いコンクリートが作れます。
生コンクリートはセメントと水、砂利などでできており、水の分量も計算され混ぜられています。そのため、現場でコンクリートを打設している最中に雨が降ってくると、水が増えてコンクリートの強度が落ちる可能性があります。
しかしプレコンであれば工場内でコンクリートを打設するため、天気の影響を受ける心配がありません。
プレコンを利用するメリット2:同じ型枠を何度も使える
プレコンは鋼の型枠を繰り返し使ってコンクリートが作れるというメリットがあります。
プレコンの場合は工場で用意している鋼の型枠を繰り返し利用してコンクリートを打設することができます。そのため、建物ごとに新しく木製の型枠を現場で作成する必要がある現場打ち工法に比べて、資源の浪費を低減することが可能になります。
プレコンを利用するメリット3:工期が短くなる
プレコンを使用したPC造の場合、短い工期で完成させることができます。
PC造の場合、現場での基礎工事と並行して工場でコンクリートを製造でき、また現場打ち工法と違って、コンクリートの養生期間が必要ないため配管や内装工事にもすぐに取りかかることができます。
さらに、工場生産のプレコンは品質も安定していることから現場での補修も発生せず、工期を短縮することが可能です。
プレコンを利用するメリット4:コストを削減できる
プレコンを使用したPC造の場合、コスト削減が可能になるというメリットがあります。
前述のとおり、プレコンは同じ鋼製の型枠を何度も使用できるため、木製の型枠をいちいち組み立てて使用する現場打ち工法に比べて、コストの削減が可能です。
また、工場で同じ規格のコンクリート部材を量産することで価格を抑えることができるため、躯体を安定価格で供給できます。
プレコンを利用するメリット5:断熱性が高い
プレコンを使用したPC造は優れた断熱性を持つというメリットがあります。

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プレコンに限らず、コンクリートは温まりにくく冷めにくい素材となっています。しかしプレコンの場合は表面が滑らかになっているため、断熱材を隙間なく取り付けることが可能です。そのため、1年を通して冷暖房効果の高い快適な居住空間を実現できます。
プレコンを利用するメリット6:遮音性が高い
プレコンを使用したPC造は優れた遮音性を持つというメリットがあります。
プレコンをはじめとしたコンクリート部材は密度が高いことから、軽量鉄骨や木材などの他の構造物と比較して高い遮音性を実現します。また、特にプレコンは構造体の重い密実なコンクリートとなっているため、隣戸からの話し声や人がたてる物音なども気にならないでしょう。
プレコンのデメリット4つ
プレコンを利用することにはデメリットもあります。
ここではプレコンのさまざまなメリットをご紹介しましたが、一方でプレコンにはデメリットも存在します。そのため、プレコンを使用する場合はデメリットについても知っておくことが重要です。
ここではプレコンのデメリット4つをご紹介しますので、プレコンのメリットだけでなくデメリットについてもしっかりと理解するようにしましょう。
プレコンのデメリット1:運送費がかかる
プレコンは工場から現場へ運ぶための運送費がかかるというデメリットがあります。
現場打ち工法の場合、その場でコンクリートを打設して使用します。しかしプレコンの場合は専用の工場で作成されたコンクリートを現場まで持ってくる必要があるため、別途運送費が必要になります。
しかし、それでもプレコンを使用したPC造の方がトータルコストは抑えられます。
プレコンのデメリット2:規格外に対応できない
プレコンは規格に沿って作成されるため、規格外には対応できないというデメリットがあります。
工場の規格に合わせて作成されるプレコンは、現場でも決まった形に組み立てられます。そのため、規格外の形状の土地には対応しにくいです。
複雑な形をした土地に建てる場合や、建物のデザインにこだわりたい場合は、現場打ち工法の方が対応できるためおすすめだと言えるでしょう。
プレコンのデメリット3:接合部ができてしまう
プレコンを使用したPC造の場合、ほぼ組み立て式となっているため接合部が発生するというデメリットがあります。
PC造で発生するディテールは接合部によってそれぞれ異なるため、非常に設計が難しいです。また、接合部にはシーリング材などによる防水処理を行いますが、レベルの高い工事が必要になります。そのため、設計段階でできるだけ接合部を少なくする工夫も求められます。
プレコンのデメリット4:揚重機が必要
プレコンを使用したPC造の場合、組み立てに揚重機が必要になるというデメリットがあります。
プレコンを組み立てる際にはプレコンを揚重する必要も発生するため、大型の揚重機が必要になります。そのため、PC造の建設現場ではしっかりとした現場管理が重要です。
プレコンだけじゃないRC工法の特徴
RC工法とは鉄筋コンクリート造のことで、鉄筋とコンクリートを組み合わせた建築工法です。
RC工法には柱と梁で枠を作る「ラーメン構造」と、壁(面)を組み合わせることで建物を作る「壁式構造」の2種類があります。
また、RC工法は設計の自由度が高く、耐久性や耐火性、耐震性にも優れているというメリットがある一方で、建築費が高くなりやすいなどのデメリットもあります。
プレコンの特徴を把握しよう
プレコンは工場で作成されたコンクリートのことです。
プレコンを使用したPC造では、低コストかつ短い工期で建物を完成させることができますが、一方で規格外には対応できないなどのデメリットもあります。
ぜひこの記事でご紹介したプレコンの概要やプレコンを利用するメリット、デメリットなどを参考に、プレコンの特徴について理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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