現場監督なら知っていて当然?型枠工事の注意点を詳細解説
鉄筋コンクリート造の建築物を作るのに欠かせない型枠工事。型枠を組み立て、コンクリートを流し込んで成型していきますが、強く頑丈なコンクリートを安全に作りあげるには、細心の注意が必要です。今回は、現場監督なら知っておきたい、型枠工事の注意点について解説します。
型枠工事において考えられる災害
型枠工事に従事する際、さまざまな災害が起こる恐れがあります。安全に作業するために、主な工程を取り上げ、とくに注意したい点についてまとめました。
1. 型枠のパネル加工作業
- 丸ノコで切傷してしまう
- ドリルを使用した際に手首をひねってしまう
- くぎ打ち機を誤射し、手や指を打ち抜いてしまう
- パネルを取付ける際に手をぶつけてしまう
- 積み重ねたパネルが荷崩れして挟まれてしまう
・加工材につまずいて転倒してしまう
2. 墨出し作業
- 墨糸が切れて目などに当たってしまう
- 壁筋に当たって切り傷を作ってしまう
- 床の段差につまずいてしまう
- くぎ打ち機を誤射してしまう
- くぎ打ち機を使っていて、コンクリート片が飛んで目に入ってしまう
- 丸ノコで切傷してしまう
3. 型枠の組み立て作業
- 脚立から転落してしまう
- 足場から墜落してしまう
- 型枠が破損し墜落してしまう
- 丸ノコで切傷してしまう
- インパクトドライバーで手首をひねってしまう
- くぎ打ち機を誤射してしまう
- パイプサポートに専用ピンを使わずに倒壊させてしまう
- パイプサポートに指を挟んでしまう
- パイプサポートが沈下し倒壊してしまう
4. ダメ孔と階段部分の建込み
- 開口部から墜落してしまう
- パイプサポートに専用ピンを使わずに倒壊させてしまう
- パイプサポートが沈下し倒壊してしまう
- 足場から墜落してしまう
- 傾斜スラブから墜落してしまう
- くぎ打ち機を誤射してしまう
5. 型枠の解体作業
- 脚立から転落してしまう
- 足場から墜落してしまう
- 倒れたパイプに当たってしまう
- インパクトドライバーで手首をひねってしまう
- くぎを踏んでしまう
- くぎ抜きする際に飛んだくぎが目に当たってしまう
- 飛散したり倒壊したりした解体材に当たってしまう
- 横架材が落下してしまう
- 解体材が落下してしまう
- 手順を間違え、倒壊させてしまう
- バールやハンマーの先が欠けて目などに入ってしまう
- ワイヤーが切れるなどして吊荷が落下してしまう
正しく打設しなければコンクリートは強度不足を起こす
コンクリートは、重量の異なる材料を混ぜて作ります。そのため、打ち込む高さによっては、材料が分離しコンクリートが強度不足を起こしてしまうことがあります。
コンクリートは一度に打設するとは限りません。一度めの打設から二度目の打設までに時間があくと、コンクリート同士が一体化してくれないことがあるので注意が必要です。
まとめ
型枠工事では、さまざまな災害が考えられるため、十分に注意するべきです。また、コンクリートは正しく打設できてこそ、本来の頑丈さを手に入れることができます。そのことをきちんと理解して作業を進める必要があるでしょう。
関連記事:
今更聞けない基礎工事の種類と工法!工程・安全管理は十分ですか?
要チェック!基礎工事が正しく行われているかチェックするポイント3選!
基礎工事の流れ:地盤調査から基礎工事完了までのフローを徹底解説
コンクリートは、重量の異なる材料を混ぜて作ります。そのため、打ち込む高さによっては、材料が分離しコンクリートが強度不足を起こしてしまうことがあります。
コンクリートは一度に打設するとは限りません。一度めの打設から二度目の打設までに時間があくと、コンクリート同士が一体化してくれないことがあるので注意が必要です。
おすすめの求人はこちらのページをご覧ください!「俺の夢」では全国に常時約6,000件の求人があります。50・60代も多数活躍しており、年収UPはもちろん「自宅近くの職場」「残業少なめ」など働きやすさを重視した案件も多数!まずは無料登録してみてください。
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト