水研ぎとはいったいなに?特徴や水研ぎ用やすりの選び方などを多数紹介

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目次
水研ぎとは
水研ぎとは、水を使いながら物体をサンドペーパーや研ぎ機を使って磨いたり研いだりすることです。
塗装面や固形物の表面を均すためにおこなう作業でもあり、水研ぎすることで表面を均一な状態に変えられます。水で湿らせながら対象物を研いでいくため、滑らかな作業が実践可能です。
水研ぎ専用のやすりが売られているため、あなたの好みで物体を水研ぎできます。水研ぎは、DIYや建設現場での木工・鉄工作業などで活用されている研ぎ方の1つと言えるでしょう。
空研ぎ
水研ぎとは異なり、水を使用せずに物体を研ぐことを空研ぎ(から研ぎ)と呼びます。紙やすりや研ぎ用のサンダーなど、機械を使って対象物をこすって研ぐ方法です。研磨力と効果は水研ぎと大きく変わりませんが、乾燥した状態で研ぐため、熱が発生する作業です。
例えば固まった粘土や木工製品、ガンプラなどの模型づくりで活用することが多い研ぎの方法です。または靴職人もおこなう方法で、ざらついた表面を空研ぎによって滑らかに整えることができます。
油研ぎ
水研ぎと大きな違いがない方法で、水の代わりに油を使って物体を研ぐ作業を油研ぎと言います。水研ぎペーパーという耐水の紙ヤスリを駆使して対象物を研ぐ作業方法です。
包丁や彫刻刀などの刃物を研ぐこともできますし、ミニ四駆やプラモデルをお好みで研ぐこともできます。「油研ぎは空研ぎよりもペーパーが目詰まりしにくい」という利点があり、対象物が乾いた後に何度でも研ぐことが可能です。
水研ぎの特徴7選
7つの特徴があると言われるのが水研ぎです。やり方にも関連する特徴ですので、水研ぎの特徴や意味合いを把握しておきましょう。
耐水ペーパーを使用したり、水研ぎ機でもある水研ぎグラインダーという機械を使用したりすることもあります。ケースバイケースで最適な方法を選択し、あなた好みで対象物を水研ぎしてみてください。
水研ぎの特徴1:目詰まりしにくい
空研ぎとは違ってサンドペーパーや機械のやすりが目詰まりしにくく、長時間でも作業しやすいのが水研ぎです。冒頭にもあったように、空研ぎと比べると水研ぎに使う道具は目詰まりを起こしにくいですので、ストレスなく物体を研げる方法です。
サンドペーパーや研ぎ機などでも同じですので、水を使うことでやすり部分の目と目の間が詰まりにくく、道具も長持ちしやすい傾向にあります。
水研ぎの特徴2:摩擦熱が緩和できる
水を使うことによって摩擦で生じる熱を抑えられます。木材や金属などは研ぐ作業によって摩擦熱が生じますが、水が摩擦熱を抑え込み、作業者に負担を与えずに物体を研ぐことが可能です。
摩擦熱によって手指にケガや傷を負う場合もあるため、水研ぎは安全な作業と言い換えることもできます。また、研磨機を使用する場合では「熱を抑えて道具を長持ちさせる」ことへも繋がるでしょう。
水研ぎの特徴3:削りカスが散らからない
研いだ物体のカスが周囲へ広がらない点は水研ぎのメリットです。水研ぎグラインダーなどの高速回転する機械でも削りカスが散ることはありませんのでメリットと言えるでしょう。
金属の車体やバイク用ヘッドライト・カウルなどの硬い物を研ぐ際にも周囲へ危険を生じにくくさせるのが水研ぎですので、作業現場での配慮もできる方法と言えるでしょう。
水研ぎの特徴4:研ぎ味が長持ちする
やすりが目詰まりしにくいため、水研ぎは必然的に研ぎ味・作業を継続させやすいです。空研ぎではすぐに目詰まりしてしまいますが、水研ぎは水流があり、摩擦熱を抑えることもできるため、研ぐ人や道具への負担が軽減できます。
磨きに集中できるメリットもあるために水研ぎは長時間、対象物を研ぐ作業に適しています。紙製ではなく布やすりが主流ですので、曲面を研いだり磨いたりする作業では便利でしょう。
水研ぎの特徴5:金属の研磨にはオイルを使う場合がある
硬い金属の場合には、オイルを使って研ぐと作業がはかどることがあります。
例えば、ナイフや包丁研ぎはオイルストーンでおこなうことがあり、それは刃物への焼き戻りを回避する目的もあります。
または水研ぎ械で物体を研ぐ際、油を使うことで沸点を上げておこなう作業が可能ですので、発熱を軽減させて研ぎ機の劣化ペースを抑えることも可能です。
水研ぎの特徴6:水回りの清掃にも使える
キッチンやお風呂の金属部を水研ぎによってきれいにすることが可能です。経年で水垢が付着した箇所を耐水ペーパーで研ぐと汚れを削り取ることができます。ステンレス製品や金属は水分を浸透させないため、スポンジヤスリでの作業も適切な水研ぎ方法の1つです。

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ワックスを使用しなくとも、やすりで丹念に手作業することで水回りの清掃に役立つのが水研ぎです。100均の商品でも使用できるため、手作業での水研ぎによってコストパフォーマンスの高いクリーニングが実現します。
水研ぎの特徴7:木材の研磨には不向き
空研ぎが最適ですので、木部は水研ぎしないのが賢明です。
木材は水を使うと染み込んでしまって研ぎにくい状態になるため、基本的には金属やプラスチックなどの物体を研ぐことに向いているのが水研ぎという方法です。
水研ぎ用やすりの選び方3選
選択肢が3つあると言われるのが水研ぎ用やすりです。コーナンやコバックスなどで最適な物を選択すればエレキギター制作・タミヤの模型制作、もしくは車の金属部をはじめとして、バイクのヘッドライト・フレーム・ガスタンクへも活用できるでしょう。
DIYや仕事にも活きるのが水研ぎですので、あなたに合った水研ぎ用やすりを選択してみてください。
水研ぎ用やすりの選び方1:耐水ペーパーを選ぶ
空研ぎ用やすりではなく、耐水ペーパーを使って水研ぎしましょう。なぜならば、空研ぎ用のサンドペーパーでは目詰まりしたり、すぐに破れたりするからです。
作業のコツとしては耐水ペーパーを当て板に巻き、水を使いながら対象物を優しく研げばスムーズに作業できます。耐水ペーパーでも一定期間使用したら交換するのが最善ですので、研ぎ具合を見ながら早目のタイミングで耐水ペーパーを交換しましょう。
紙やすりは使い捨て
安価で簡単な使い方ができる消耗品ですので、すべての紙やすりは使い捨てしながら使用するのが基本です。砂状の研ぐ面が角を失って研ぐ意味がなくなることもありますので、確認しながら作業するのが最善です。
研磨作業は研ぐ面の粗さの保持が重要ですので、丸みを帯びて物体の研ぎ具合に劣化を感じたならば、速やかに新しい紙やすりと交換してから改めて作業を開始しましょう。
水研ぎ用やすりの選び方2:番号に注意して選ぶ
やすりには番手があるため、用途によって選別します。
例えば、真鍮を研ぐのとプラスチックを研ぐこととは作業の負担が違います。一般的には金属の方が硬いため、やすりの番号が小さいと作業が困難化してしまうケースが多いです。
3m(スリーエム)の製品は数多くの番号で水研ぎ用やすりが販売されていますので、用途に最適なものをすべて用意して適宜使用しましょう。
番号が小さいほど粗い
仕上げ方によって番号を選別して使用するのが研ぎの作業です。サンドペーパーは番号が小さいと研げる面が粗いため、対象物を粗く研げます。
水研ぎサンダーなどの機械にもアタッチメントで交換できるやすりが番号ごとに売られていて、ペーパー状の製品以外にも共通する番号です。
120番や400番、1000番や2000番という数字で表記されていますので、実際に使用して判断する方法がよいでしょう。
種類は多い方が便利
水研ぎ用のやすりは、多種類の番号を揃えておくと便利です。メーカーによって品質が異なるため、やはり実際に使用して感触を確かめるとよいでしょう。
塗面を本塗りで鏡面仕上げしたいならば大きな番号、硬くパテ埋めされた箇所を粗く研ぐならば小さな番号のやすりが最適です。また、小さな紙状のやすりはファイルに多種類まとめておくと便利です。
電動工具でも同じで番号の違いを数種類揃えておけば、いざというときに作業できる範囲が広がるので非常に利便性を高めます。
水研ぎ用やすりの選び方3:研磨剤との相性をチェック
研ぎの作業をする際、コンパウンドや研磨剤を使うときは相性を確認することが大切です。
鏡面磨きをしたい場合、最後に使う研磨剤は多種類あるため、対象物に適した製品を使用しましょう。対象物がまだらになって変色してしまうこともあるため、タッチペンを購入してタッチアップ作業を追加する必要が生じることもあります。
製品の説明を確認して、対象物に適している研磨剤なのかを判断してから購入しましょう。
水研ぎの特徴を知って磨き上げよう
水研ぎ用やすりの適切な用途や種類、そして失敗する作業や理由も把握したうえで各種研ぎの作業を開始しましょう。
プラスチックや金属ヤスリを駆使する水研ぎ作業は、やり方次第によって仕上がりが大きく異なります。まずはセリアやダイソーなどで安価な商品を買って試すことや、卓上グラインダーなどの使い勝手がよい機械を使用してみてください。
きっとあなた好みの表面処理が実現しますので、趣味のフィギュア制作などの工作、もしくは仕事での車・バイクにおいても心地よい研ぎの作業が実現することでしょう。
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