施工管理はやめとけと言われてる理由8つ|今後の働き方やホワイトな業務を紹介!

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こちらの記事では、施工管理はやめとけと言われてる理由についてご紹介いたします。
目次
施工管理はやめとけって本当?
以前は労働時間や条件、環境などにより、大変なイメージを持たれることから、施工管理はやめとけ、といった話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。現在では、国土交通省より「働き方改革」が推進されている中で、建設業界の労働環境は徐々に改善してきています。
この記事では、これから施工管理へ就職、転職をするのに実態を知りたい、不安を持っている方に
・施工管理という仕事について
・やめとけと言われる理由について
・それ以上におすすめしたいこと
など、お仕事の紹介や大変な理由、そしてそれでもお勧めできる理由について紹介します。施工管理に興味をもっており、実態を知らないことから不安に思っている方には必見の内容ですので、是非、この記事を参考に頂ければと思います。
そもそも施工管理とは
やめとけと言われる施工管理とは、どのような仕事なのでしょうか。ざっくりまとめると工程管理、品質管理、原価管理、安全管理があり、まとめて「4大管理」と呼ばれ、工事全体を管理し、その業務は多岐にわたります。
工事を管理する仕事は現場監督も行います。その違いは、作業員への指示や工事の進捗管理といった現場での管理を行うのが現場監督の役割です。実際には施工管理と現場監督を兼任することが多いようです。
施工管理は工事全体を管理するのが役割で、その仕事内容は建物の完成度にもかかわってくる重要かつ責任のあるものです。
過去に3Kとされた建設業
かつて建設業といえば「3K」という言葉をよく耳にしました。「3K」とは「きつい・汚い・危険」のことです。さらに「給料が安い・休暇が少ない・かっこ悪い」を加えて「6K」と言われることもあり、これではイメージが悪く「やめとけ」と言われる原因となります。
危険な作業や衛生問題など労働環境に不安を持たれることが多いため、これから建設業界で働いてくれる人を確保することが難しい傾向にあり、働いている人の高齢化や人出不足の問題が起こっています。
そこで新「3K」という「給料が良い・休暇が取れる・希望が持てる」を打ち出し、業界のイメージを払拭しようという動きがあり、新3Kを実現できるよう国土交通省が様々な取り組みを打ち出しています。
施工管理の一日のスケジュール
施工管理の1日の仕事の様子を見てみましょう。
【午前】
・朝礼として、体操をした後、当日の業務内容や注意事項を伝えます。
・指示書どおりに工事が進んでいるかを現場巡回してチェックします。
・翌日の業務内容などを職長と打合せます。
【午後】
・当日と翌日の業務内容や進捗、人員や機材の確認、問題点などについて協力会社と打合せます。
・現場巡回として工事のチェックをし、作業終了時には翌日の業務指示や注意点を確認します。
・発注書や安全書類、計画書などの書類作成をします。
施工管理はやめとけと言われている理由8つ
施工管理というと労働時間が長い、環境が悪い、給与が安いなどの悪いイメージが強く、仕事に就こうと考えたとき周りから「やめとけ」と言われることもあるでしょう。
現場全体の工期や予算を管理し、安全面にも気を配り、手続きなどの書類作成もするなど業務内容は多岐にわたり、責任も重く重要な役割を担っています。
具体的にどのような仕事や労働環境に対して、「やめとけ」と言われる原因があるのか8つの理由について考えてみましょう。
1:労働時間が長い
2016年における建設業の年間総実労働時間は2056時間で、年間休日数は251日でした。これは、同年の製造業の数値より、労働時間で105時間、休日数で17日悪いものになっています。
この数値を見てみると、確かに他業種に比べ労働時間が長いといえるでしょう。これは、同年の技術者や技能者の週休2日確保が建設業全体の約7%となっていることも要因として挙げられます。
しかし、同年より国土交通省より建設業における働き方改革が提言されて以来、当初165件だった週休2日対象工事は年々数を伸ばしてきており、2019年12月時点で3048件まで増加しています。
国土交通省は、最終的には全ての工事を対象とした週休2日制の導入を広告している為、労働時間については徐々に改善されているといえるのではないでしょうか。
出典:新3Kを実現するための直轄工事における取組|国土交通省
2:賃金が低い
労働条件の一つとして、給与がどのくらいになるかは気になるところでしょう。施工管理はお伝えした通り、専門性が高く、知識・経験が必要とされるため、その分賃金が高い傾向にあります。
1人あたり月間平均現金給与総額は年々増加しており、近年では約40万円となります。平均ですので、経験などにより変わりますが、他業種と比べても高いといえるでしょう。
3:労働環境が悪い
・時期的な要因
建設現場で現場管理を行う以上、その環境は四季や天候、その時の工事状況に大きく影響されます。夏の暑い時期や冬の寒い時期、また竣工前の繁忙期など、環境そのものが過酷になり、体力や精神面で辛くなったり、仕事量が増えてしまうこともあります。
特に竣工間際であれば、検査の立ち合いや引き渡しに伴う竣工書類などの対応、精神的なプレッシャーなどで、逼迫した状況となるでしょう。確かに大変な状況ですが、それらを乗り越えて竣工を迎えたときに、携わってきてよかったと思えるような達成感があります。
・人間関係
施工管理は、社内の同僚や上司、現場の職人の方、工事現場の近隣住民の方など、工事を行う上で多くの関係があります。状況によって異なりますが、関わる工事ごとにこれ等の関係は異なることが多い為、一概に悪いとは言えません。
施工上問題無いか、進捗に遅れは無いかなど、管理業務を行う中で、コミュニケーションは必須となります。その際に、例えば上司や職人の方との板挟みになってしまう事もあるかと思います。
更にコミュニケーションをとる相手が、自分と合わない方や苦手意識を持っていたりすると精神的につらく感じる事もあるでしょう。そのような時のために仕事内でもそれ以外でも相談できる環境は必要です。
4:仕事量が多い
施工管理は、工事現場全体の管理を行います。それは「4大管理」と言われ、工程管理、品質管理、原価管理、安全管理をいいます。
工事が納期どおりに進むようにスケジュールを管理し、定められた品質に沿ったものとなるよう管理します。また予算内での資材の発注や、事故が起こらないよう安全に工事を管理するのも仕事のうちです。
このように、ひとつひとつの仕事をこなすのではなく、同時にいくつもの業務に関わり遂行していかなければなりません。それ以外に会議に参加したり、書類を作成したりする仕事もあり、その仕事量はとても多いと言えます。
5:休日の数が少ない
施工管理は休日が少ないというイメージがあります。実際そのような傾向はありますが、働き方改革が進められ週休2日の会社も増えてきています。
とはいえ工期が絶対的なもので、工事が遅れると夜遅くまで作業したり、休日に作業したりする場合もあります。
休日が少ないと言われるのは、変動する要素が多いという理由もあります。外の現場であれば雨の日は作業が中止になり天候に左右され、急なスケジュール変更などもあります。
業務の特性上、休日出勤が発生しやすいと考えられます。しかし休日出勤・残業などは働く会社によるところが大きく、なかには施工管理でも「残業・休日出勤はありません」という会社もあります。
6:危険がある
建設現場には、様々な機材や資材があり、それら自体も取り扱い方によっては危険が潜んでいると言えます。また現場自体が作業途中で未完成な状態なので、あらゆるところに危険が潜んでいるとも言えます。
どうしても危険が潜む業務であることは変えようがありません。しかし、安全に作業できるように手すりやネットを設置したり、消化設備を配置したり、ヒヤリハットを周知徹底するなど、安全に仕事ができるように環境を整えることはできます。
作業員の安全を守るために、必要な設備や対策をし、機材の安全点検など、事前に危険を察知する危機管理は施工管理の仕事のひとつです。
7:精神的なストレスを感じる
施工管理は工期に遅れないようスケジュール管理をしています。遅れが生じるとストレスを感じることもあるでしょう。
また大勢の職人や作業員との関係は、スムーズに工程を進めるためにも、信頼を得て協力を得ることができるかどうかにかかっており重要なことです。うまくいかない場合はストレスとなることもあります。
建設現場では職人や作業員だけでなく、会社とお客さんなど様々な人が関わっており、施工管理は、それらの調整役として機能することが求められます。
現場の声、予定どおり作る、予算内で作るといった無視できない事項があり、場合によっては板挟みとなりストレスと感じることもあるでしょう。
8:身体的なストレスを感じる
施工管理は、実際に作業をすることはないので重い資材を運ぶなどの肉体労働が発生することは、ほぼないと考えられます。
しかし現場と事務所、複数の現場や各所との打合せで、早朝から夜遅くまで移動することが多く、かなりの体力を使います。
工期が遅れたり繁忙期であると仕事量が増え、毎日の仕事だけでも体力を使いますが、時間が足りないとなれば、さらに夜遅くなったり休日に仕事をすることになり、体への負担が相当なものになることもあります。
それでもおすすめしたい6つの理由
施工管理は「やめとけ」と言われる理由を8つ紹介しましたが、それでもこの仕事にはとても魅力があり、自信や誇りを持ってできるものと言えます。
以前は3Kと嫌われていた建設業は、働く人の高齢化が進み、後継者不足が問題となっています。
この仕事を希望する人が減っているという深刻な問題により、国から労働環境を良くするような働きかけ実施されており、今後はますますの改善が見込まれます。
それでは施工管理の仕事をおすすめする6つの理由を説明します。
1:専門的なスキルを身に付けられる
お伝えしたように施工管理は専門性が高い仕事であり、施工管理技士という国家資格が設けられています。施工管理技士の資格を取得し、これらの技術、知識を学ぶことで、「手に職を付ける」ことが可能となります。

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昨今、建設業の人手不足が問題となっている中、建設需要は非常に多くありどの企業も技術力を持った人材を欲しています。その中で、専門的なスキルを持っていれば人材需要が尽きる事がなく、キャリアアップにも有用と言えます。
2:スキルアップで収入が増える
上記項目と関わる事ですが、施工管理として主任技術者、監理技術者と、従業員から、主任、所長とキャリアアップしていく上で、施工管理のスキルアップが必要となってきます。施工管理技士の取得は、そのスキルの証明にもなります。
資格を取得すると法的に認められ、携わることの出来る業務が増えるため、業務の幅が広がります。任せられる業務が増えるということは、より会社からの信頼も増えるため、結果的に昇給・昇進など収入の増加も見込めるでしょう。
3:建設という「ものづくり」の現場
施工管理は決して簡単ではありません。未経験の方であれば、覚える事は多岐に渡り、日々の仕事に加えて学なければならないことも多いでしょう。
また、建設技術や関連法の改正など、ある程度施工管理に慣れてきた方や施工管理技士の資格を取得した方であっても日々勉強は必要です。そのような中、日々現場を管理し管理を終え事務所で書類を行い、繁忙期にはより多忙となるのは確かに大変です。
しかし、そんな中「躯体工事が終わり建物の形になった」「電気、水道が通り建築物の機能を持った」など工事の進捗に携わり、忙しい仕事をやり遂げ竣工した時の達成感は、携わってよかったと確かに思えるものです。
4:年収が高い
施工管理は資格がなくてもできる仕事なので、現場で実績を積み、主任から所長へスキルアップをすることで年収は上がります。
また上位資格である1級施工管理技士などを持っていると、知識や経験を裏付けすることができ、より年収アップを目指すことができます。
施工管理は工事全体を管理するためのスキルが必要で、責任も大きい仕事なので給与は高いと言えます。しかし資格を持っていることで、より高くなる傾向があるのです。
施工管理の平均年収は約440万円です。300~500万円が最も多く、次に多いのが500~600万円で年収に幅が見られます。また、工期の遵守や事故対策などの徹底管理によって、成果報酬が発生することもあります。
5:社会に貢献しているのが実感できる
施工管理として手掛けたものは、形として残るものばかりです。
個人の家であれば、一生に一度の大きな買い物という大切な瞬間に立ち会え、喜んでもらえたとき、やりがいを実感できます。建造物であれば、そこに住む人々の暮らしを支え、快適なものとしていることに誇りを持てるでしょう。
また国のインフラに関わるプロジェクトであれば、その規模が大きくなり、自信や誇りをより強く感じることができるでしょう。
周りに見えている建築物、鉄道、道路など、すべて施工管理が関わっています。災害からの復旧工事も施工管理が関わっている仕事です。
このように施工管理の仕事は、社会貢献性を強く実感できるものと言えます。
6:将来性があり求人が多い
施工管理の仕事は、世の中に建造物がある限り途切れることはありません。改修工事やリノベーション工事の需要もあり、ますます必要とされる存在です。
建設事業は常に一定の需要があります。大規模な改修工事から個人宅の再建など幅広い分野での工事や、地震だけでなく豪雨や台風といった災害による復旧工事まで様々な工事があります。
工事の数だけ施工管理職が必要になり、求人もそれだけ多く出されることになります。
施工管理は、手に職をつけた上で安定した収入を得ることができ、高齢化が進んでいるということは、高齢になっても活躍できるという仕事と言えます。
建設業界の今後の働き方とは?
建設業界では、働き手の高齢化が進み、後継者不足が問題となっています。「やめとけ」や3Kで「きつい、汚い、危険」と言われていたこともあり、離職者が増え、若者の入職者が減少し、深刻な人材不足に陥っています。
建設業界では、長期的に働いてくれる人材の確保、つまり若手の確保が急がれています。
そこで人材を確保するために様々な取り組みが行われるようになり、国土交通省と経団連が新3Kの「給料がいい、休暇が取れる、希望が持てる」を提唱し、改革に乗り出していることもそのひとつです。
今後、建設業界における働き方は大きく改善されていくことでしょう。
働き方改革が進んでいる
国が働き方改革を推進していますが、建設業界においても、それは進められています。建設業というと、長らく3Kと言われ、働こうとしても「やめとけ」の声が聞こえ、入職者が増えず深刻な人出不足に陥っています。
建設業界では、労働環境を大きく改善して人材確保しようと、新3Kの「給料・休暇・希望」を打ち出してイメージを刷新し、働き方改革を進める動きがあります。
例えば、国土交通省による「建設業働き方改革加速化プログラム」では、給与アップの支援、週休2日導入の後押し、IT化による効率化といった具体的な改善策を打ち出しています。
建設業は今後ますます労働環境が改善され、効率よく働ける環境となることが期待されます。
ITの推進で効率的になる
建設業界で進められている働き方改革については、国土交通省による「建設業働き方改革加速化プログラム」があり、IT化を進め効率的な働き方を目指す取り組みがあります。
現在、実際にIT技術を取り入れている企業に、他の企業への情報共有を促したり、内閣府の官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)等を活用し、実際の現場に導入できるよう推進されています。
これにより手間がかかり人も時間も要する作業が効率化でき、安心安全に作業できる現場づくりの実現に期待できるでしょう。
施工管理の中でホワイトな業務や現場4つ
施工管理というと、労働時間が長い、休みがない、「やめとけ」といった悪いイメージを持たれがちで、働く現場もブラックなところが多いと思われるようです。
なかにはホワイトといえる現場もあり、それは工事の規模と業務量、工期が関係しています。
工事の規模が大きいと、扱う人や物が増えて管理が大変になり、業務量も増えます。工期がタイトであれば、間に合わせようと1日の労働時間が増えたり、休日に働いたりすることが出てきます。
ではどんな現場や業務がホワイトと言えるのか、4つの例を挙げていきます。
1:改修工事の施工管理
施工管理がホワイトかどうかは、工事の規模と業務量、工期によるところが大きいのですが、改修工事の施工管理は比較的ホワイトな働き方ができると言えます。
特にマンションの改修工事であれば、入居者がいるので作業時間に制約があり、特殊な条件がない限り業務は定時に終了します。
また改修工事は工種も限られており、業務量が適正なものであることが多く、工期は延長しても損害が比較的小さく多少の余裕があると見込まれます。
2:小規模の現場
施工管理がホワイトかどうかは、工事の規模と業務量、工期によるので、現場が小規模であればホワイトな働き方ができるでしょう。
施工管理は業務範囲が広いと、4大管理項目といわれる原価管理・品質管理・工程管理・安全管理の管理する範囲も広くなり、業務量は増加します。これらは計画を立てるだけでなく、実行や管理も行うので、大規模な現場であるほど業務量は増えていきます。
つまり小規模な現場であれば、施工管理の業務量は適正なものとなり、工期に余裕をもって臨むことができます。
3:所長が有能な現場
施工管理がホワイトかどうかは、工事の規模と業務量、工期による要因が大きいのですが、他に現場の所長の能力によるところも大きいと言えます。
所長が威圧的な態度であれば、現場の雰囲気が悪く、作業員の仕事の効率も下がる可能性があります。また所長として機能していなければ、施工管理として、その現場の原価管理・品質管理・工程管理・安全管理をすることに余分に労力を要することになります。
現場の所長が有能であれば、現場の協力も得やすく、施工管理としての業務がやりやすくなり、適正な労働時間で働くことができると考えられます。
4:余裕のある工期が組まれている
工期については、工事によって厳しいものや多少の延長が可能なこともあります。
工期が絶対的で動かせない厳しいものであれば、それに間に合わせるように工事を進めていく必要があります。そのために労働時間が長くなったり、休日に出勤したりすることもあるでしょう。
しかし工期に余裕があれば、適正な労働時間で工事を進めることができ、長時間労働がなくなったり、休日出勤したりすることがなくなります。余裕をもって働くことができれば休日や有給休暇も取れ、ホワイトな現場と言えるでしょう。
施工管理はやめとけと言われている理由を知ろう!
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