2021年決算でわかるサブコンの動向とは?仕事内容や今後も解説
目次
サブコンってなに?
サブコンとは、ゼネコンから仕事を請け負う企業を指します。基本的に建設関係の工事は、元請けであるゼネコンが1社で全てを対応することはできず、基本的に多くの分野のサブコンと協力して工事を進めているのが現状です。
一言にサブコンといっても業種は多岐に渡り、電気関係や空調関係、地盤関連の工事、足場関連の業者と、サブコンには多くの企業が該当します。ここでは、サブコンの2021年時点の現状や、今後について解説を行います。
サブコンの仕事内容4つ
サブコンとゼネコンは仕事内容が違います。ゼネコンの役割は工事全体の統括管理ですが、サブコンは、それぞれの担当工事中心の管理です。サブコンは仕事内容がそれぞれ専門的になるため、専門知識や経験が重要になります。
ここでは、サブコンの主な仕事内容を解説していくため、サブコンの2021年の現場の内容を知るきっかけになるでしょう。
1:通信工事
サブコンの仕事で、電気工事と同じような内容ですが、厳密には違う仕事として、通信工事があります。通信工事は、ネット回線や電話回線等の電気通信設備やデータ通信設備に関する工事です。
オフィス内におけるLANケーブルや光ケーブルの設置・接続が主な仕事ですが、自宅では簡単にできる仕事ではあっても、オフィス規模となると難しいのが現状です。配線も多く複雑なため、サブコンにおける通信工事は、重要な仕事となります。
2:電気関係工事
サブコンの仕事の1つが、電気関係工事です。電気関係工事の内容は、建物内の電気設備関係を工事し、建物内で電気が使用できるようにする仕事になります。サブコンの電気関係工事の難しいところは、何もない現状から電気を使えるようにする点です。
高圧配管路から建物内に電気を引き込んだり、電気を送電するための設備工事、コンセントや照明、配線の設置、電気関連の設備を監視、コントロールする設備の設置などが、電気関係工事を行なう、サブコンの代表的な仕事になります。
3:水まわりの工事
サブコンは、水まわりの工事も行います。水まわりの工事は、衛生設備工事ともいわれ、水の給水や排水設備を整えるのが仕事です。重要な水まわりの仕事として、トイレや飲食店関連、またはお風呂といった、水に関係する箇所が重要な仕事場になります。
水まわりの仕事の場合、水の供給方法として、受水槽から給水ポンプで汲み上げる方法、高架水槽から供給する方法があるので、条件により選択します。
水まわりの工事は、ミスやトラブルが発生すると、被害が甚大のため、漏水には特に気を付ける必要のある重要な工事といえるでしょう。
4:空調工事
空調工事も、サブコンの重要な仕事です。空調工事は、建物内に空調設備工事を新たに取り付けたり、配管工事を行い、古い設備の更新工事や既存設備のメンテナンスや保守点検も含まれます。
空調工事も、ゼロベースから全てを行いますので、他の工事との連携が重要です。空調工事は、一歩間違えると大事故にも繋がりやすい工事ですので、経験や知識が重要視されます。
建物内で年間を通して、快適に過ごすためには空調工事は重要です。空調工事というサブコンは必要不可欠な存在になります。
2021年3月期の決算の動向・現状
2021年3月期のサブコンの決算の現状について解説を行います。2021年3月期のサブコンの現状ですが、東京オリンピック関連の仕事が終わったこともあり、その点に関しては、マイナスになっているのが現状ですが、大きくマイナスになってはいないようです。
新型コロナの影響もあるため、現状としては、業界全体として楽観視はできないというところです。それぞれの職種に応じて、解説を行います。
1:通信工事の場合
通信工事のサブコンの決算の現状は、通信キャリア等の需要増もあり、順調に売り上げを上げているといえます。
もちろん、全てのサブコン企業が増収増益ではなく、新型コロナの影響を受けて、受注機会が減少し、減収減益になったサブコンもありますが、全体としてはプラスになっているようです。
2:電気工事の場合
電気工事サブコンも、堅調な推移を2021年はみせています。電力会社向けの工事が順調に伸びているようで、ものすごく大きく伸びているわけではありませんが、深刻なマイナスにはなっていない状況です。
ただし、やはり新型コロナの影響で、建設需要の減退はあるようですので、企業によっては、減益もあります。
3:管工事の場合
2021年の菅工事サブコンは、全体的に減収の方向です。多くの要因はあるようですが、多くのサブコン企業が厳しい決算状況を迎えています。
今後は、世の中の状況がどう変化するのかにもよりますが、経営状況としては、厳しい状況がしばらく続くことが予測されます。
サブコンの今後
サブコンを含め、建設に関わる企業は、国のインフラや発展を支える重要な職種です。サブコンの仕事は、基本的にゼネコンの仕事が増えればサブコンの仕事も増えますし、ゼネコンの仕事が減少すればサブコンも減少します。
景気の波に左右はされますが、国が発展する以上、サブコンの仕事も必然的に増えていくため、今後もサブコンの仕事は増えていく可能性が高いです。
2021年のサブコンの動向・現状を知ろう
2021年は新型コロナの影響を受けたサブコンも多いです。建設工事が延期や中止になったことが大きく、サブコンのみならず、多くの業界が影響を受けたのが2021年になります。新型コロナはやがて沈静化を迎えますので、徐々にサブコンの需要も上昇を開始する予想です。
2021年のサブコンの現状を知り、今後の展開を予測しながら、サブコンの将来に期待をしていきましょう。
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