気になる建機業界の今後とは?将来はどうなるのかを予測
建設工事現場になくてはならない建設機械、通称「建機」。
日本の建機メーカーは世界に市場を持ち日本経済を牽引しています。
今回は、建機業界の現在をみたうえで、未来を予測してみましょう。
建機業界のいま
日本の建機市場は、大手5社(コマツ、日立建機、キャタピラー、コベルコ建機、住友建機)で9割を占めています。
建機の種類には、油圧ショベル、建設用クレーン、トラクタ、ミニショベル、基礎機械、道路機械、コンクリート機械、油圧ブレーカ、油圧圧砕機などがあります。
国内の建機市場(建機出荷額)はバブル期には1兆4,000億円に迫りましたが、リーマンショック翌年の2009年には4,000億円弱にまで落ちこみました。
その後の好景気で2013年には9,000億円台まで戻りましたが、2014年から漸減(ぜんげん、少しずつ減っている)状況です。
今後の建機業界には「期待できる」理由と「懸念される」事態があります。
「期待できる」理由
建機業界が期待するのは、2020年の東京五輪景気です。国内メガバンクによると、五輪関連需要では直接投資は6,800億円程度ですが、環境対策やエネルギー対策などの関連投資を含めると3兆円にもなります。
これは建機業界にとって「相当期待できる」事業規模です。
「懸念される」事態
懸念されるのは、中国の景気です。日本メーカーの建機は品質が高いうえに耐久性に優れるので中国でも人気があります。
中国経済が堅調であれば日本の建機業界の未来も明るいのですが、なかなか先が見通せない状況です。
というのも、2010年度には10万台超の建機需要があったのですが、わずか5年で2万台に落ち込んだ経緯があります。
経済の専門家は「中国経済はジェットコースターのように浮き沈みが激しい」と表現しています。
まとめ
建機業界は景気の波を「もろに」受けます。景気がいいと建設工事が増え、悪くなると減るからです。
建機業界の動向を把握するには、世界経済を見渡さなければなりません。
関連記事:
建設業界の現状と今後の課題・動向は?市場規模など解説
建設業界の人手不足を解消!?外国人建設労働者受け入れについて
電気工事業界の現状と今後の動向、電気工事士の需要って?
当サイトの記事は基本的には信頼性に足る情報源(公共機関や企業サイト、または専門家によるもの等)をもとに執筆しており、情報の正確性・信頼性・安全性の担保に努めていますが、記事によっては最新の情報でない場合や情報の出典元表記や正確性が充分でない場合があります。予めご了承ください。
おすすめ求人
編集部
建設業界の人材採用・転職サービスを提供する株式会社夢真の編集部です。
建設技術者派遣事業歴は30年以上、当社運営のする求人サイト「施工管理求人サーチ」の求人数は約6,000件!
このコラムでは上記の実績と知見を活かし、建設業界で働く方の転職に役立つ情報を配信しています。
株式会社夢真 コーポレートサイト