一級管工事施工管理技士の難易度とは?合格率・勉強時間・合格者の声を徹底解説
一級管工事施工管理技士は、空調設備や給排水設備などの配管工事における施工管理の専門家を証明する国家資格です。
本記事では一級管工事施工管理技士の難易度について、合格率の推移や試験内容などをもとに多角的に解説します。
取得すれば、所定の実務経験などを経て監理技術者として大規模工事を担当する道が開けるでしょう。ぜひ参考にしてください。
※この記事は未経験の施工管理技術者を年間2700名以上採用、施工管理技術者在籍数は業界No.1の7,500名以上、施工管理技士など国家資格保有者1,600名以上の実績を誇る株式会社夢真が監修しています。
目次
一級管工事施工管理技士とは?
一級管工事施工管理技士は、配管工事の施工管理に関わる高い技術と知識を持つ専門家として認められる国家資格です。
取得することで、冷暖房設備・空調設備・給排水設備などの大規模な工事を統括できるようになります。
- 施工管理技士の役割
- 一級と二級の違い
管工事施工管理技士の基本的な役割と、一級・二級の違いについて詳しく解説します。
施工管理技士の役割
管工事施工管理技士の役割は、建設現場における配管工事全体の統括で管理することです。施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理といった業務がおもな職務内容にあげられます。
建設業法では、工事現場ごとに主任技術者または監理技術者の配置が義務付けられています。管工事施工管理技士は、この要件を満たす重要な資格です。
施工管理技士を取得することで、工事の品質と安全を確保する責任者として現場で活躍できるでしょう。
一級と二級の違い
一級と二級の最大の違いは、担当できる工事規模と就任できる技術者の種類にあります。
一級を取得すると、工事規模に制限なくあらゆる配管工事の監理技術者や主任技術者になることが可能です。
とくに特定建設業者が発注者から直接請け負った工事で、下請契約の合計額が5,000万円以上となる大規模工事においては、一級の資格が求められます。(建築一式工事は8,000万円以上)
二級は、中小規模工事における主任技術者や一般建設業の専任技術者に限られます。
経営事項審査でも一級は6点加点されるため、企業にとっても価値の高い資格といえるでしょう。
一級管工事施工管理技士の難易度はどれくらい?

一級管工事施工管理技士の難易度は、建設系の国家資格としては中程度の難易度といわれており、実務経験者でも試験対策なしでの合格は困難です。
- 第一次検定(旧:学科試験)と第二次検定(旧:実地試験)の合格率推移
- 合格率から見る難易度
- 試験範囲の広さ
- 実務経験の影響
合格率や試験範囲など、複数の観点から試験の難易度を詳しく見ていきましょう。
第一次検定(旧:学科試験)の合格率と推移

| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和7年 (2025) | 23,826人 | 9,224人 | 38.7% |
| 令和6年 (2024) | 23,240人 | 12,147人 | 52.3% |
| 令和5年 (2023) | 14,990人 | 5,628人 | 37.5% |
| 令和4年 (2022) | 16,839人 | 7,231人 | 42.9% |
| 令和3年 (2021) | 15,827人 | 3,792人 | 24.0% |
| 令和2年 (2020) | 13,531人 | 4,738人 | 35.0% |
| 令和1年 (2019) | 17,497人 | 6,676人 | 38.2% |
| 平成30年 (2018) | 17,212人 | 5,622人 | 32.7% |
| 平成29年 (2017) | 16,876人 | 6,364人 | 37.7% |
| 平成28年 (2016) | 17,137人 | 6,295人 | 36.7% |
第一次検定(旧:学科試験)の合格率は年度によってかなりバラつきがあります。
まず令和3年度には制度改正の初年度ということで合格率が大きく下がりました(24.0%)。
その後、令和6年度より受験資格が緩和(19歳以上なら受験可能など)された影響で、令和6・7年は受験者数が大幅に増加し、令和6年は問題が比較的易しかったため合格率が50%を超えましたが、最新の令和7年度は38.7%と例年並みの水準に戻っています。
第二次検定(旧:実地試験)の合格率と推移

| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
| 令和6年 (2024) | 8,736人 | 6,661人 | 76.2% |
| 令和5年 (2023) | 7,194人 | 4,471人 | 62.1% |
| 令和4年 (2022) | 6,618人 | 3,769人 | 57.0% |
| 令和3年 (2021) | 4,540人 | 3,330人 | 73.3% |
| 令和2年 (2020) | 8,211人 | 5,018人 | 61.1% |
| 令和1年 (2019) | 9,997人 | 5,530人 | 55.3% |
| 平成30年 (2018) | 9,235人 | 4,879人 | 52.8% |
| 平成29年 (2017) | 9,602人 | 5,790人 | 60.3% |
| 平成28年 (2016) | 9,692人 | 5,530人 | 57.1% |
| 平成27年 (2015) | 9,620人 | 5,750人 | 59.8% |
第二次検定(旧:実地試験)の合格率は上記のとおり比較的高い傾向があり、近年は合格率が60%以上と高く推移していますが、これは第一次検定の制度変更により実務経験が豊富な層が第二次検定に集中していることや、出題傾向への対策が進んだことが要因と考えられます。
第二次検定はしっかりと準備すればかなり高い確率で合格できる試験になっていると考えられます。
合格率から見る難易度
令和6年度の一級管工事施工管理技士の合格率は、第一次検定が52.3%、第二次検定が76.2%です。
過去5年間のストレート合格率を見ると、18%から40%の範囲で推移しています。
なお、第一次検定と第二次検定におけるストレート合格率は、約40%程度です。合格率だけを見れば極端に難しい試験ではありませんが、計画的な対策が必要です。
試験範囲の広さ
一級管工事施工管理技士の試験範囲は広く、多岐にわたる分野から出題されます。第一次検定の出題範囲は、以下のとおりです。
- 機械工学
- 衛生工学
- 電気工学
- 建築学
- 施工管理法
- 法規
出題数は73問で、60問を選択して解答する形式です。
空調設備や給排水設備の専門知識に加え、配管やダクトの施工方法、安全管理、工程管理など実務に即した幅広い知識が求められます。
なお、二級と比較して応用的な問題が多く、単純な暗記だけでは対応できない問題も含まれています。
実務経験の影響
一級管工事施工管理技士の試験において、実務経験は合否を大きく左右する要素の1つです。
第二次検定では施工経験に基づいた記述問題が出題されるため、現場での実践的な経験が問われます。
令和6年度から第一次検定の受験資格は19歳以上という年齢制限のみとなりましたが、第二次検定には依然として実務経験が必要です。
実務で管工事に携わっている受験者は、実践と理論の両面から問題を理解できるため、有利に働きます。
ただし、実務経験がある場合も過去問演習などの試験対策が必須です。
一級管工事施工管理技士における一次検定の詳細と合格対策
ここでは、一級管工事施工管理技士の一次検定について、詳しく解説します。
- 科目別の出題傾向と対策
- 合格基準と注意点
効率的に合格を目指すための具体的な対策方法を確認しましょう。
科目別の出題傾向と対策
第一次検定はマークシート方式(四肢択一・四肢二択)で実施され、合計73問中60問を選択して解答します。
合格基準は全体で60%以上かつ施工管理法(応用能力)で50%以上の正解が必要です。
第一次検定は機械工学など、施工管理法、法規の3分野から構成されています。それぞれの出題範囲を以下にまとめました。
| 科目区分 | 項目・内容 | 出題数 | 形式 |
| A. 機械工学等 (基礎・原論) | ・原論:流体、熱力学、電気などの基礎理論 ・設備:空気調和、給排水衛生、電気設備 ・建築:建築構造、環境工学 | 33問 | 4肢択一 (マークシート) |
| B. 施工管理法 (一般的な知識) | ・施工計画:工程管理、品質管理、安全管理 ・機材:配管材料、ダクト、ポンプ、送風機 | 17問 | 4肢択一 (マークシート) |
| C. 法規 | ・建設業法 ・労働基準法・安全衛生法 ・関連法規(消防法、建築基準法など) | 12問 | 4肢択一 (マークシート) |
| D. 設備全般 (専門的な知識) | ・空調・衛生の実務的な機器・システムの知識 (施工要領や検査方法など) | 12問 | 4肢択一 (マークシート) |
| E. 施工管理法 (応用能力) | ・能力問題:旧実地試験の内容が一部移行したもの。 ・施工上の留意点や過去の不具合事例など。 | 11問 | 4肢択一 (マークシート) |
| 合計 | 全85問 |
試験対策では、得意分野を重点的に学習しましょう。また過去問を分析し、頻出テーマを中心に学習を進めることが合格への近道です。
合格基準と注意点
第一次検定の合格基準は、必要解答数60問のうち36問(60%)以上の正解、かつ施工管理法(応用能力)の得点が50%以上です。応用能力問題は8問出題されるため、最低4問以上の正解が必要です。
全体の正答率が合格ラインを超えていても、応用能力問題の正答率が50%を下回ると不合格となります。
試験時間は午前と午後に分かれており、午前が2時間30分、午後が2時間です。選択問題では解答数を間違えないよう、マークシートの確認を徹底しましょう。
一級管工事施工管理技士における二次検定の詳細と合格対策
第二次検定はすべて記述式で実施され、必須問題3問と、選択問題2問中1問の計4問を解答します。
試験時間は2時間45分で、合格基準は得点率60%以上です。
- 記述対策のポイント
- よく出るテーマと頻出問題
記述式試験特有の対策方法について、詳しく解説します。
| 問題番号 | 科目・内容 | 出題数 | 形式 |
| 問題1 | 施工経験記述 自身が経験した工事について、具体的な内容と「施工管理上の課題・検討内容・処置」を記述する。 | 1問 | 記述式 (作文) |
| 問題2 問題3 | 設備・機材の知識 空調設備または給排水衛生設備に関する技術的な留意事項、不適当箇所の指摘など。 | 2問 | 記述式 (空欄補充や 訂正記述) |
| 問題4 | 工程管理(ネットワーク工程表) 工程表を読み解き、所要日数、クリティカルパス、山積み調整などを計算する。 | 1問 | 計算・記述 |
| 問題5 | 施工管理(安全・品質) 災害発生要因の特定や、労働安全衛生法に基づく足場の規定、品質管理の実務など。 | 1問 | 記述式 |
| 問題6 | 法規 建設業法、労働安全衛生法などの条文知識。 | 1問 | 記述式 (空欄補充) |
| 合計 | 全6問 |
記述対策のポイント
第二次検定では、文章で正しい専門用語や数値を簡潔に記述する能力が求められます。採点は減点方式で行われるため、誤字・脱字や判読しにくい文字は減点対象です。

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記述問題では改善策や留意事項をまとめる問題が多く、30文字から50文字程度の指定された字数で要点を簡潔にまとめる練習が必要です。事前に記述内容を準備し、試験本番では暗記した内容を正確に書き出せるよう訓練しておきましょう。添削指導を受けることで、自分では気づきにくい改善点を発見できます。
よく出るテーマと頻出問題
第二次検定の頻出テーマは、以下のとおりです。
- 施工要領図の判読問題
- 工程管理(ネットワーク)
- 法規
- 施工記述
施工要領図では空調設備や給排水設備の不適切箇所を判読し、改善策を記述する問題が出題されます。
工程管理では、ネットワーク工程表の作成や日程短縮に関する問題が頻出です。法規では、労働安全衛生法からの出題が多く見られます。
令和6年度から経験記述は廃止され、施工記述として出題形式が変更されました。過去問を繰り返し解くことで、出題パターンを把握できます。
一級管工事施工管理技士に対する制度改正で変わった点と影響
令和6年度から、施工管理技術検定の受験資格が大幅に改正されました。第一次検定は実務経験不要で受検年度末時点で19歳以上なら受験可能となり、若年層の受験機会が拡大しています。
- 受験資格の緩和
- 新制度で変わった受験者層
制度改正の具体的な内容と、試験への影響を確認しましょう。
受験資格の緩和
令和6年度からの最大の変更点は、第一次検定の受験資格から実務経験要件が撤廃されたことです。
受検年度末時点で19歳以上であれば、学歴や実務経験に関係なく第一次検定を受験できるようになりました。
第二次検定については、第一次検定合格後に所定の実務経験を積むことで受験資格が得られます。主な新受験資格では、5年以上の実務経験または特定実務経験1年以上を含む3年以上の実務経験が必要です。
第二次検定については、令和6年度から令和10年度までは経過措置として、新旧どちらの受験資格でも受験可能です。
新制度で変わった受験者層
受験資格の緩和により、大学や専門学校で学習を終えたばかりの若年層が早期に受験できるようになりました。
令和6年度の第一次検定合格率が52.3%と前年の37.5%から大幅に上昇した背景には、新しい受験者層の参入があると考えられています。若いうちから資格取得を目指せることで、キャリア形成の選択肢が広がりました。
第一次検定に合格すると「技士補」の称号が付与され、主任技術者の資格を有する技士補は監理技術者補佐として活躍できます。早期の資格取得が業界全体の人材確保にも大きく貢献しています。
一級管工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間とスケジュール例
一級管工事施工管理技士の合格に必要な勉強時間は、第一次検定で50時間から120時間程度、第二次検定ではそれ以上の学習時間が必要とされています。
以下それぞれについて、効率的に学習するスケジュールの立て方を解説します。
- 社会人が勉強時間を確保する
- 自分にあった方法で勉強する(独学と講座)
詳しく見ていきましょう。
社会人が勉強時間を確保する
働きながら資格取得を目指す社会人にとって、勉強時間の確保は大きな課題です。
目安として平日は1時間、休日は2時間から3時間の学習時間を設定し、3ヶ月から5ヶ月程度の学習期間を確保しましょう。
通勤時間や昼休みなどのスキマ時間を活用することで、効率的に学習を進められます。
試験日から逆算してスケジュールを組み、毎週の進捗を確認しながら計画的に学習を進めることが重要です。無理のないペースで継続することを意識しましょう。
自分にあった方法で勉強する(独学と講座)
一級管工事施工管理技士の学習方法は、大きく独学と通信講座・対面講座に分けられます。独学の場合は過去問題集を中心に学習を進め、7年分程度の過去問を2周から3周解くことで合格ラインへの到達が可能です。
独学は、費用を抑えたい方や自分のペースで学習したい方に向いています。一方、通信講座は映像講義やテキストで効率的に学習でき、質問対応や添削サービスを受けられる点がメリットです。
とくに第二次検定の記述対策では、添削指導が効果的です。
独学に不安がある方は、講座の活用を検討しましょう。
一級管工事施工管理技士に合格した人のリアルな声・体験談
合格者の体験談は、学習方法や試験対策を立てるうえで貴重な参考になります。
難しかったポイントと克服方法を知ることで、より効果的な対策を立てられるでしょう。
- 「ここが難しかった」体験談
- 「こうして乗り越えた」成功談
実際に合格を勝ち取った方の声から、学ぶべきポイントを紹介します。
「ここが難しかった」体験談
多くの合格者が難しかったと感じるポイントは、試験範囲の広さと第二次検定の記述問題です。
機械工学から法規まで幅広い分野をカバーする必要があり、苦手分野の克服に苦労したという声が多く聞かれます。
従来の形式では、第二次検定で自分の経験を文章化することに難しさを感じる受験者も少なくありません。
施工要領図の判読問題では、実務経験が少ないと具体的な改善策を記述しづらいという課題もあります。
また、仕事と勉強の両立に苦労し、モチベーションの維持が難しかったという声もあります。
試験直前になって学習範囲の広さや、専門用語を正確に暗記することの難しさを実感するケースも見られます。
「こうして乗り越えた」成功談
合格者に共通する成功の秘訣は、過去問の徹底的な演習と計画的な学習の継続です。
過去問を繰り返し解くことで出題傾向を把握し、頻出テーマを重点的に学習したという声が多く聞かれました。
第二次検定対策では、事前に記述内容を準備して何度も書く練習を行ったことが合格につながったという体験談があります。
通信講座を活用して効率的に学習を進めながら、添削指導で記述力の向上を図ることも、試験対策として有効です。
毎日少しずつでも継続することで、着実に知識を積み上げられるでしょう。
一級管工事施工管理技士におすすめの勉強法・過去問の活用術
ここでは、以下の勉強法とおすすめの学習ツールについて解説します。
- 過去問演習を進める
- 通信講座・動画学習を活用する
効果的な方法を選択して、学習効率を高めましょう。
過去問演習を進める
過去問演習は、出題傾向の分析と弱点の克服を同時に達成できる効果的な学習方法です。
まず7年分程度の過去問を1周解いて出題傾向を把握し、弱点分野を洗い出しましょう。解説を読み込み、正解、不正解の要因を理解することが重要です。
2周目以降は間違えた問題を中心に復習し、3周目で仕上げを行います。
第一次検定では選択問題もあるため、得意分野で確実に得点する戦略も有効です。過去問から多く出題される傾向があるため、繰り返し演習することで合格に近づきます。
通信講座・動画学習を活用する
独学に不安がある方や効率的に学習を進めたい方には、通信講座や動画学習の活用がおすすめです。
通信講座は試験のポイントをまとめた映像講義とオリジナルテキストで、出題傾向に沿った学習ができます。
スマホやタブレットで視聴できる講座を選べば、通勤時間などスキマ時間の有効活用が可能です。
第二次検定対策では添削サービスが付いた講座を選ぶと、記述力の向上に役立ちます。
講座は、学習スタイルや予算に合わせて選択しましょう。
一級管工事施工管理技士を取得するメリット
一級管工事施工管理技士は建設業界で高く評価される資格です。取得すると、以下のメリットがあります。
- 収入・待遇面がUPする
- 転職市場で有利になる
- 独立やフリーランスにも強い武器になる
資格取得によって得られる具体的なメリットを詳しく解説します。
収入・待遇面がUPする
一級管工事施工管理技士を取得すると、昇進や昇給に直結しやすくなります。資格手当として月額1万円から3万円も支給されることもあり、年収ベースでは12万円から36万円のアップが期待できるでしょう。
ちなみにこのサイトを運営する当社でも資格手当を支給しており、1級施工管理技士は月額4万円の資格手当を支給しています。(年額にして48万円UP)
また、企業によっては昇進・昇給の必須条件として設定されている場合もあります。これは監理技術者として大規模工事(4500万円以上)を担当でき、責任ある立場への昇進機会も増加するためです。企業にとっても経営事項審査で加点されることから、有資格者は重宝される存在なのです。
ちなみに年収は一級管工事施工管理技士の年収は500万円から700万円程度と、二級と比較して高めになる傾向があります。
転職市場で有利になる
転職市場でも引く手あまたで、人材価値が上がります。
建設業界には公共工事の入札ランクを決める「経営事項審査」があり、1級施工管理技士の保持者は1人在籍するだけで会社に高得点をもたらすため、会社にとっては資格保有者が1人いるだけで大きな利益をもたらします。
また、総額4,500万円以上の大規模工事には、1級保持者である「監理技術者」の配置が法律で義務付けられています。
こうした背景から転職市場では1級保持者はたとえ40代・50代でも好条件のオファーが絶えません。定年後も高単価で再雇用されるケースが多く、景気に左右されず生涯にわたり食いっぱぐれない、極めて高い安定性を誇ります。
独立やフリーランスにも強い武器になる
一級管工事施工管理技士の資格は、独立やフリーランスとして働く際にも強力な武器となります。
建設業で法人化する場合、一級施工管理技士などの有資格者は専任技術者や監理技術者として重要な人材です。
フリーランスの施工管理技士として独立すれば、収入は自分次第で大きく伸ばせる可能性があります。資格を持っていることで発注者からの信頼度が高まり、案件の獲得にも有利に働きます。
また、仮に建設会社を立ち上げたいと思った際には許可取得のために「1級」の資格保有者が必須なので、会社設立時にも役立ちます。
まとめ|一級管工事施工管理技士の難易度は高めだが正しい対策で十分合格可能
一級管工事施工管理技士は、建設系国家資格として中程度に位置づけられます。適切な対策を行えば十分に合格を目指せる資格です。
資格取得後は監理技術者として大規模工事を担当でき、年収アップや昇進にも直結します。
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編集部
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